「最近ロレックスの相場が下げ止まった？」と感じたことはありませんか？

コロナ禍後の熱狂が一服した2023-24年を経て、2025年4〜6月期の中古高級腕時計市場は平均-0.3％という わずかな下落幅にとどまりました。ロレックスやパテックフィリップ、カルティエ、オメガといった“ブルーチップ”ブランドが 市場を牽引し、全体としては安定の兆しが見えています。
今回は初心者とコレクター、それぞれの視点で「今何が起きているのか」「次にどう備えるか」を丸ごと解説します。読み終える頃には、 今後の売買判断に役立つ“数値感覚”まで身につくはずです。

*AIによるイメージ画像です。

ブルーチップとは？

もともと株式市場で「優良株＝Blue-Chip Stocks」と呼ばれる 安定企業を指した言葉を転用し、腕時計業界では「常に高い需要と流動性があり、価値が崩れにくいブランド」を意味します。

• 価値安定性：景気後退でも下落幅が小さく、長期的に右肩上がり
• 流動性：世界中のディーラーが即現金化できるほど需要が厚い
• 代表ブランド：ロレックス／パテック フィリップ／オーデマ ピゲ／カルティエ／オメガ など

“ブルーチップブランドは「資産価値 × 売りやすさ」の両輪を備えた、時計の優等生”

中古腕時計市場の最新動向【2025年Q2】

「4〜6月期の平均価格下落率は-0.3％。ここ3年で最も緩やかな減少幅である」 — Hodinkee Business News (2025-07-14)

関税・小売価格改定が中古市場に与える影響

2025年7月時点で、スイス製腕時計に最大31％の追加関税が懸念されています。 多くのメーカーが北米小売価格を2〜10％引き上げたことで、新品と中古の価格差が縮小。

• 新品を敬遠 → 中古へ流入 → 中古価格の下支え
• コレクターは為替と関税リスクを考慮し“現物保有”を優先
• 初心者は「値上げ前の実勢価格」をチェックする重要性が増大

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初心者が狙うべき“安定モデル”と予算感

初めての1本なら「流通量が多い×値動きが穏やか」という2条件が鍵。 具体的には…

• ロレックス エクスプローラーI：市場在庫も豊富で、相場は直近1年ほぼ横ばい。
• オメガ シーマスター300：新品より中古が約15〜20％安く、サービス体制も充実。
• カルティエ タンク マスト：性別問わず支持が高く、安定性が高い。

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コレクターが注目するレアピースと長期投資性

コレクター視点では、供給が絞られつつある パテックフィリップ「ノーチラス 5711」や オーデマピゲ「ロイヤルオーク 15202」 のような“生産完了＋アイコン的デザイン”が依然としてコア資産。 ただし流動性を測るうえで、 取引ボリューム × 平均スプレッドの2指標を常に確認することが重要です。
また、グランドセイコー“白樺”SLGH005のように 「価格上昇率＞ブランド格付け」のケースもあり、次のブルーチップ候補を探す面白さがあります。 「これぞコレクター冥利！」と感じる瞬間ですね。

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今後の市場はどう動く？— 3つのシナリオ

• シナリオ① 軽度回復：追加関税が緩和され、中古価格は2026年に0〜2％上昇する可能性。
• シナリオ② 横ばい：関税据え置きで価格は-1〜＋1％のレンジで推移する可能性。
• シナリオ③ 再下落：マクロ経済悪化で需要減退、2026年も-3〜-5％下落する可能性。

まとめ：数字を味方に“賢く & 楽しく”時計ライフを

今回のポイントを振り返ると…

• 2025年Q2の平均下落率-0.3％で安定の兆し
• ブルーチップブランドが市場を牽引
• 関税・小売値上げが中古相場を下支え
• 初心者は“値動きが穏やか”な人気定番で経験を
• コレクターはレアピース＋次のブルーチップ候補を狙う

関連リンク： ロレックス一覧 ／ パテックフィリップ一覧 ／ オーデマピゲ一覧

よくある質問

Q1. これから初めて中古時計を買う場合、最初に見るべき指標は？

在庫量と平均スプレッド（売値−買値）を確認しましょう。

Q2. 中古で買っても資産価値は維持できますか？

ブルーチップブランドや限定生産モデルなら維持・上昇の可能性があります。

Q3. 関税が上がると日本国内の中古価格も上がりますか？

並行輸入比率が高いモデルは影響を受けやすく、価格上昇余地があります。

Q4. サービス履歴は価格にどれほど影響しますか？

ロレックスやパテックフィリップでは純正サービス証明書類の有無で価格差が生じることがあります。