本日は【2023年度版】機械式腕時計 “おすすめ『パーペチュアルカレンダー』5選”をお送りいたします。
パーペチュアルカレンダーは、”パーペチュアル(perpetual)”=”永久”の言葉通り、日付の調整が基本的には不要な機構を指します。基本的にという表現をしたのは、100年に一度は調整を行う必要があるためで、これはユリウス暦(パーペチュアルカレンダーで採用されている暦)とグレゴリオ暦(現代のほとんどの国で採用されている暦)の違いによるものです。しかしながら、一生に一回修正するかしないかという程の優れモノとなりますので、技術力のあるブランドしか製造できない複雑機構であることに変わりはありません。ちなみに、グレゴリオ暦に完全対応した、永久に日付調整をする必要がない『セキュラーカレンダー』という究極の時計もあるのですが、その話はまた別の機会にでもさせていただければと思います。
ということで今回は、『パーペチュアルカレンダー』が気になっている方に、おすすめのモデルを厳選して”5本“ご紹介していきたいと思います!是非とも最後までお楽しみください。
*2023年4月時点の当店販売価格を参考に作成しております。
①【パテックフィリップ】『パーペチュアルカレンダー』「Ref.5320G-001」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/patek-philippe-other/perpetual-calender-263593/
1962年に登場した、世界初の自動巻き”パーペチュアルカレンダー機構”搭載モデル「Ref.3448」にインスパイアされて制作された、2017年発表の「Ref.5320G」。
落ち着いた色味のクリームダイヤルは、ラッカー仕様ながらもエナメルで作られたような透明感があり、マリナー型の針とアラビア数字のインデックスが古き良きヴィンテージの風合いを感じさせてくれます。また、ラグの形状も特徴的で、昔のモデルではよく見かけたトリプルステップラグが採用されています。『パーペチュアルカレンダー』の中でも比較的シンプルで、ヴィンテージ感溢れるデザインのモデルをお探しの方に、是非オススメしたい一本です。
●概算予算 8,000,000円前後
②【パテックフィリップ】『パーペチュアルカレンダー』「Ref.5327R-001」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/patek-philippe-other/perpetual-calendar-219217/
「Ref.5140」の後継モデルとして2016年にバーゼルワールドで発表された「Ref.5327」。
ラッカー仕上げのアイボリーダイヤルに、洗練された印象のリーフ針を備え、シンプルで無駄をそぎ落としたデザインが特徴となっております。ケースサイズは前モデルの37.2mmから39mmへとサイズアップ、インデックスはバータイプからブレゲ数字へと変更されました。搭載ムーブメントには、登場から既に30年以上も経過している、厚さわずか3.88mmという薄型の「Cal.240Q」を採用し、この完成されたムーブメントをケースバックから鑑賞することが出来ます。「Ref.5327」には、18KWG(ホワイトゴールド)×ブルーダイヤルの「Ref.5327G-001」、2020年にディスコンとなった18KYG(イエローゴールド)×アイボリーダイヤルの「Ref.5327J-001」がありますので、お好みの素材で選ばれてみてはいかがでしょうか。
●概算予算 8,000,000円前後
➂【A.ランゲ&ゾーネ】『ランゲ1 パーペチュアルカレンダー』「Ref.345.033」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/lange1-32/
2021年、”パーペチュアルカレンダー機構”を搭載した『ランゲ1』の第二弾モデルとして登場した『ランゲ1 パーペチュアルカレンダー』「Ref.345.033」。
月表示をインダイヤルに配していた、従来の”パーペチュアルカレンダー機構”搭載モデル(ダトグラフ、ラトラパンテなど)とは異なり、外周に月を表示しているため、黄金比が美しいダイヤルはそのままに、新しいレイアウトへと昇華しています。6時位置のインジケーターには閏(うるう)年表示、8-10時位置にはレトログラード式の曜日表示が配され、その実用性は抜群のひとこと。ムーブメントは、自動巻き「Cal.L021.1」に”パーペチュアルカレンダー機構”を追加した「Cal.L021.3」を搭載し、シースルーバックからその仕上げの美しさを感じることができます。『ランゲ1』特有の美しさと、実用性をお求めの方に是非ともおすすめしたい1本です。
●概算予算 9,500,000円前後
④【オーデマピゲ】『ロイヤルオーク パーペチュアルカレンダー』「Ref.26615TI.OO.1220TI.01」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/audemars_piguet/royal-oak/royal-oak-295324/
2020年12月に日本で先行販売された、世界限定300本の希少な『ロイヤルオーク パーペチュアルカレンダー』「Ref.26615TI.OO.1220TI.01」。
人気のサーモンダイヤルのみならず、外周の週表示、12時位置の月と閏年表示、3時位置のデイト表示、6時位置のムーンフェイズ、9時位置の曜日表示と、レイアウトの美しさもポイントのこちらは、「Cal.2120」をブラッシュアップする形で完成させた、美しい仕上がりの自動巻きムーブメント「Cal.5134」を備え、ケースバックから鑑賞することが出来ます。表裏どちらからでもその美しさを体感することが出来る、”パーペチュアルカレンダー機構”を完璧なレイアウトでまとめた、【オーデマピゲ】の技術力を垣間見ることが出来る魅力的な1本です。
●概算予算 22,000,000円前後
⑤【パテックフィリップ】『パーペチュアルカレンダー アドバンストリサーチ』「Ref.5550P-001」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/patek-philippe-other/perpetual-calendar-261448/
最後に紹介するのは、2011年に限定300本で発表された『パーペチュアルカレンダー アドバンストリサーチ』「Ref.5550P-001」。
『アドバンスドリサーチ』とは、先進的な調査と研究を行うことを目的とし、革新的な素材や技術を取り入れたモデルを、その目的を理解した顧客に使用してもらうことで、レギュラーモデルにフィードバックをしていく、といった取り組みそのもののことを指します。今回ご紹介のモデルには、”Oscillomax®”と呼ばれる最新技術が組み込まれたムーブメント「Cal.240 Q Si」が搭載され、ベースとなったムーブメント「Cal.240」のパワーリザーブが約48時間であったのに対し、約70時間まで飛躍的な進化を遂げました。オークションピースになりつつあり、おいそれと手が出せないプライスですが、このようなデザイン性、資産性、希少性を併せ持ったタイムピースを選んでみるのも一興なのではないでしょうか。
●概算予算 20,000,000円~
まとめ
いかがでしたでしょうか。
クロノグラフ等と合わせて搭載されていることが多い『パーペチュアルカレンダー』。各ブランド毎に形は違えど、技術力やデザイン性の高さ、そして総合的な完成度と、どれをとっても圧巻の一言であったかと思います。そして、一度着用したらその素晴らしさを体感いただけるのではないかと思いますので、気になった方は是非とも当店までお気軽にご相談ください。
今回も、本記事がお気に入りの一本を見つける一助となれば幸いです。
ではまた!