みなさん、こんばんは。

いよいよGWの大型連休に差し掛かりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。当店においては有難いことに、連日、海外からのお客様も含め多くの皆様にご来店いただいており、非常に活気づいております。店頭が込み合っていることも多くございますので、来店いただく際は一度お電話にてご確認いただけますとスムーズにご案内出来ますので、是非ご活用ください。

さて、本日はパーペチュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.5270G-014が入荷しましたので、ご紹介していきたいと思います!是非とも最後までご覧ください。

「Ref.5270G-014」
『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』18KWG

僅か1年あまりの生産と言われている希少モデル「Ref.5270G-014」。

少し控えめなブルー文字盤に白を基調としたインダイヤル、タキメーター、クロノグラフ針がアクセントとなり、上品で高級感溢れるデザインとなっています。

さて、ここで本題へと入る前に『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.5270」シリーズの系譜について、簡単におさらいしたいと思います。

2011年に「Ref.3970」の後継機として発表された、「Ref.5270」シリーズの初代モデル「Ref.5270G-001」。

レマニアベースの「Cal.CH 27-70 Q」から、完全自社製手巻きムーブメント「Cal.CH 29-535 PS Q」へと変更され、基本的な文字盤レイアウトは従来のモデルと同様ですが、新たに4時-5時位置の間に閏年サイクルの表示、7時-8時位置の間に昼夜表示と、2つの小窓が追加となりました。3時位置の30分積算針と9時位置の秒針を6時位置に若干下げたことで、曜日と月を表示するカレンダーディスクが格段に大きくなっており、これにより視認性の向上と実用性が高まりました。

続いて2014年、シルバー文字盤「Ref.5270G-013」とブルー文字盤「Ref.5270G-014」の2種類で発表された二代目モデル。

ダイヤル外周がレイルウェイからタキメーターへと変更になりました。細かいところではありますが、時・分針、インダイヤルの針、ダイヤルインデックスがシルバー色へと変更にもなっています。また、3時・9時位置に配されたインダイヤルのデザインが変更となり、さらに6時位置のカレンダーが大きくなったことで、タキメーターの6時位置外周部分が下に膨らんだようなデザインとなっています。

翌年の2015年、シルバー文字盤「Ref.5270G-018」とブルー文字盤「Ref.5270G-019」、18KRG(ローズゴールド)仕様の「Ref.5270R-001」で発表された三代目モデル。

文字盤外周のスケールが、初代と二代目を合わせたような見た目となった三代目は、全体的に内側に寄ったデザインや、インダイヤルの針(秒針・30分積算針、カレンダー表示針)がリーフ型から細くすっきりとした仕様に変更されるなど、とても端正な顔つきとなり、より完成された1本へと昇華されました。6時位置のカレンダー部のスケールについては、膨らまずに切れたデザインへと変更されています。しかし、2017年には18KWG(ホワイトゴールド)ケースの2モデルが生産終了となります。

3年後の2018年、PT(プラチナ)ケースの「Ref.5270P-001」、18KRG(ローズゴールド)ケース・ブレスレット「Ref.5270/1R-001」が発表されます。

*出典元:https://www.patek.com/en/collection/grand-complications/5270J-001

2020年には、18KYG(イエローゴールド)ケースの新作モデル「Ref.5270J-001」が登場。歴代の『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』において主流となっていた18KYG(イエローゴールド)ケースの復活は、多くの時計愛好家たちが待ち望んでいたことかと思います。

*出典元:https://www.patek.com/en/collection/grand-complications/5270P-014

そして2022年、「Ref.5270」シリーズの最後を思わせるモデルとして登場したのが、PTケースにブラックグラデーションのラックグリーン文字盤を備えた「Ref.5270P-014」。針の形状こそ異なりますが、どこか初代モデル「Ref.5270G-001」へのオマージュを感じたのは私だけでしょうか。

「Ref.5270」シリーズの系譜を一通りお話ししましたので、今回ご紹介する「Ref.5270G-014」の本題に戻ります。

今回ご紹介のモデルのポイントは、なんと言っても未使用品であるということ。スレなども見られない保管状態抜群のこちらは、ケース、ラグのエッジが痛いくらいに立っております。また、アリゲーターベルトもシワ等が一切無く、パーフェクトなコンディションです。

サファイアクリスタルのスケルトンバックから鑑賞出来るのは、完全自社製の手巻きムーブメント「Cal.CH 29-535 PS Q」。クロノグラフに加えて永久カレンダー機構を搭載しながらも、ケース厚は僅か12.4mmに抑えられており、クロノグラフ非作動時にはパワーリザーブも最大約65時間を誇ります。

保証書日付は2014年。付属品も完品で非常にキレイな状態です。このような完璧な状態のモデルは、今後市場で見つけるのは極めて困難だと思われます。

気になる販売価格は、22,880,000円(税込)

商品ページはこちら

現行モデルである18KYG(イエローゴールド)ケースの「Ref.5270J-001」の国内正規販売価格が25,190,000円(税込)となっておりますので、いかにお得感があるかはお判りいただけるのではないでしょうか。

まとめ

未使用の完璧な状態の『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.5270G-014」をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

コレクションとして保有しても良し、もちろんお使いいただいても良しと、希少性も使い勝手も抜群で、今後を考えても非常に楽しみなモデルとなりますので、ご検討されている方には是非ともオススメしたい1本です。気になる方はお気軽にお問い合わせください。

今後も皆様に魅力的な【パテックフィリップ】の時計を、1本でも多くご紹介出来るよう努めてまいります。

ではまた!

阿部泰治のパテック論