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若き日のドナルド・トランプの姿を描いて話題となっている伝記映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』(2024)。トランプ大統領本人は「内容が事実ではない」と上映阻止に動いたものの、トランプを演じたセバスチャン・スタンがアカデミー主演男優賞にノミネートされるなど、映画は高い評価を受けています。
気弱で繊細だったトランプ青年に「和解するな。謝るな。ひたすら攻撃しろ」という処世術を叩き込み、現在のトランプ大統領の礎を作ったと言われるのが、悪名高き弁護士のロイ・コーン。本作で彼を演じたジェレミー・ストロングも見事にアカデミー助演男優賞にノミネートされ、ハリウッドの新たな「クセ者俳優」の一人として、世界中の映画ファンの間で知名度が急上昇しています。
映画やテレビなどで活躍する映画人の腕時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。第212弾の今回は、そんなジェレミー・ストロングが着用した腕時計をご紹介して参ります。
リシャールミル
RM UP-01 フェラーリ【Ref.RM UP-01】
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ニューヨークのメトロポリタン美術館で毎年5月に行われるファッションの祭典「メットガラ」。昨年行われた「メットガラ2024」に妻のエマ・ウォールと共に招待されたジェレミー・ストロング。花のモチーフがあしらわれた白のタキシードに彼が合わせた腕時計は、リシャールミル RM UP-01 フェラーリ(Ref.RM UP-01)でした。
リシャールミルとフェラーリのコラボモデルである本機は、同ブランド史上最薄の機械式腕時計。厚さ1.18mmの手巻きムーブメント「Cal.RMUP-01」を格納したチタンケースの厚みは僅か1.75mmながら、10mの防水性能と5000Gを超える衝撃耐性を兼ね備えています。
この年のメットガラは、イギリスのSF作家、J.G.バラードの短編小説にインスパイアされた「時間の庭」がテーマ。花咲く庭園を思わせるタキシードに、SF感あるリシャールミルの腕時計というスタイリングが、テーマに絶妙にフィットしています。
フライバック クロノグラフ 【Ref.RM72-01】
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時代劇『SHOGUN 将軍』がテレビドラマ部門で賞を独占し、日本でも大きな話題となった、2025年1月のゴールデングローブ賞授賞式。『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』で同賞の助演男優賞にノミネートされたジェレミー・ストロングは、惜しくも受賞はなりませんでしたが、その個性的なファッションがSNSを盛り上げました。
翡翠色のベルベットのスーツに、同素材のハットと同色フレームの眼鏡をセットアップしたジェレミー・ストロング。このスタイリングに彼が合わせた腕時計は、リシャールミル フライバック クロノグラフ(Ref.RM72-01)でした。
本機はブランド初の自社製クロノグラフムーブメント搭載モデルとして知られる「RM72-01」のダイヤモデル。ストラップをグリーンに替えることで、ファッションとの一体感をもたらしています。
ロレックス
オイスター クォーツ【Ref.17000】
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最後は彼の出演作から。
リーマンショックの原因となったサブプライムローンの破綻をいち早く察知し、世紀の空売りを仕掛けて巨額の富を得たアウトロー投資家たちの姿を描く金融ドラマ映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015)。本作で、サブプライムローンを調査する金融アナリストを演じたジェレミー・ストロング。彼が劇中で着用していた腕時計は、ロレックス オイスタークォーツ(Ref.17000)と思われます。
彼は劇中で大金を得ますが、金融破綻を利用して金儲けしたことに負い目を感じる男としても描かれています。本機の製造期間は1977年~2000年頃まで。サブプライムローンの破綻が2007年末頃ですので、以前に買ったロレックスを大切に使い続けている姿が、彼の真面目さを表現しているようにも思えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ジェレミー・ストロングは、長年に渡るリシャールミルの愛好家として知られており、行く先々でリシャールミルの多様なモデルを着用している姿が目撃されております。これからも彼は同ブランドのレアウォッチの数々を披露してくれると思いますので、その動向をチェックしていきたいと思います。
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『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015)出演時のインタビューでは「自分は大金を持ったことが無いし、今も持っていない」と語っていたジェレミー・ストロング。しかしその後は『デトロイト』(2017)、『ジェントルメン』(2020)など、米英の大作映画出演のオファーが引きも切らない人気俳優となり、いよいよ今年はアカデミー賞へのノミネートと、名優の仲間入りを果たしたと言っても過言ではないでしょう。
10年前には「大金など手にしたことがない」と言ってた若手俳優が、10年経つとリシャールミルを何本も買えるようになるのがハリウッド。アメリカンドリームを体現した彼の次回作と、次に着けるリシャールミルに注目しましょう。
ではまた!