本日は高級腕時計 パーツ紹介~”ダイヤル”バリエーション~デイトナ SSモデル・コンビモデル編をお送りいたします。

高級腕時計のダイヤルは、モデルごとにカラー、素材、デザインの違い等、数多のバリエーションが展開されています。その種類はシンプルなモノから宝石があしらわれたモノまで多岐に渡り、皆様が存在すら知らないダイヤルも多くあることかと思います。

そこで複数回に渡り、カラーや素材、デザインなどに着目して、バリエーション豊富な【ロレックス】の『サブマリーナー』、『GMTマスター』、『ヨットマスター』、『デイトナ』、『デイトジャスト』、『デイデイト』のダイヤルを、代表的なモデルと合わせてご紹介していきたいと思います。

第4回目となる今回は、圧倒的人気を誇る”デイトナ“!!しかしながらバリエーションがとても豊富で、1回ではご紹介しきれません。そこで、まずはSS(ステンレススチール)モデル、コンビネーションモデルに搭載されたダイヤルをご紹介していきたいと思います。是非とも最後までお楽しみください。

SS(ステンレススチール)モデル

①ブラックダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vintage_rolex/daytona-324936/

1963年の『デイトナ』誕生当初から採用されていた、まさに定番とも言えるこちらには、同じブラックでも製造された年代によって様々なバリエーションが存在しています。4桁『デイトナ』に存在する6時位置の”DAYTONA”表記が大きい通称”ビッグロゴ”、5桁『デイトナ』に存在するインダイヤルがブラウン(トロピカル)に褪色した”パトリッツィ”、希少性が高い【Tiffany&Co.】とのダブルネームなどは、特に評価が高くなっています。非常に奥が深いダイヤルであり、コレクターが愛してやまないダイヤルのひとつです。

“ブラックダイヤル”の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-341010/

②ホワイトダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-327747/

5桁『デイトナ』にてレギュラーモデルのラインアップに加わったこちらは、製造された年代によって様々なバリエーションが存在しています。中でも「Ref.16520」初期に見られる、12時位置のレター表記が4行になっている”フォーライン”、エナメル調の質感が魅力の通称”ポーセリン”、「Ref.116520」のクリーム(アイボリー)色へ変色したダイヤルなどは、非常に評価も高くなっています。純粋にカッコ良いと思えるデザインであり、資産価値としても高い水準となっていることから、今後が楽しみな注目ダイヤルのひとつです。

“ホワイトダイヤル”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-el-primero-293010/

③シルバーダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vintage_rolex/daytona-234447/

SS(ステンレススチール)モデルの4桁『デイトナ』のみに採用されていたこちらのダイヤルも、製造年によって幾つかのバリエーションが存在しており、6時位置の”DAYTONA”表記が大きい通称”ビッグロゴ”、初期個体に採用されていた”ロゴなし”、日本ロレックスで交換された際に代替として使われた、”DAYTONA”表記が小さい”スモールロゴ”などがあります。サンレイ調のシルバー×ブラックのコントラストが美しい人気のダイヤルです。

“シルバーダイヤル”の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vintage_rolex/daytona-217783/

④エキゾチックダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vintage_rolex/daytona-635/

俳優でありレーサーでもあった”ポールニューマン”が愛用していたことで知られるこちらは、エキゾチックダイヤルと呼ばれる希少な文字盤で、通称”ポールニューマン”ダイヤルとも呼ばれています。反転カラーで目盛りが描かれたダイヤル外周部や、独特なフォントデザインが採用されたインダイヤルが主な特徴です。今や海外オークションでしか見かけることがほぼ無く、出品される度に高額落札されるレアピースと化しています。ちなみに、2017年10月にフィリップスで開催されたオークションにて、”ポールニューマン”の私物である”白ポール”が出品されましたが、1775万USドル(当時のレートで約20億円)という記録的な価格で落札されています。今後の資産性を考慮すると、ぜひ手に入れておきたい一本です。

“エキゾチックダイヤル”の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vintage_rolex/daytona-264989/

コンビネーションモデル

①ブラックダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-el-primero-336056/

5桁『デイトナ』にてレギュラーモデルのラインアップに加わったこちらは、インダイヤルにコンビネーションモデル特有のゴールドを採用しています。モデルの進化とともにデザイン自体もより洗練されたモノへと昇華しており、「Ref.16523」ではインダイヤルの外周部が全てゴールドとなっていましたが、後継機「Ref.116523」になるとインダイヤルのフチのみにゴールドが採用されたデザインへと変更されています。華やかでありながらも精悍な印象のカッコ良い個体をお探しの方は、こちらのダイヤルを選んでみてはいかがでしょうか。

