みなさん、こんばんは。

現在、コミット銀座(以下、当店)では【パテックフィリップ】の中でもとりわけ『グランドコンプリケーション』の在庫が非常に充実していることをみなさまご存知でしょうか。今回はそんな『グランドコンプリケーション』の中でも特に人気が高く、当店が得意としている『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.5270」をご紹介したいと思います。
初代の名作である「Ref.1518」から数えて4世代目にあたる「Ref.5270」は、素材、文字盤の組み合わせによって、バリエーションが豊富で、非常に面白いモデルでもありますので、どんな仕様があるのか、ぜひ最後までご覧ください!
「Ref.5270G-019」
『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』18KWG

2015年に「Ref.5270G-018(シルバー文字盤)」と同時に登場した、「Ref.5270」の三代目にあたる『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.5270G-019」。
これまで「Ref.5270」は、18KWG(ホワイトゴールド)素材のみの展開でしたが、初めて18KRG(ローズゴールド)素材が新たにラインアップに加わります。
※「Ref.5270G」三代目は、市場での出回りがすくなく、 「Ref.5270G-018」(18KWGケース×シルバー文字盤)は、これまで当店で一度も取り扱いのないモデルとなっています。

文字盤外周のスケールは、初代と二代目を合わせたようなレイアウトになり、全体的に内側に寄ったデザインへと変更され、インダイヤルの針(秒針、30分積算針、カレンダー表示針)は、従来のリーフ型から細い棒状のスッキリとした仕様となったことで、とても端正な顔つきへと変貌を遂げています。また、二代目で賛否両論分かれていた6時位置のカレンダー部のスケールは、膨らまずに切れたデザインへと変更されており、バランス・視認性・美観のすべてにおいて非常に完成度が高く、まさにパーフェクトな仕上がりとなっています。
ここで、『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.5270」シリーズについて少しだけご紹介しましょう。

『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.5970」の後継モデルとして、完全自社製ムーブメントを搭載し、2011年に発表された初代モデル「Ref.5270G-001」。
オパーリンシルバー文字盤に配された、酸化ブラック仕上げの時・分針、インデックス、文字盤外周のレールウェイが端正な表情のこちらは、約3年間ほど製造されていました。

2014年に登場した、二代目にあたる「Ref.5270G-013(シルバー文字盤)」「Ref.5270G-014(ブルー文字盤)」。
時分針、インダイヤルの針、インデックスがシルバーカラーへと変更され、3時、9時位置のインダイヤルのデザインも変更となったこちらは、文字盤外周部もタキメーターへと変更され、その6時位置が下に膨らんだようなユニークなレイアウトとなったことで人気を博しました。惜しくも僅か1年程の短命モデルとなってしまい、今や非常に希少なモデルとなっています。
※過去に当店では、上記画像のブルー文字盤のみ販売の実績がございます。

話を「Ref.5270G-019」に戻しましょう。初めて「Ref.5270」シリーズをご覧になった時、ラグが段付きになった独特な形状であることに、少し"クセのあるデザイン"と感じた方も多いのではないでしょうか。しかし現在では、このステップ(段)のあるラグこそが、Ref.5270を象徴する完成されたケースデザインとして、高く評価されています。
そして、さらに注目すべきはわずかに反ったような優美なベゼル形状。このデザインは、今では海外オークションでしかほぼ見ることができない、歴史的名作である『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』搭載モデル「Ref.2499」にも採用されていた意匠であり、その系譜を感じさせる重要なデザイン要素といえます。
そして、革ベルト仕様の中でも特に人気の高い、18KWGケース×ブルー文字盤の組み合わせ。モダンな雰囲気を持ちながらも、ケースデザインの特徴が相まって、どこかクラシカルな佇まいも感じさせる絶妙なバランスが魅力となっています。

サファイアクリスタルのスケルトンバックから鑑賞可能なムーブメントは、完全自社製の「Cal.CH 29-535 PS Q」。
永久カレンダー機構を搭載しながらも、僅か7mm程の厚さに抑えられているのは圧巻の一言です。そしてその変更により、文字盤12時位置の下にあるカレンダー表示窓が大きくなり、視認性が向上しました。さらに、閏年表示は5時位置、昼夜表示は8時位置に配置され、全体的に情報が整理された、より分かりやすい文字盤デザインになったと言えるでしょう。
また、クロノグラフに加えて永久カレンダーという複雑機構を搭載しながらも、ケースの厚さはわずか12.4mmに抑えられており、着用感にも優れています。加えて、クロノグラフ非作動時には最大約65時間のパワーリザーブを備えているなど、実用性の高さも魅力です。

保証書の日付は2017年3月。付属品はすべて揃っており、過去にポリッシュが施された、綺麗なコンディションの美中古品です。使用に伴う細かなスレや小キズこそございますが、全体的に状態は良好です。
気になる販売価格は、21,560,000円(税込)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
市場での流通量が非常に少ないうえに、販売価格も魅力的ですので、お探しの方にはぜひオススメしたい一本です。
また今回、ほぼ同じタイミングで入荷した、ゴールデンオパーリン文字盤が魅力の「Ref.5270P-001」は、掲載直後すぐご注文をいただきました。やはり、その美しさと希少性の高さから、非常に注目度の高いモデルであることを再認識させられます。
現在、“レマニア社製”のベースムーブメントを搭載した「Ref.3970」や「Ref.5970」の相場が高騰していることを考えると、まだ比較的“お得感”のある「Ref.5270」を今のうちに手にしておくことは、非常に賢い選択肢のひとつだと思います。
引き続き、魅力的でオススメ出来るモデルを一本でも多くご紹介して参りますので、次回もお楽しみにお待ちください!
では、また!




