みなさま、こんばんは!

 

 

【ロレックス】ひいては高級時計の中でも高い人気を誇る『エクスプローラー』。時計好きのみならず、あまり詳しくないという方でも一度は見聞きしたことがあるのではないでしょうか。

【ロレックス】の主力モデルとして長年ブランドを支えてきたこちらは、定番モデルであるがゆえに、資産価値としても安定しており、更にはいくつものマイナーチェンジを繰り返していることで、コレクター心をくすぐるポイントもある等、時計初心者の方から玄人の方まで探されている方が多いモデルでもあります。

ということで、今回は人気のポイントや歴代モデルなどを改めてご紹介していきたいと思います。ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

    『エクスプローラー』ってどんなモデル!?

     

    "探検家"のための時計として作られた『エクスプローラー』。

    開発されたのは20世紀初頭。懐中時計が主流だった当時、腕時計はまだメジャーではありませんでしたが、第二次世界大戦後、エベレストや南極などの未開の地への探検ブームが巻き起こり、そこに目を付けた【ロレックス】は探検家のための時計を開発しました。

     

     

    【ロレックス】初となる"スポーツモデル"として誕生しており、高耐久・高視認性と、探検に必要な要素を備えたことで一躍話題となりました。

     

     

    『エクスプローラー』が人気な理由

    ①汎用性の高いシンプルなデザイン

     

    ご覧の通り、時・分・秒針のみのシンプルなデザインで仕上げられており、インデックスは12時位置に三角形、3・6・9はアラビアインデックス、その他はバーインデックスと、バランスの良い配置となっています。またベゼルにはスムースベゼルが採用されているため、シンプルさがより際立っています。

     

     

    『デイトナ』であれば3つのインダイヤルやタキメーター、『GMTマスター』であれば2トーンベゼルなど、フォーマルなシーンで使用するには少々難しいこともございますが、他のスポーツモデルと比べると控えめなデザインとなっているため、利用シーンを選びません。このシンプルで汎用性の高い点こそ、最大の理由と言えるでしょう。

      

     

    また、基本的なケースサイズは日本人の腕回りにピッタリの36mmですが、39mmや40mm、はたまたSS(ステンレススチール)×18KYG(イエローゴールド)のコンビモデルが登場するなど、時代に合わせて進化し続けています。

     

     

     

    ちなみに、【ロレックス】愛好家としても広く知られている木村拓哉さんですが、特に好きなモデルは『エクスプローラー』とのこと。ドラマで着用していたこともあり、爆発的な人気を引き起こしました。

     

     

    手に取りやすい価格帯

     

    参照:https://www.rolex.com/ja/watches/explorer/explorer

     

     『エクスプローラー』は現在、36mm、40mmの2サイズ展開となっていますが、正規店での価格は、36mmサイズが1,036,200円(税込)、40mmサイズが1,095,600円(税込)となっております。

    100万円を超えているため、安いとは当然言えませんが、スポーツモデルの中では一番手に取りやすいモデルでしょう。

     

     

    昨今は正規店で購入することが難しくなっており、セカンドマーケットで購入する場合は、大体120〜150万円程度が目安となります。高級時計の購入において「予算」の重要度は高く、購入する際は一番気にするところだと思います。

     

     

    『エクスプローラー』の代表的な歴代モデル

    さてここからは『エクスプローラー』にどのようなモデルがあるのか、それぞれどのような違いがあるのかをご紹介させていただきます。

     

    ①「Ref.1016」

     

     

    1960年頃から1989年頃にかけて販売されていたモデルで、視認性の高いデザイン・安定性の高いムーブメントも合わさり、約30年もの間、ロングセラーを記録し続けた【ロレックス】の王道モデル「Ref.1016」。

    現在は【ヴィンテージロレックス】として価値が非常に高くなっており、愛好家の中でも特に人気が高いモデルとなっています。

     

     

    ちなみに1971年には『エクスプローラー』の上位機種となる『エクスプローラーⅡ』「Ref.1655」が発売され、そちらも高い人気を誇っています。

     

    ②「Ref.14270」

     

     

