*出典元:https://www.comingsoon.net/

 

ローマ帝国を舞台に、奸計により奴隷の身分に堕とされた軍隊長の復讐を描く歴史アクション大作『グラディエーター』(2000)。本作で主役の剣闘士マキシマスを演じ、アカデミー主演男優賞を獲得したラッセル・クロウ。

残念ながら2024年11月に日本公開が決定した24年ぶりの続編『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』には出演していないようですが、続編の公開に先駆け10月中旬に公開された『グラディエーター 4Kデジタルリマスター』がスマッシュヒットを記録するなど、作品・俳優ともに根強い人気があることを窺せます。

映画やテレビなどで活躍する俳優の腕時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第195弾の今回は、そんなラッセル・クロウの愛用時計をご紹介して参ります。

 

 

ロレックス

デイデイト【Ref.18206A】

*出典元:https://www.rolexmagazine.com/

 

ラッセル・クロウとクリスチャン・ベールの共演により、ハリウッドの西部劇としては久々のスマッシュヒットを記録した『3時10分、決断のとき』(2009)。ローマで行われた本作のプレミアでラッセル・クロウが着用していた腕時計は、ロレックス デイデイト(Ref.18206A)と思われます。

プラチナ無垢のケース&ブレスレットにスムースベゼルを備え、シルバーダイヤルにはダイヤがセットされた、ラグジュアリーな一本。控えめな36mmケースが上品な雰囲気を醸し出しています。この頃はまだ「セクシーでマッチョな色男」だったラッセル・クロウにピッタリの、色気ある腕時計のチョイスです。

 

 

ジュリアーノマッツォーリ

マノメトロ【Ref.-】

*出典元:https://www.howardstern.com/

 

2019年、超人気ラジオ番組『ハワード・スターン・ショー』に出演したラッセル・クロウ。ご覧の通り、見た目が熊のプーさんと化しています。番組の中では、主演作『ザ・ラウデスト・ボイス-アメリカを分断した男-』(2019)を紹介しつつ、『グラディエーター』製作時の裏話や、レオナルド・ディカプリオから恐竜の頭の化石を買った話を披露した彼。その腕に着けられていた腕時計は、ジュリアーノマッツォーリ マノメトロ(Ref.-)でした。

『シェイプ・オブ・ユー』などのヒット曲で知られる人気歌手のエド・シーランが、近年、ステージ上でこれと同じ「マノメトロ」を着けている姿が目撃されています。実は、この腕時計を愛用するラッセル・クロウが、ブランドの創設者であるジュリアーノ・マッツォーリにエド・シーランを紹介。それがきっかけで、腕時計マニアであるエド・シーランのコレクションに「マノメトロ」が加わった、というのが事の真相だそうです。

 

 

パテックフィリップ

ノーチラス【Ref.5711/1A-010】

*出典元:https://www.montres-seven.fr/

 

1951年からイタリアのサンレモで毎年行われている、ポピュラー音楽の祭典「サンレモ音楽祭」。2024年に行われたこの音楽祭に、スペシャルゲストとして登場したラッセル・クロウ。俳優業の傍らバンドを組み、これまで3枚のアルバムをリリースするなど、ミュージシャンとしての活動も行なっている彼は、バンドの演奏をバックにブルースを歌い上げ、会場を大いに盛り上げました。

この時、ステージ上で彼が着用していた腕時計は、パテックフィリップ ノーチラス(Ref.5711/1A-010)。堂々とした巨躯でノーチラスを愛用していた映画人と言えば、マカロニウェスタンの巨匠、セルジオ・レオーネが思い出されます。オーストラリア出身ですが、イタリア系の血を引くラッセル・クロウ。彼がノーチラスを選んだのは、イタリア映画界の巨匠に対するリスペクトかもしれません。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

定番のロレックスやパテックフィリップだけでなく、新興ブランドのジュリアーノマッツォーリを押さえているあたり、彼のブランド腕時計に対するアンテナの高さが感じられるラインアップでしたね。

 

*出典元:https://www.imdb.com/

 

冒頭にもお伝えした通り、彼の主演作『グラディエーター』の24年ぶりの続編となる『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』には、ラッセル・クロウは出演しておりません。インタビューでは「続編に対して、少し嫉妬の気持ちがある」と語っているラッセル・クロウですが、最近の彼の写真を見る限り、貫禄十分すぎてマキシマス役は難しいんじゃないかなぁ、、、という気がします。

とはいえ、近年はその貫禄ある恰幅を活かし、悪魔と戦う老神父(『ヴァチカンのエクソシスト』)や、冷酷な老ハンター(『クレイヴン・ザ・ハンター』)など、「熊のようなパワー系シニア」を好演する事が多いラッセル・クロウ。

これからも数々の映画の中で、マキシマスに優るとも劣らない「オヤジの破壊力」を示し続けてくれることでしょう。

ではまた!

Actor's watch