第34回 グランドセイコーを含む高級腕時計のレッドドット賞受賞モデル5選

「せっかく100万円以上の時計を買うなら、高い評価を得た一本を選びたい」――そんな経験はありませんか？
この記事では、世界的デザイン賞〈レッドドット・デザイン賞〉を獲得した5本を軸に、最新価格とブランドストーリーを深掘りしていきます。

レッドドット・デザイン賞とは？

毎年ドイツで開催される国際的デザイン賞。プロダクト部門の「Best of the Best」は応募作の上位1.5％しか選ばれず、市場での価値を占う“指標”としても注目されています。

• 審査基準は「革新性・機能性・耐久性」など9項目
• 腕時計の専用カテゴリーは2015年に誕生
• 受賞歴＝ネームバリューの安心材料

ウブロ ビッグバン メカ-10 マジックゴールド Ref.414.MX.1138.RXの魅力と投資価値

「金なのに傷に強い」ウブロが独自開発したマジックゴールドは硬度約1,000Hvを誇り、日常使いでもヘアラインを気にせずガシガシ着用できることが魅力。10日間パワーリザーブを持つ手巻きムーブメントHUB1201はメカ好き垂涎のデザイン。

国内正規定価は496万1,000円（2025年7月時点）で、並行相場はおおむね250～300万円。限定200本ゆえの希少性と、レッドドット最高賞という“肩書き”が中古価格の下支えに。

• 45 mm／100 m防水／10日間パワーリザーブ
• 限定200本で流通量が少ない
• マジックゴールドは研磨で輝きが戻る

ブルガリ オクトフィニッシモ Ref.103077が示す“薄型”革命

厚さ5.5 mmー「まるで名刺のよう」と思わせる極薄ケース。セラミック外装にマットサンドブラストを施し、あえて“傷を味方”に付ける設計。ブランド史上7度の薄型記録更新を支えた厚さ2.23mmのBVL138キャリバーを搭載しつつ、60時間パワーリザーブも確保しています。

2025年現在の正規税込定価は288万2,000円。薄型＋セラミックというカジュアル要素で、ビジネスカジュアルが根付いた現代のドレスウォッチ需要を鮮やかに捉えています。

ポルシェデザイン 1919 グローブタイマーUTC Ref.6023.4.05.002.05.5で叶える“ワンプッシュ世界旅行”

自動車ファンなら「針の動きがポルシェのタコメーターみたいで胸熱」と感じるはず。チタン製42 mmケースにセットされた2時／4時位置のプッシャーを押すだけで、UTC針と日付が前後進。カーマニアのみならず、旅慣れたビジネスエリートも納得の一本。

税込111万3,200円でCOSC取得ムーブWERK 04.110を搭載。旅の相棒として最適な一本です。

グランドセイコー エボリューション9 SLGA015が拓く“5日間スプリングドライブ・ダイバー”の境地

黒潮（Kuroshio Current）の荒々しい波を写し取ったブラックストリームダイヤルは、水中でも高い視認性を誇ります。心臓部には Cal.9RA5 を搭載し、月差±10秒／パワーリザーブ120時間を実現。高強度ブライトチタン製 43.8 mm ケースは通常のステンレスより約30％軽く、セラミックベゼルと相まって本格200 mダイバーとして頼れる一本です。

税込1,683,000円（2025年7月時点・国内定価）で、レッドドット〈Best of the Best〉2023を受賞。ダイバーズながらビジネスシーンにも馴染むシックさで、リセール指標としても注目の一本です。

• 43.8 mm／200 m防水／5日間パワーリザーブ
• セラミックベゼル＋高強度ブライトチタンで軽量＆耐傷
• 夜光付き大型インデックスで暗所視認性◎

グランドセイコー エボリューション9 Ref.SLGW003が証明する“ジャパンクオリティ”

白樺林を型打ちしたダイヤルに思わず感嘆。新開発Cal.9SA4は毎時36,000振動のハイビートながら80時間のロングパワーリザーブを実現。ブリリアントハードチタンで軽量・高耐傷性も両立しています。

税込152万9,000円でレッドドット〈Best of the Best〉を獲得（2025年7月発表）。GSが築いたザラツ研磨と“秒単位の精度管理”の伝統が、世界に評価された結果と言えるでしょう。

高級腕時計市場の今後と“レッドドット銘柄”の可能性

2024年はノモスやレッセンスなどコンセプト重視のブランドが台頭し、2025年も「軽量×サステナブル」がキーワード。レッドドット受賞歴を持つモデルは相場下落が緩やかという過去データがあり、リセール価格が気になる初心者にも有力な選択肢です。

まとめ：デザイン賞受賞モデルは“語れる”資産

今回ご紹介した5本を振り返ると、それぞれが「素材革新」「薄型挑戦」「機能美」「和の情緒」という異なるアプローチでデザイン賞を勝ち取っています。読者の皆さんも是非、自分のライフスタイルに寄り添う一本を見つけてください。

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