厳格な名門小学校の教師になりすました売れないロックミュージシャンが、優等生だけど無気力な子供たちにロックンロール魂を注入。教え子たちと共にバンドバトル大会への出場を目指すミュージカルコメディ『スクール・オブ・ロック』(2003)。主役の偽教師を演じたジャック・ブラックは、本作でコメディ俳優として大ブレイクを果たします。
背が低くて小太りなオモシロ体形を駆使し、全身を使って喜怒哀楽を表現するジャック・ブラックは子供からの人気も圧倒的。ファミリー映画『ジュマンジ』シリーズへの出演や、アニメ映画『カンフーパンダ』シリーズなどの声優としても活躍しています。
映画やテレビなどで活躍する俳優の腕時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第181弾の今回は、そんなジャック・ブラックの愛用時計をご紹介して参ります。
ロレックス
サブマリーナー【Ref.116610LN】
2009年3月にカリフォルニアで行われた、映画『40歳のバージンロード』のプレミア。妻と共にこのイベントを訪れたジャック・ブラックは本作には出演しておりませんが、本作の主演、ジェイソン・シーゲルがジャック・ブラックと何度も共演している「盟友」である為、夫婦揃って彼に招待されたのかもしれません。
奥さんとラブラブな様子のジャック・ブラックがこの時に着用していた腕時計は、ロレックス サブマリーナー(Ref.116610LN)でした。この頃は既に『キング・コング』(2005)などの超大作で主要キャストを務める人気俳優となっていたジャック・ブラック。しかし、彼が演じるエキセントリックなキャラクターとは異なり、プライベートは意外と堅実な人柄なのであろうと想像させる、手堅い腕時計のチョイスとなっております。
GMTマスターⅡ【Ref.116713LN】
2011年のロサンゼルス映画祭。イベントのオープニングを飾った『バーニー / みんなが愛した殺人者』(2011)のプレミアでのヒトコマから。本作で共演したシャーリー・マクレーンとジャック・ブラックの2ショットで彼が着用していた腕時計は、ロレックス GMTマスターⅡ(Ref.116713LN)と思われます。
ジャック・ブラックの出世作、『スクール・オブ・ロック』(2003)のリチャード・リンクレイターが監督を務めた作品だけあり、監督と気心の知れたジャック・ブラックは終始リラックスムードのご様子。着けている腕時計も、二年前のステンレスの黒サブマリーナーから、コンビのGMTマスターⅡにグレードアップしております。
サブマリーナー【Ref.116619LB】
セレブや著名人が激辛チキンを食べながらインタビューに答えるYouTubeの人気トーク番組『Hot Ones』。こちらは2018年10月、ジャック・ブラックがフロントマンを務めるコメディバンド「テネイシャスD」のメンバーとしてこの番組に出演した際のヒトコマです。
激辛チキンに涙しながら、今まで経験した最悪のライブや、カニエ・ウェストから賛辞を受けた話などのエピソードを面白おかしく語るジャック・ブラック。その腕に着けられていたのは、ロレックス サブマリーナー(Ref.116619LB)でした。ステンレスモデル、コンビモデル、そしてとうとう金無垢モデルにステップアップ!
とはいえ、映画のギャラも億単位であろうビッグスターにしては中々に堅実なステップアップ具合。非常に好感が持てます。
サブマリーナー【Ref.122610LV】
2023年4月に公開され、アニメーション映画史上最高額となる500億円ものオープニング興収を記録した『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。ジャック・ブラックは、本作でクッパ大王の声優を務めています。劇中には、クッパがピーチ姫に自作のラブソングをピアノで弾き語るシーンがありますが、クッパがラブソングを歌うというアイデアは、彼の発案だったそう。
上の写真は、ロサンゼルスで行われた『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のプレミアでのヒトコマ。袖にはクッパが吐く炎の刺繍、背中にはクッパの甲羅を模したトゲを付けてポーズを決めるジャック・ブラックですが、この時に彼が着用していた腕時計は、ロレックス サブマリーナー(Ref.122610LV)でした。
この画像には写っておりませんが、彼はこの時、クッパの甲羅をイメージさせるグリーンのスニーカーを履いており、グリーンのサブマリーナーも、それに合わせたチョイスと思われます。クッパの声優がここまでしてくれたら、任天堂も大喜びでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ジャック・ブラックの腕時計趣味が一目瞭然の「サブマリーナーが3本と、GMTマスターⅡが1本」というラインアップとなりました。ロレックスを複数所有するハリウッドスターは多いものの、複数のサブマリーナーを使い分けている俳優というのは中々いないのではないでしょうか。デイトナを着用している姿は調べても見つからなかったので、もしかしたら私と同じ「腕時計にはカレンダー必須」タイプの人なのかもしれません。
2026年に続編の公開が予定されている『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。そこでジャック・ブラックが再びクッパ大王の声優を務めることは間違いないでしょう。
それにしても、グリーン サブマリーナーを「クッパを表現する小道具」に使うというアイデアは、さすが人気コメディアンならではの発想。続編のプレミアでも同じグリーン サブマリーナーを着用するのか、それとも別のアイデアを炸裂させてくるのか、期待したいと思います。
ではまた!