本日は高級腕時計 パーツ紹介~”ダイヤル”バリエーション~デイトナ プラチナモデル編をお送りいたします。

高級腕時計のダイヤルは、モデルごとにカラー、素材、デザインの違い等、数多のバリエーションが展開されています。その種類はシンプルなモノから宝石があしらわれたモノまで多岐に渡り、皆様が存在すら知らないダイヤルも多くあることかと思います。

そこで複数回に渡り、カラーや素材、デザインなどに着目して、バリエーション豊富な【ロレックス】の『サブマリーナー』、『GMTマスター』、『ヨットマスター』、『デイトナ』、『デイトジャスト』、『デイデイト』のダイヤルを、代表的なモデルと合わせてご紹介していきたいと思います。

第8回目となる今回も前回に続き、圧倒的人気を誇る”デイトナ“からPT(プラチナ)モデルに搭載されたダイヤルをご紹介していきたいと思います。是非とも最後までお楽しみください。

PT(プラチナ)モデル

①アイスブルーダイヤル(バーインデックス)

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-349370/

2013年に『デイトナ』誕生50周年記念モデルとして発表されたこちらは、PT(プラチナ)製のみに採用されるアイスブルー文字盤にバーインデックスを配しています。チェスナットカラーのベゼルとインダイヤルとの組み合わせが、他の『デイトナ』とは一線を画した特別感を演出しています。2023年に発表された新作では、インダイヤルの大きさ、インデックスはシャープなフォルムへと変更されています。日常使いしやすいカラーでありながら、精悍な印象のカッコ良い個体をお探しの方は、こちらのダイヤルを選んでみてはいかがでしょうか。

“アイスブルーダイヤル(バーインデックス)”の代表モデル
『デイトナ』「Ref.116506」
『デイトナ』「Ref.126506」

*出典元:https://www.rolex.com/ja/watches/cosmograph-daytona

➁アイスブルーダイヤル(11Pバケットダイヤ)

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-335629/

インデックスに11Pバケットダイヤを配したこちらは、2014年にPT(プラチナ)製の『デイトナ』に追加された文字盤で、アイスブルーダイヤルにダイヤモンドが配されたことで、爽やかな印象の中に煌びやかなアクセントをもたらしています。2023年発表の新作ではインダイヤルのデザインがアイスブルーからチェスナットブラウンに変更されており、大きく印象が異なっています。

“アイスブルーダイヤル(11Pバケットダイヤ)”搭載の代表モデル
『デイトナ』「Ref.116506A」
『デイトナ』「Ref.116576TBR」
『デイトナ』「Ref.126506A」

*出典元:https://www.phillips.com/detail/rolex/EX080519/337?fromSearch=116576&searchPage=1


*出典元:https://www.rolex.com/ja/watches/cosmograph-daytona

➂アイスブルーダイヤル(アラビア文字)

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-174284/

インデックスにアラビア文字を配したこちらは、中東市場向けに製作されているダイヤルです。シルバーのアラビア文字×チェスナットブラウンのインダイヤル、ブルーのアラビア文字×アイスブルーのインダイヤルの組み合わせが存在しています。その特別感から中東以外の国でも非常に人気が高く、特色あるダイヤルと言えるでしょう。

“アイスブルーダイヤル(アラビア文字)”の代表モデル
『デイトナ』「Ref.116506」
『デイトナ』「Ref.116576TBR」

*出典元:https://onlineonly.christies.com/s/watches-online-dubai-edit/rolex-daytona-ref-116576tbr-platinum-chronograph-baguette-diamond-15/145843

➃アイスブルーダイヤル(パヴェダイヤ)

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-297181/

パヴェダイヤをダイヤルに敷き詰め、バーインデックスを採用したこちらは、まさに豪華絢爛と呼ぶに相応しい煌びやかなダイヤルとなっています。インダイヤルにはPT(プラチナ)製の証しであるアイスブルー、インデックスのフチにもブルーを取り入れています。豪華さ故に出回りが非常に少ないダイヤルと言えるでしょう。

“アイスブルーダイヤル(パヴェダイヤ)”搭載の代表モデル
『デイトナ』「Ref.116506」
『デイトナ』「Ref.116576TBR」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/pave-dia/

番外編:①ブラックシェルダイヤル

*出典元:https://www.sothebys.com/en/auctions/ecatalogue/2018/important-watches-hk0816/lot.2265.html

天然素材のブラックシェルダイヤルにアプライドのアラビア数字を配したこちらは、【ロレックス】の三代目CEOである”パトリック・ハイニガー氏”のために製造され、計5本のみ生産されたと言われています。その内4本は”ハイニガー氏”の親しい友人に配られ、残りの1本は、裏蓋に”Francesca-Romain 16.10.1999″の刻印を施し、1999年10月16日に行われた”フランチェスカ・ゴッビ氏”の結婚式にて贈ったようです。”ゴッビ氏”は1842年創業のミラノの名門時計店”ゴッビ1842″の一族で、【ロレックス】と長年に渡って良好なパートーナーシップを育んできた間柄であり、”ハイニガー氏”個人としてもゴッビ家との親交が深かったと言われています。この『デイトナ』は、2018年10月に開催されたサザビーズの香港オークション”Important Watches”に出品され、6,840,000HKD(当時の為替レートで約1億円)にて落札されています

番外編:➁ラピスラズリダイヤル

*出典元:https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2020/important-watches/rolex-cosmograph-daytona-reference-16516-a

天然素材のラピスラズリにアラビア数字インデックスを配したこちらは、1998年頃に5本製作されたのみの希少な一本です。裏蓋には “Pour J-F Gobbi XII 1998″の刻印があり、先ほどご紹介したブラックシェル文字盤同様に、ゴッビ家へ贈られたモノとされています。2020年7月に開催されたサザビーズの香港オークション”Important Watches”に出品され、25,375,000HKD(当時の為替レートで約3億5,000万円)にて落札されています

*出典元:https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2020/important-watches/rolex-cosmograph-daytona-reference-16516-a

番外編:➂ターコイズダイヤル

*出典元:https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2021/important-watches/rolex-cosmograph-daytona-reference-16516-a

天然素材のターコイズにアラビア数字インデックスを配したこちらも、1998年頃に5本製作されたとされている希少な一本です。試作品として製造されたようで、”パトリック・ハイニガー氏”が4本を重要なビジネスパートナーに贈り、最後の1本を自分用に保管していたと言われています。1998年に【ロレックス】によって製造されたこのモデルの裏蓋には”1998年”の日付が刻まれています。2021年4月に開催されたサザビーズの香港オークション”Important Watches”に出品され、24,375,000HKD(当時の為替レートで約3億6,000万円)にて落札されています。


*出典元:https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2021/important-watches/rolex-cosmograph-daytona-reference-16516-a

まとめ

アイスブルー=PT(プラチナ)製『デイトナ』と誰しもがイメージできることが何よりのブランド力と言えるのではないでしょうか。また、ユニークピースとして製作された「Ref.16516」をご存知でない方もいらっしゃったかと思いますので、気になった方は是非お調べになってみてください。

無垢素材でありながら、日常使いしやすいカラーでもあるPT(プラチナ)。上がり時計の候補に検討される方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。容易に手が届く価格帯ではございませんが、ぜひ一度PT(プラチナ)製『デイトナ』の輝きと重厚感を手に取ってご自身の目で確かめてみてください。

今回も、本記事がお気に入りの高級腕時計を見つける一助となることを願っております。

ではまた!

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