*出典元:https://screenrant.com/

 

1990年代に日本の新聞社に所属する初の外国人記者となり、12年間に渡って暴力団や闇金組織の取材を続けたジェイク・エーデルスタイン。彼の回想録を映像化したNetfixのドラマシリーズ『TOKYO VICE』(2022-2024)でジェイク役を演じ、流暢な日本語での演技を見せて一躍話題となったのは、S.スピルバーグ監督の『ウェスト・サイド・ストーリー』で主役のトニーを演じた若手ハリウッドスター、アンセル・エルゴートでした。

ジェイク役を演じるにあたり、毎日4時間の日本語勉強を自らに課した彼は、ドラマの撮影はもちろん、インタビューの受け答えもできるほど日本語が上達。所ジョージさんのTV番組『笑ってコラえて』に彼が出演した際には、番組名物「ダーツの旅」で青森を旅して地元の人たちと日本語で交流する姿を披露し、ファンを驚かせました。

映画やテレビなどで活躍する映画人の腕時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。第210弾の今回は、そんなアンセル・エルゴートが着用した腕時計をご紹介して参ります。

 

タイメックス

ウィークエンダー セントラルパーク【Ref.T2N654】

*出典元:https://www.reddit.com/

 

まずは『TOKYO VICE』の劇中で彼が着用していた腕時計から。日本の大学を卒業し、大手新聞社「明調新聞」の新人記者となったアメリカ人のジェイク。彼を演じたアンセル・エルゴートが本作で着用していた腕時計は、タイメックス ウィークエンダー セントラルパーク(Ref.T2N654)でした。

タイメックスと言えば、手ごろな価格ということもあり、アメリカでは高校生や大学生に人気のブランド。大学を卒業したばかりの新人アメリカ人記者の腕には、これ以上なくピッタリな腕時計と言えるでしょう。

ちなみに本作の劇中では、カリスマホストのアキラを演じた山下智久さんはピアジェ、暴力団の若頭、佐藤を演じた笠松将さんはパネライの腕時計を着用。羽振りの良い裏社会の面々と、社会に出たばかりの新人記者という対比が、それぞれが着けている腕時計によって表現されています。

 

 

カルティエ

タンク マスト XL【Ref.WSTA0040】

*出典元:https://X.com/

 

2017年6月、主演映画『ベイビー・ドライバー』のプレミアイベントに向かうため、宿泊しているロンドンのホテルを出たアンセル・エルゴート。白いTシャツにデイバッグというカジュアルな出で立ちの彼がこの時に着用していた腕時計は、カルティエ タンク マストXL(Ref.WSTA0040)と思われます。

このスタイリングには少々エレガントすぎる腕時計の組み合わせに思えますが、この後のプレミアイベントには、シックな黒のスーツで登場したアンセル。残念ながら腕元が見える写真は見つからず、この腕時計を着用していたかどうかは定かではありませんが、おそらくこのタンクは、イベントのシックな衣装に合わせたチョイスだったのではないでしょうか。

 

 

IWC

ポルトギーゼ クロノグラフ【Ref.IW371482】

*出典元:https://www.ibtimes.com/

 

2018年の第90回アカデミー賞。主演作の『ベイビー・ドライバー』が音響編集賞、録音賞、編集賞にノミネートされ、授賞式に招待されたアンセル・エルゴート。惜しくも受賞は逃しましたが、同作で共演したエイザ・ゴンザレスと共にステージに登場し、最優秀音響編集賞のプレゼンターを務めました。

この時、彼が黒のタキシードに合わせた腕時計は、IWC ポルトギーゼ クロノグラフ(Ref.IW371482)。タキシードに腕時計を合わせることには賛否両論あるようですが、ブラックとレッドゴールドを基調としたシックなコーディネートは、ファッションフォトグラファーの父を持つ彼の感性を反映したものなのかもしれません。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

かつてインタビューで「ニューヨークでは地下鉄で移動してる」など、プライベートでは庶民派な面を窺わせていたアンセル・エルゴート。そんな彼らしい、華美なところのない、地に足のついたラインアップとなりました。

 

*出典元:https://screenrant.com/

 

音楽を聴いていると天才的なドライビングテクニックを発揮する青年、ベイビー(アンセル・エルゴート)。暗黒街のボスの車を盗んでしまったことで弱みを握られた彼が、犯罪組織の「逃がし屋」「運び屋」となるカーアクション映画『ベイビー・ドライバー』。ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン(JSBX)の『ベルボトムズ』など、往年の名曲の数々をバックに、音楽とシンクロしたカーチェイスが展開する本作は、多くの映画ファンが続編を強く待ち望んでいる作品です。

2021年には本作の監督、エドガー・ライトが『ベイビー・ドライバー2』の脚本を書いている事を明らかにし、2024年に行われたイベント「東京コミコン」では、『ベイビー・ドライバー2』が製作されるのであれば、またベイビーを演じたいと答えたアンセル・エルゴート。

彼が大ファンと語る加山雄三の「海、その愛」をBGMに、ベイビーがハンドルを握るスバル インプレッサ WRXがハイウェイを激走する『ベイビー・ドライバー2』を夢見て、今日も『ベイビー・ドライバー』のサントラを聴いている私です。

ではまた!

Actor's watch