“ブラックダイヤル”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-333220/

②ホワイトダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-332741/

5桁『デイトナ』にてレギュラーモデルのラインアップに加わったこちらは、1988年(R番)頃から1993年(S番)頃まではインダイヤル外周部にブラックを採用していましたが、以降はゴールドカラーへと変更されています。「Ref.16523」初期に見られる、12時位置のレター表記が4行になっている”フォーライン”、エナメル調の質感が魅力の通称”ポーセリン”、「Ref.116523」のクリーム(アイボリー)色へ変色したダイヤルは、その評価も非常に高くなってきており、資産性は言わずもがな。高いデザイン性と資産性をお求めの方は、こちらのダイヤルを搭載したモデルを選んでみてはいかがでしょうか。

“ホワイトダイヤル”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-el-primero-290642/

③ブラックダイヤル(8Pダイヤ)

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-167659/

インデックスに8Pダイヤを配したこちらは、ブラックダイヤルにダイヤモンドがプラスされたことで、より煌びやかな雰囲気へと昇華されています。セットされたダイヤはそのままに、インダイヤルの仕様がモデル毎に変更されており、5桁「Ref.16523」ではインダイヤル外周部が全てマットなゴールド、6桁「Ref.116503G」ではギラギラとしたサンレイ調のゴールドと、そのデザインの変遷が面白いモデルとも言えるでしょう。

“ブラックダイヤル(8Pダイヤ)”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-801/

④ホワイトダイヤル(8Pダイヤ)

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-643/

インデックスに8Pダイヤを配したこちらは、ホワイトダイヤルにダイヤモンドがプラスされたことで、ラグジュアリーな印象が強くなっています。男性の方はもちろんのこと、ドレッシーなモデルをお求めの女性の方でも何ら問題無い美しいデザインとなっていますので、まずは一度着用してみていただくのが良いかと思います。惜しまれつつも、2023年にラインアップから姿を消してしまっていますが、今後また復活することを期待したい人気のダイヤルです。

“ホワイトダイヤル(8Pダイヤ)”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-322803/

⑤シャンパンダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-el-primero-289635/

5桁『デイトナ』にてレギュラーモデルのラインアップに加わったこちらは、「Ref.16523」ではインダイヤルにブラックカラーを採用していましたが、以降はインダイヤルがダイヤルカラーと同様のゴールドへと変更されています。ダイヤルの印象も大きく変わりますので、実際にご自身の目で確認してからお求めいただくのが良いでしょう。

“シャンパンダイヤル”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-229427/

⑥シャンパン×ブラックダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-799/

シャンパンダイヤルに、ブラックのインダイヤルとレッドのクロノ針を配した特徴的な色味のこちらは、「Ref.116523」にて初めて搭載されましたが、国内正規店には入荷されていなかったと言われている希少ダイヤルです。(後継機の「Ref.116503」からは販売されていたようです。)エレガントな印象かつスポーティーな装いで、カジュアルスタイルにも合わせやすくなっています。2023年にディスコン(廃番)となったこともあり、今後が楽しみなダイヤルのひとつと言えるでしょう。

“シャンパン×ブラックダイヤル”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-799/

⑦ブラック×シャンパンダイヤル

*出典元:https://watchchest.com/rolex-cosmograph-daytona-116523-320.html

先ほどご紹介したカラーリングを反転させたこちらのダイヤルも、「Ref.116523」にて初めて搭載されましたが、国内正規店には入荷されていなかったと言われている希少ダイヤルです。(こちらも後継機の「Ref.116503」からは販売されていたようです。)2023年にディスコン(廃番)となり、こちらも今後が楽しみなダイヤルと言えるでしょう。

“ブラック×シャンパンダイヤル”搭載の代表モデル

『デイトナ』「Ref.116523」

*出典元:https://watchchest.com/rolex-cosmograph-daytona-116523-320.html

⑧シャンパンダイヤル(8Pダイヤ)

