みなさま、こんばんは!

機械式時計について技術者視点で語る本コラム。第49回となる今回は、
『なぜロレックスだけ別格なのか?』
こちらをテーマにお話ししていきます。

高級時計の世界には、名門ブランドがいくつもあります。
パテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンテン。
どれも時計としてはロレックス以上に凝った造りをしています。それでも市場を見渡すと、どう考えてもロレックスの動きが最も活発です。
・価格が落ちにくい
・どの国でもすぐに売れる
・二次流通価格が定価を超えるモデル多数
・偽物が大量に出回るほど人気
このような理由がパッと思い浮かびますね。ということで今回は、なぜロレックスだけがここまで”別格”なのかを分かりやすく解説していこうと思います。
ロレックスは「世界共通通貨」

なぜ流動性がここまで高いのか?

理由は主に3つ。
①圧倒的な認知度
時計に興味がない人でも「ロレックス」という名前は知っています。これはパテックフィリップやオーデマピゲにはない強みと言えます。
②モデルの知名度が世界共通
デイトナ、サブマリーナー、GMTマスター。どの国でも同じ名前、同じデザイン、同じ価値で通用します。
③価格の透明性
オークション、二次流通、個人売買。価格が世界中で可視化されているため、相場が”通貨”のように機能します。流通量と需要が多いことにより、場所やタイミングを問わず、安定した相場を維持し続けているのです。
品質の高さが”信頼”を作る

修理技術者出身の私から見てロレックスがすごいと思われる点は、ラグジュアリーと工業製品を両立していることです。
・防水性能
・耐衝撃性
・クロノメーター基準を超える精度
・部品の供給体制
これらは芸術品のような、生産数の少ない時計ブランドには真似できません。ロレックスは"数十年後も安心して使える高級時計"というポジションを誰よりも早く確立しました。多くの技術者が修理対応可能であること。これは構造がシンプルなだけではなく、各パーツの精度が非常に高く、組立時に余計な調整が必要ないことを意味します。
スポーツモデルという”天才的な発想”

ロレックスが特別なポジションを確立できたのは、スポーツウォッチをラグジュアリーにしたことも理由の一つです。
デイトナもエクスプローラーも、元はプロの道具。それがモデルチェンジ毎にクオリティが上がっていき、今はスーツにも合うステータスアイテムとして確立しています。この"道具(ギア)" × "贅沢(ラグジュアリー)"というミックスが、唯一無二のポジションを作り、のちの"ラグスポブーム"を生み出したと言ってもいいでしょう。
ヴィンテージ市場で強さを証明

多くのブランドは、古いモデルほど扱いづらい、部品が無く修理ができないといった不安が付きまといます。でもロレックスは違います。
・ヴィンテージモデルも世界中で取引
・専門修理業者が多数
・パーツの流通が豊富
つまり、ロレックスは"時間がたっても使い続けられる"ブランドを確立しているということ。これが中古市場における信頼を作り、現行モデルの売れ行きにも繋がっているのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ロレックスが別格なのは"認知度"・"流動性"・"品質"・"歴史"・"アフターサービス"これら全てが揃っているところです。
もはやロレックスは"身に着けられる世界通貨"と言ってもいい存在で、他のブランドがどれだけ素晴らしい時計を作っても、このポジションを簡単に奪うことはできません。未来のことは誰にも分かりませんが、数十年、数百年と、この構図は変わらず、ロレックスが更なる高みに向かっていくのかもしれませんね。
本記事が皆さまにとって有益な情報となり、高級腕時計に対する興味が少しでも湧いたようであれば幸いでございます!また、ご不明点は直接ご質問いただければしっかりとお答えさせていただきますので、みなさま是非ご来店、お問い合わせをお待ちしております。
次回もお楽しみに!ではまた!



