みなさん、こんばんは。

 

 

今回は、久しぶりの入荷となる『スプリットセコンド クロノグラフ』「Ref.5370P-001」が入荷いたしましたので、ご紹介していきたいと思います!そしてさらに!現行モデル「Ref.5370P-011」もタイミング良く在庫しておりますので、そちらも簡単ではございますが、ご紹介いたします!ぜひ最後までお楽しみください!!

 

 

「Ref.5370P-001」
『スプリットセコンド クロノグラフ』PT

 

2015年のバーゼルワールドで発表された『スプリットセコンド クロノグラフ』「Ref.5370P-001」。

PT(プラチナ)ケースに、本黒七宝文字盤、ホワイトゴールド製のアップライド ブレゲ数字インデックスを備えた、非常に格調高いモデルです。また、単機能で“スプリットセコンドクロノグラフ”を搭載している点も大きな特徴で、当時の現行コレクションとしては異例の存在でした。発表された際、その完成度と迫力に強い衝撃を受けたことを、今でも鮮明に覚えています。

ここで、知らない方のために、『スプリットセコンド クロノグラフ』について簡単にご説明したいと思います。

 


この機能を搭載した時計には、上下に重なり合った2本のクロノグラフ針があり、スタートボタンを押すと2本の針が同時に動き出します。次に「スプリットボタン」を押すと、2本のうち1本だけが止まり、もう1本はそのまま動き続けます。
※「Ref.5370P-001」の場合、このスプリットボタンはリューズ部分に設けられています。

止めた針で中間タイム(ラップタイム)を読み取ったあと、再度スプリットボタンを押すと、止まっていた針が動いている針に瞬時に追いつき、再び重なり合った状態に戻ります。この“追いつく瞬間”の動きは非常に大胆で、初めて見る方は「壊れてしまうのでは?」と感じる方も多くいらっしゃるかと思いますが、実際には極めて高度な技術によって制御されており、これが正しい動作なのです。まさに機械式時計の神髄を感じさせる複雑機構のひとつで、時計好きなら誰もが一度は憧れる機能と言えるでしょう。

 

 

この時計を見ていて、思わず引き込まれてしまう魅力の一つに"文字盤"がございますが、この文字盤"本黒七宝焼き"という金属とガラスを融合させて仕上げる伝統技法によって作られており、見ている者を圧倒する美しさを持っています。

本モデルでは、WG(ホワイトゴールド)のディスク上に黒い七宝を塗布し、約850度の高温で焼成。冷却後、熟練職人の手作業によって丁寧に研磨することで、あの鏡面のようなツヤと奥行きを生み出しています。ルーペで覗いても、表面には一切の凹凸やムラがなく、まさに“完璧”という言葉がふさわしい仕上がりです。さらにインデックスにはWG製のアップライド・ブレゲ数字を採用しており、この組み合わせは言うまでもなく、最高にカッコいいです。

 

 

PT(プラチナ)ケースならではの重厚感と、41mmケース、リューズ位置にあるスプリットボタンが、迫力ある仕上がりとなっています。

また、こちらの個体はほとんど着用されておらず、ケースコンディションは非常に良好。ノンポリッシュの状態で、オリジナルの仕上げがしっかりと保たれており、2025年9月にメーカーでオーバーホールも施されているため、安心してお使いいただける一本となっております。

 

 

スケルトンバックから覗くことができる手巻きムーブメントは、歯車の伝達効率を高め、摩擦を最小限に抑えるよう設計された「Cal. CHR 29-535 PS」。

立体的でまるで芸術作品のようなこのムーブメントは、眺めているだけで引き込まれる美しさがありますね。「このムーブメントを眺めながらお酒が飲める」なんて言う方もいらっしゃいますが、その気持ち、よく分かります。(笑)

 

 

保証書の日付は2015年12月。使用に伴うわずかなスレこそ見られますが、着用感はほとんどなく、ケース・バックルともにポリッシュされていないと思われる非常に良いコンディションを保っております。また、付属品もすべて揃っており、交換用のソリッドバックも付属しています。前オーナー様がどれほど大切に保管されていたかが伝わってくる、非常に良質な個体です。

 

気になる販売価格は、25,850,000円(税込)

 

商品詳細はコチラ

 

 

 

また、冒頭でもご紹介しましたが、“グラン・フー・エナメル”のブルー文字盤を備えた『スプリットセコンド クロノグラフ』「Ref.5370P-011」と並べて撮影してみましたので、ぜひご覧ください!

同じモデルで文字盤違いが揃う機会は、今後を考えてもほとんどないと思われます。もしこのモデルのご購入を検討されている方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

商品詳細はコチラ

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

市場での流通量が極めて少なく、今後さらに入手が難しくなることが予想されるこちらの一本。将来的な価値を考えても非常に夢のあるモデルでありますので、ご検討されていた方は、迷わず手にしていただきたいところです!

引き続き、魅力的でオススメ出来るモデルを一本でも多くご紹介して参りますので、次回もお楽しみにお待ちください!

では、また!

監修者のプロフィール

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コミット銀座

2015年の会社設立以来、"高く買い、安く売る"をモットーに、顧客第一主義を徹底。価格面におけるメリットのみならず、お客様が安心して買い物出来る環境づくり、お客様に最適な時計の提案も実現。
徐々にお客様からの信頼も得て、多くの顧客様を抱えることに成功。高い知識を要するヴィンテージロレックスや、パテックフィリップを始めとするハイエンド商材の取り扱いを得意とする、新進気鋭の高級腕時計専門店。

阿部泰治のパテック論