皆さんは二次流通市場における高級腕時計の価格相場をどの程度知っていますか?毎日のように時計屋各社のデータを見ているのであれば「全て分かる!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、そのような時間を設けることは不可能に近く、そんな方はそうそういないかと思います。(毎日調べている愛好家の方は大目に見て下さい(笑))更に言えば、時計初心者の方にとっては「高級時計は買いたいけど、正直幾ら必要になるのか見当もつかない」なんて方も多いはずです。
そこで本記事では、当店における”過去1年間“の平均販売価格に基づいて、各モデルが「どの程度の価格で売れているのか」=「どの程度の価格で購入できるのか」をお伝えしていきたいと思います!
第10回目となる今回は特に人気の高い【オメガ】の『スピードマスター』『シーマスター』にフォーカス!おすすめモデルについてもピックアップしてご紹介いたします。あくまで目安にはなりますが、是非とも最後までご覧いただき、ご参考ください!
同ブランドの中でも圧倒的な認知度を誇る『スピードマスター』。ここでは、モデルのポイントと、特にオススメしたいモデルについてご紹介していきます!
『スピードマスター』
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/omega/speedmaster-291832/
*写真は「Ref.311.30.40.30.01.001」
1957年の登場時は、カーレース用の腕時計として販売されていた『スピードマスター』。
最大の特徴は、やはり文字盤に配された2~3個のスモールセコンドを持つクロノグラフ機構です。後のクロノグラフ時計のデザインに大きな影響を与えたとされ、タキメーターをベゼル上に配した最初のモデルとも言われています。今日(こんにち)では『スピードマスター レーシング』『スピードマスター スヌーピーアワード』など、限定モデルも多数発売されており、自動巻きムーブメントが主流の現在(いま)でも、当時の手巻式にこだわって製造されているアイコンモデルです。
Ref.311.30.40.30.01.001 : 2,910,000円
Ref.310.32.42.50.02.001 : 2,748,000円
おすすめモデル①「Ref.310.32.42.50.02.001」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/omega/speed-master-289788/
2020年登場の限定モデル『シルバースヌーピーアワード』「Ref.310.32.42.50.02.001」。
1970年、宇宙探査やアポロ13号の救出に大きく貢献した【オメガ】に対して、NASAから贈られた賞である”シルバースヌーピー賞”。その後、受賞から50年経過したことを記念し、アニバーサリーモデルとして誕生したのがこちらの1本です。9時位置のスモールセコンドに描かれた”スヌーピー”が、可愛らしく、カジュアルな印象を与えてくれます。また、クロノグラフを作動することで”スヌーピーを乗せた宇宙船が動き出す”仕組みとなっており、遊び心も満載。デザイン性や面白い仕様となっていることはさることながら、高い資産性をも有しておりますので、今後を考えた時におすすめしたい1本ですね。
おすすめモデル②「Ref.311.33.40.30.02.001」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/omega/speedmaster-moonwatch-ck2998-294257/
『スピードマスター』の2ndモデル「Ref.CK2998」(1959年登場モデル)の復刻版である『スピードマスター CK2998』「Ref.311.33.40.30.02.001」。
こちらは、2016年に発売された限定モデルで、シックなネイビーブルーとシルバーオパーリンのコントラスト、ロリポップのクロノ針やアルファ針など、当時の魅力的なムーンウォッチを現代に蘇らせた一本です。リューズガードが無く、すっきりとしたデザインは、どこかレトロな雰囲気を醸し出していますね。そして、オリジナル同様にシーホースのエンブレムが刻印されたケースバックもポイントの一つ。オリジナルモデルを上手く再現しつつ、資産性、デザイン性に富んだ、おすすめの一本です。
おすすめモデル③「Ref.311.12.42.30.01.001」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/omega/speedmaster-205495/
2018年7月10日にネット上のみで発表され、およそ2時間ほどで予約完売となった『スピードマスター スピーディ チューズデー “ウルトラマン”』「Ref.311.12.42.30.01.001」。
こちらは、1971年に放送された「帰ってきたウルトラマン」で着用されていた『スピードマスター』を記念して、世界2012本限定で発売されたスペシャルエディションとなっております。ウルトラマンが地球上で戦える時間は3分。30分積算計のミニッツスケールの3分までを”オレンジ”にしているニクイ演出がファンにとってはたまらないポイントだと思います。また、9時位置のスモールセコンドにも仕掛けがあり、スペシャルボックスに付属しているベータカプセル型UVライトを当てるとウルトラマンの顔が浮かび上がります。日本の特撮は海外でも高い人気を誇り、デザイン性、将来性含めて面白い一本ではないでしょうか。
1948年の登場以来、『スピードマスター』と並び高い人気を誇る『シーマスター』。ここでは、モデルのポイントと、特にオススメしたいモデルについてご紹介していきます!
