みなさん、こんばんは。

 

 

今回、ほぼ20年前にあたる2003年に発表され話題をさらった、"迫力満点“のモデルが久しぶりに入荷しましたので、そちらをご紹介したいと思います。ぜひ最後までご覧ください。

 

 

「Ref.5101P-010」
『10デイズ トゥールビヨン』PT

 

2003年の新作として登場した『10デイズ トゥールビヨン』「Ref.5101P-010」

ミレニアムにあたる2000年に発表された『10デイズ』「Ref.5100」の派生モデルで、時計の文字盤側からは見えない”トゥールビヨン”と”10日間のロングパワーリザーブ”を搭載した、特別な一本です。

 

 

今でこそ、''カッパー"や"サーモン"と言われる、ローズやピンクの色味の文字盤を採用することも増えましたが、『10デイズ トゥールビヨン』が発表された当初は、特別なモデルにのみ採用されていた印象が強くありました。そしてご紹介の時計に採用されているのも、この"特別"を意味するローズの文字盤で、綺麗でありながらもどこかクラシカルな雰囲気を醸し出しております。

 

 

外観はいたってシンプルではありますが、ケースサイドが"階段状"になったステップドのレクタンギュラーケースを採用しています。

これは、アールデコのデザインが施された1930年代製造の「Ref.514」をオマージュしたとされています。ケース径は29.6mm × 51.7mmと、迫力ある作りになっていますが、着用感は損なわれておらず、そこは流石の【パテックフィリップ】と言ったところでしょう。

 

 

12時位置には10日間のパワーインジケーター、6時位置にはスモールセコンドが配されています。ちなみに、6時位置のスモールセコンド内には、トゥールビヨンの搭載を示す、"TOURBILLON "の記載がございます。

それにしても重厚感のあるPT(プラチナ)ケースに、酸化させた黒色の針、アプライドのブレゲ数字のインデックスを配したローズ文字盤と、本当に美しい組み合わせですね。

 

 

スケルトンバックからはトゥールビヨン搭載の「Cal.TO 28-20 REC 10J PS IRM」を鑑賞いただくことが可能です。

こちらのムーブメントのベースとなっている「Cal.28-20/220」は、『10デイズ』「Ref.5100」に搭載されて発表されましたが、その当時、手巻き時計のパワーリザーブは約48時間が主流だったため、10日間ものパワーリザーブを有しているとのことで一躍話題となりました。

 

 

通常であれば、PT(プラチナ)製のピンバックル(尾錠)が付いていますが、PT(プラチナ)製の純正フォールディングバックルに変更されたお得な仕様となっております。

中古市場でバックルを見つけるのは難しく、現在、正規店経由でフォールディングバックルを購入するとかなり高額になります。また、PT(プラチナ)ケースということで重さもありますので、着脱時に落としてしまう危険性もあるピンバックルから変更されているのは非常にオススメです。

 

気になる販売価格は、、、と言いたかったのですが、今回もかなり魅力的な価格設定となっていましたので、本記事執筆中に販売が決まってしまいました、、、

 

商品詳細をご覧になりたい方はこちら

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

デザイン性、機能性ともに定評のある『10デイズ』「Ref.5101P-010」をご紹介いたしましたが、【パテックフィリップ】の良さが詰まった仕上がりの一本だったのではないでしょうか。残念ながら既に販売終了となってしまっていましたが、次なる入荷に向けて誠心誠意運営して参りますので、狙っていた方は、当店の新着商品をお楽しみにお待ちください。

では、また!

阿部泰治のパテック論