    1990年頃から2000年頃まで発売され、「Ref.1016」からフルモデルチェンジにより、進化した「Ref.14270」。風防(風除けの部品)がプラスチックからサファイアクリスタルに変更されています。

    【ロレックス】に限らず、基本的に時計は製造年が新しいほど価値が上がっていくとされていますが、この「Ref.14270」については「ブラックアウト」「シングルバックル」「オールトリチウム」といった特徴を持つ、初期生産のモデルが特に注目されています。

    ちなみに、シングルバックルとは現在主流のダブルバックル以前に採用されていた構造であり、トリチウムとは1960年代以降、ミリタリーウォッチを中心に用いられ、1990年代後期頃まで幅広く使用されていた夜光塗料のことになります。

     

     ③「Ref.114270」

     

     

    2000年から2010年頃まで発売されていた「Ref.114270」。

    「Ref.14270」と見た目のデザイン変更こそございませんが、ムーブメントが新しくなり、風防6時位置にコピー防止の”王冠マーク透かし”が導入されたモデルでもあります。新ムーブメントを採用したことでメンテナンス性や安定性も向上しています。

    『エクスプローラー』というモデルの中でも、完成度が高く、資産価値も安定していることから、現行機がある中でも、あえてこちらを選ぶ愛好家の方も多い一本です。

     

    ④「Ref.214270」

    ※前期型:ブラックアウト

    2010年から2021年頃まで発売されていた「Ref.214270」。

    デザイン自体は前モデルを踏襲していますが、ケースサイズが39mmへと大型化しています。また「Ref.214270」には前期型と後期型が存在しており、前期型は[3・6・9]インデックスのメタルが剥き出しになったブラックアウトと呼ばれる仕様で、後期型はそこに夜光が入り、針が大型化しています。

     

    ※後期型:夜光あり

    こちらの「Ref.214270」にも、ブラックアウトのインデックスとフチありインデックスの2モデルが存在しておりますが、それぞれに良さがあり、人気を2分しています。

    夜光塗料にはクロマライトを採用し、発光時間は8時間と大幅に上がっています。その他、耐久性・耐磁性・耐熱・耐震と【ロレックス】持ち前の耐久性はもちろんのこと、細部に至るまで性能が大きく進化しています。

     

    ➄「Ref.124270」

     

    2021年の新作として発表された現行の『エクスプローラー』「Ref.124270」。

    前モデルではケースサイズが39mmとなっていましたが、36mmへと回帰しています。また、型番にも表れている通り、「Ref.224270」ではなく「Ref.124270」となっていることから「Ref.114270」を踏襲していることがお判りいただけるかと思います。一方、機能面においては、前モデルで「Cal.3132」を使用していましたが、本モデルでは「Cal.3230」を使用しており、スペックアップを果たしています。

     

    ⑥「Ref.224270」

     

     

    2023年の新作として発表された現行の『エクスプローラー』「Ref.224270」。

    2021年に廃盤となった「Ref.214270」の後継機としてコレクションに加わりましたが、「Ref.214270」に採用されていた39mmケースより1mmサイズアップして40mmとなっています。

    ムーブメントには「Ref.124270」と同じ「Cal.3230」を搭載。高いエネルギー効率と信頼性を両立させる【ロレックス】特許のクロナジーエスケープメント、シリコン製ヘアスプリングと高性能パラフレックスショックアブソーバを装備し、70時間パワーリザーブを誇ります。

     

     

    まとめ

    いかがでしたでしょうか。

    長い歴史を持ち、高い人気を誇る『エクスプローラー』。「汎用性の高いシンプルなデザイン」や「手に取りやすい価格帯」など、特に高級腕時計を初めて購入しようと考えている方にはもってこいなモデルなのではないでしょうか。

    まだ『エクスプローラー』をお持ちでない方は、ぜひ歴代モデルを確認のうえ、ご自身にあった一本を選んでいただければ嬉しいです。

    今回も本コラムを見て下さったことで、一人でも多くの方が高級腕時計に興味を持ってくだされば幸いです!

    ではまた!

    コミットtv 八木コラム