『シーマスター』
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/omega/seamaster-244590/
*写真は「Ref.210.22.42.20.01.004」
発売当初の防水性は”日常生活防水”となっておりましたが、その後改良を重ね、優れた防水時計として知られるようになった『シーマスター』。
1957年に発表された『シーマスター300』では300m防水を実現し、【オメガ】の”ダイバーズウォッチ”としての地位を確立。人気スパイ映画”007″シリーズの主人公、ジェームズ・ボンドが愛用している時計としても有名で、”ボンドウォッチ”の愛称でも多くの方に親しまれています。高い防水性と優れたデザインを兼ね備え、シーン問わず愛用されているモデルです。
Ref.233.32.41.21.01.001 : 1,203,000円
Ref.231.50.39.21.06.003 : 1,738,000円
おすすめモデル①「Ref.233.32.41.21.01.001」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/omega/seamaster-300-spectre-limited-edition-295971/
映画”007″シリーズの主人公、ジェームズ・ボンドが初めて着用した、7007本限定のモデル『シーマスター 300』「Ref.233.32.41.21.01.001」。
リキッドメタル製のブラックセラミックベゼルは、軍特有の”12″を表記しない仕様となっており、裏蓋には限定本数を表すシリアルナンバーと”007″ロゴが刻印されています。センターセコンドは、先端が丸く”棒飴”のように見えることから名付けられた、通称”ロリポップ”仕様の針が搭載され、どこかヴィンテージの雰囲気を感じさせてくれます。限定モデルということもあり、希少性の高さはもちろんのこと、スタイリッシュなデザインでカジュアルスタイルに合わせやすい1本です。
おすすめモデル②「Ref.234.10.39.20.01.001」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/omega/seamaster-246625/
1957年に登場した”クラシックタイムピース”の三部作の一つである『シーマスター 300 1957トリロジー』「Ref.234.10.39.20.01.001」。
シーマスター300の60周年を記念して、オリジナルのCK2913をベースに製作された世界限定3,557本のこちらは、ブラックトロピカルと称されるダイヤルやインデックスを、経年変化したような風合いで再現しており、ヴィンテージ感が溢れる仕様となっています。両方向に回転するアルミ製のブラックベゼルも特徴で、リューズにはオリジナルモデルにもデザインされていた、ナイアードの刻印が入っています。1957年当時のオリジナルパッケージに着想を得た、専用BOXのスペシャル仕様となっている点もファンの心をくすぐる1本ですね。
おすすめモデル③「Ref.234.92.41.21.10.001」
*出典元:https://www.omegawatches.jp/watch-omega-seamaster-300-co-axial-master-chronometer-41-mm-23492412110001
【オメガ】独自のブロンズ合金である”9Kブロンズゴールド”製ケースが特徴の、2021年発表モデル『シーマスター 300 ブロンズゴールド』「Ref.234.92.41.21.10.001」。
ブロンズケースの魅力と言えば、表面に発生する青緑の独特な経年変化ではありますが、この素材は経年変化した後の色味に近しくなるよう開発されています。深みのあるブラウンのサンドイッチ文字盤×セラミックベゼルの組み合わせは、モダンながらもしっかりとヴィンテージの雰囲気も持ち合わせ、年代問わず愛用し易いデザインとなっております。通常は、ブラウンのレザーストラップが付属しておりますが、別売りのNATOストラップに換装することで、また違った表情を見せてくれる面白い1本です。
いかがでしたでしょうか。
時計の販売価格というのは、その時のトレンドや需要と供給のバランス、個体の状態や希少ポイントの有無、年式や付属品の有無など、様々な要素によって大きく変わってきます。要するに、色々な要素が絡み合って決まる販売価格なのですが、おおよその販売価格を知っておくことで、ご自身でどの程度の資金が必要になるか、目標を立てることはできるかと思います。
今後も、他の商品の目安についてもご紹介していければと思いますので、是非お楽しみにお待ちください!
今回も、本記事がご購入の意思決定における一助となれば幸いです。