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-el-primero-267497/

シャンパンダイヤルのインデックスに8Pダイヤを配したこちらは、ラグジュアリーな印象のダイヤルとなっています。「Ref.16523G」ではインダイヤルにブラックを採用していましたが、以降のモデルではゴールドに変更されたことで、華やかさが増しています。2023年に惜しまれつつもディスコン(廃盤)となり、また復活を期待したい魅力的なダイヤルです。

“シャンパンダイヤル(8Pダイヤ)”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-223694/

⑨グレーダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-172310/

サンレイ調のグレーを採用したこちらは、大人の上品な雰囲気漂うダイヤルとなっています。「Ref.16523」「Ref.116523」「Ref.116503」にラインアップされていましたが、出回りが少ないこともありあまり知られていないダイヤルの一つであり、密かに注目を集めています

“グレーダイヤル”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-291261/

⑩ブルーアラビアダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-157315/

ブルーダイヤルに大きめのアラビア数字を配したこちらは、6桁のコンビネーションモデルにラインアップされていましたが、「Ref.116503」を最後にディスコン(廃番)となっているダイヤルです。積算計と”DAYTONA”のレターに配されたレッドカラーがアクセントになり、落ち着いたブルーカラーに映える仕様となっています。二次流通市場でも出回りが少なく、従来の『デイトナ』からは一風変わったカラーが人気のダイヤルです。

“ブルーアラビアダイヤル”搭載の代表モデル
『デイトナ』「Ref.116523」
『デイトナ』「Ref.116503」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-157315/

⑪ホワイトアラビアダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-317223/

ホワイトダイヤルに大きめのアラビア数字を配したこちらは、6桁のコンビネーションモデルにラインアップされていましたが、既にディスコン(廃盤)のダイヤルです。その見た目から通称”パンダ文字盤”とも呼ばれ、二次流通市場でも出回りが少なく、人気のデザインとなっています。少しカジュアルに着用したい人にオススメしたいダイヤルです。

“ホワイトアラビアダイヤル”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-317223/

⑫シェルアラビアダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-772/

天然素材のシェルダイヤルにアラビア数字を配したこちらは、スポーティーかつ、上品さが際立つデザインとなっています。光の加減や当たり方によってシェルが独特の色味を放ち、様々な表情を見せてくれる点が最大の特徴で、二次流通市場でも出回りが少なく、既にディスコン(廃番)のため、今後の動向に期待が集まる魅力的なダイヤルのひとつです

“シェルアラビアダイヤル”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-772/

⑬シェルローマンダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-317218/

天然素材のシェルダイヤルにアプライドのローマ数字を配したこちらは、6桁モデルから登場しており、ブラックシェル及びイエローシェルの2種類が存在しています。スポーティーな『デイトナ』に、シェルダイヤルとローマンインデックスを採用したことで、高級感や上品さがプラスされ、一味違った雰囲気を放っています。特にイエローシェルに関しては出回りが少なくなっていますので、見掛けた方は迷わず手にしておくことをオススメします。

“シェルローマンダイヤル”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.collectors1946.com/products/papers-rolex-daytona-factory-champagne-mop-dial-116518-18k-yellow-gold-watch-1

⑭シェルダイヤル(8Pダイヤ)

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-302656/

天然素材のシェルダイヤルに8Pダイヤを配したこちらは、5桁モデルから登場しており、ホワイトシェル及びブラックシェルの2種類が存在しています。ホワイトシェルは高貴な印象、ブラックシェルは妖艶な雰囲気と、ご自身の服装や利用シーンを想像して選ばれると良いでしょう。その独特な雰囲気は他の人と一線を画す時計をお探しの方にオススメのダイヤルです

“シェルダイヤル(8Pダイヤ)”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-486/

まとめ

いかがでしたでしょうか。

SS(ステンレススチール)モデルには比較的オーソドックスなモノが搭載されていましたが、製造年毎で仕様に違いが見られ、経年によって個体の雰囲気もガラッと変わるようなダイヤルが多く存在しています。一方、コンビネーションモデルの場合、バリエーションが非常に豊富で、華やかさが際立つカラーリングのダイヤルが多くございます。どちらも魅力的ではございますので、迷われる方もいらっしゃるかと思いますが、やはり高級腕時計は実物を見ることが一番です。是非ともお近くにいらした際には、コミット銀座へお立ち寄りください。

今回も、本記事がお気に入りの高級腕時計を見つける一助となることを願っております。

ではまた!

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