みなさん、こんばんは。

 

 

当店のラインアップの中でも最近人気なのが、『グランドコンプリケーション』のモデル。相場がリーズナブルというのはございますが、もしかしたら革ベルトのクラシカルなモデルにフォーカスが当たり始めているのかもしれませんね。

ということで今回は、革ベルトのモデルの中でも私のイチオシの"あの"モデルをご紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧ください!

 

 

「Ref.5204P-011」
『パーペチュアルカレンダー スプリットセコンド クロノグラフ』PT

 

PT(プラチナ)ケース×黒文字盤の仕様で、2014年のバーゼルワールドで発表された、『パーペチュアルカレンダー スプリットセコンド クロノグラフ』「Ref.5204P-011」。

一見よくありそうなPT(プラチナ)ケース×黒文字盤の組み合わせですが、実は上位モデルにしか存在しておらず、特別な一本となっています。また、販売開始から僅か5年程で惜しまれつつも生産終了となってしまっているため、希少性の高い一本でもあります。

さてここで、本題へと入る前に、「Ref.5204」について簡単に触れたいと思います。

 

 

2012年、完全自社開発製造の新水平クラッチ式スプリット秒針クロノグラフ手巻ムーブメント「Cal.CHR 29-535 PS Q」を備え、PT(プラチナ)ケース×シルバー文字盤の組み合わせで登場した「Ref.5204P-001」。

『パーペチュアルカレンダークロノグラフ』「Ref.5270」(2011年)に搭載している、自社製手巻クロノグラフをベースにスプリット秒針機構が追加されたモノになります。ちなみに、これまでに「Ref.5204」のモデルは当店でも多数取り扱いはございますが、こちらのモデルだけはまだお目に掛かったことはありません、、、一説によると"プロトタイプ"ではとも囁かれていますが、いつか必ず!と思っている特別な一本でもあります。

 

 

そして、初代「Ref.5204P-001」のマイナーチェンジモデルとして2014年に登場した「Ref.5204P-010」。

文字盤インデックスの縁取り、時・分針の色が黒からシルバーに変わり、黒文字盤「Ref.5204P-011」と同時期、もしくはその少し前に発表されています。

 

 

2017年の新作として発表された、18KRG(ローズゴールド)ケース、ブレスレット仕様の「Ref.5204/1R-001」。

「Ref.5204」唯一のブレスレット仕様モデルであり、当店でのお取扱いもございましたが、市場での出回りは非常に少なく、人気も高かったことを覚えています。18KRGケース×黒文字盤の組み合わせは、上品でありながらも大人の色気をふんだんに感じさせてくれるのはもちろんのこと、やや艶のあるエボニーブラックソレイユ文字盤が、更に妖艶な雰囲気を漂わせていますね。ちなみに、こちらのモデルは惜しまれながらも2022年に生産が終了しています。

 

 

2021年秋の新作として「Ref.5204」史上初となる、ブラック、シルバー色以外の文字盤を採用して登場した「Ref.5204R-011」。

スレートグレーのソレイユ文字盤に、同色のベルト、温かみのある18KRGケースとの組み合わせは、スタイリッシュかつ高貴な印象を与える仕上がりとなっています。ほぼ着用感のないとても良い状態の個体が、つい先日までコミットで在庫しておりましたが、販売となりました。
※2016年の新作として、18KRGケース×シルバー文字盤の「Ref.5204R-001」も発表されていますが、こちらは、未だコミットで入荷のないモデルであります。

 

 

「Ref.5204」初となる18KWG(ホワイトゴールド)ケースを採用して2022年に登場した「Ref.5204G-001」。

グラデーション掛かったオリーブグリーンソレイユの文字盤が非常に美しく、見る者全てを惹きつける魅力的なデザインに仕上げられています。現行モデルとして販売されている唯一の「Ref.5204」であります。

 

 

一通りご紹介したところで、話を本題に戻します。

これまでの『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』と比較すると、閏年表示(4時~5時位置)の追加、白と青で昼夜の判別が可能な表示窓(7時~8時位置)の追加、さらには6時位置にあるムーンフェイズの窓が、今まで上部にくり抜かれていましたが下部に変わるなど、大胆なデザイン変更がなされています。他にもムーンフェイズ外周にある日付表示の数字や、12時位置にある曜日と月を表示するカレンダー窓のサイズアップ、時・分針と文字盤インデックスに夜光が入るなど、視認性もグッと向上しています。

 

 

クロノグラフの操作に関しては、2時位置のプッシュボタンでスタート&ストップ、4時位置のプッシュボタンで計測をリセットと、通常のモノと同様になっています。”スプリットセコンド”の操作に関しては、3時位置のリューズと一体型のプッシュボタンにて、スタート&ストップを行なう仕組みとなっています。この大きめのリューズが抜群の存在感を放っており、特別感を演出していますね。

また、ケース厚は14.3mmと、重厚感ある作りとなっていますが、着用時のストレスは一切なく、むしろこのぽってりとした感じが、愛嬌があり、美しくも感じます。

 

 

スケルトンバックから鑑賞いただけるムーブメントは、完全自社開発・製造の「Cal.CH 29-535 PS Q」。一つ一つのパーツの仕上げが丁寧で細かく、【パテックフィリップ】の伝統と技術力の高さを感じることができます。それにしても、美しすぎませんか?笑

 

 

保証書日付は2016年。保証書類を納めるレザー製のパスケースも高級感ある仕様で、アディショナルで付属しているクローズドバック(裏ブタ)と、カレンダー調整用のセッティングピンがセット出来る仕様になっております。

 

気になる販売価格は、、、

と言いたいところでしたが、本記事執筆中に販売へと至ってしまいました、、、すみません。ただ、これだけの美しい一本となると、狙っていた方がいても不思議ではありませんね。

 

商品詳細はコチラ

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

高額な商品ではありますので、簡単にご購入いただけないかとは思いますが、ここに来て複雑機構を搭載した『グランドコンプリケーション』の動きがとても良くなっていますので、狙っていた方は早めのアクションをオススメいたします!

引き続き、魅力的でオススメ出来るモデルを一本でも多くご紹介して参りますので、次回もお楽しみにお待ちください!

では、また!

監修者のプロフィール

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コミット銀座

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阿部泰治のパテック論