*出典元:https://imdb.com/

 

『パール・ハーバー』(2001)や『ブラックホーク・ダウン』(2001)などの大ヒット作で主役を演じ、当時は「21世紀のハリウッドを担う若手スター」の筆頭に挙げられていたジョシュ・ハートネット。しかし、人々に注目され続けるセレブ生活が性に合わなかった彼は、人気絶頂だった2003年頃、クリストファー・ノーラン監督から受けたバットマン役のオファーすら断り、仕事を大幅にセーブ。人気や名声より、家族と平穏な生活を送ることを選択します。

やがて40代になり、名バイプレイヤーの評価を確立した彼は、再びクリストファー・ノーラン監督からのオファーを受け、後にアカデミー賞7部門受賞に輝く大作『オッペンハイマー』(2023)に出演。オッペンハイマー博士の同僚で、後にノーベル物理学賞を受賞するローレンス博士を好演しましたが、演じていたのがあの青春スター、ジョシュ・ハートネットだとは気付かなかった方も多いのではないでしょうか。

映画やテレビなどで活躍する俳優の腕時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第196弾の今回は、そんなジョシュ・ハートネットが着用した腕時計をご紹介して参ります。

 

 

IWC

ビッグパイロット ウォッチ【Ref.IW501001

*出典元:https://variety.com/

 

2024年6月、アメリカのエンタメ業界誌『バラエティ』のインタビューに応じたジョシュ・ハートネット。『オッペンハイマー』(2023)でタッグを組んだクリストファー・ノーランや、彼の主演最新作『トラップ』(2024)のM・ナイト・シャマラン監督の仕事ぶりについて語る彼が、この時に着用していた腕時計は、IWC ビッグパイロット ウォッチ(Ref.IW501001)でした。

インパクトある袖の折り返しが特徴的なシャツに合わせ、こちらもインパクトでは負けない、ケース径46mmのビッグなパイロットウォッチ。パイロットグローブを着けたままでも操作しやすいように設計された円錐形のリューズは、見た目のインパクトもさることながら、操作性も抜群です。

 

 

アクアタイマー クロノグラフ【Ref.IW371933

*出典元:https://theclock.fandom.com/

 

彼女に浮気され、さらに職も家も失って借金まで背負った青年スレヴン(ジョシュ・ハートネット)。彼は友人のニックを頼ろうとニューヨークに来たが、残念なことにニックは不在。しかも、そこに現れたギャングにニックと間違われて拉致され、黒人系犯罪組織のボス(モーガン・フリーマン)のもとに。あれよあれよという間に、ギャング抗争に巻き込まれてしまったスレヴンは、、、

ジョシュ・ハートネットとモーガン・フリーマンの共演となった、犯罪コメディ『ラッキーナンバー7』(2006)。劇中で不幸続きの青年スレヴンを演じるジョシュ・ハートネットが着用していた腕時計は、IWC アクアタイマー クロノグラフ(Ref.IW371933)でした。物語の重要なキーアイテムとして登場するこの腕時計。複数回、アップで大写しになりますので、興味ある方は是非ご覧ください。

 

 

ブルガリ

オクト ローマ クロノグフラフ【Ref.103471

*出典元:https://www.eonline.com/

 

最後は2023年7月に行われた『オッペンハイマー』のロンドンプレミアのヒトコマから。グッチのスーツとローファーで揃えたジョシュ・ハートネットが着用していた腕時計は、こちらもグッチと同じイタリアンブランドの、ブルガリ オクト ローマ クロノグフラフ(Ref.103471)でした。

ドレッシーな「オクト フィニッシモ」に比べ、リューズガードを備えたスポーティーな佇まいの「オクト ローマ」2023年モデル。スーツのラフな着こなしに合わせ、華やかながらカジュアルな雰囲気も兼ね備えたこのモデルが選ばれたのではないでしょうか。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

彼がチョイスしたのは、庶民でも手が届く100~200万円前後の高級腕時計。ハリウッドスターとしては控えめですが、セレブ生活に興味の無い彼に相応しい、実直な高級腕時計のラインアップではないかと思います。

 

*出典元:https://screenrant.com/

 

そんな彼の気になる最新主演作は、『シックス・センス』(1999)や『サイン』(2002)のM・ナイト・シャマラン監督が贈るサスペンス映画『トラップ』(2024)。

世界的歌姫、レイブンのプラチナチケットを手に入れ、愛する娘と共にライブ会場を訪れたクーパー(ジョシュ・ハートネット)。しかし、この会場に指名手配中の殺人犯が紛れ込んでいるという警察へのタレコミが。レイブンの協力のもと、犯人逮捕のトラップを会場中に仕掛ける警察。実はクーパーこそが、その殺人犯だった、、、という本作。

「ネタバレするな!」とお怒りのあなた、ご安心ください。クーパーの正体は映画の予告編にも描かれております。『シックス・センス』のシャマラン監督ですから、そこからの大どんでん返しがあるのでしょう。

『オッペンハイマー』以降、超大作やヒット作への出演を解禁し始めたジョシュ・ハートネット。若手スターから、性格俳優への転身に成功した彼の姿をスクリーンで見る機会は、今後も増えていきそうです。

ではまた!

Actor's watch