本日は高級腕時計 パーツ紹介~”ダイヤル”バリエーション~ヨットマスター編をお送りいたします。
高級腕時計のダイヤルと言えば、ブラックが定番となっていますが、モデルによってはカラー、素材、デザインの違い等、数多のバリエーションを展開しています。シンプルなモノから宝石があしらわれたモノまで、その種類は多岐に渡り、存在すら知らないダイヤルもあるかと思います。
そこで複数回に渡り、カラーや素材、デザインなどに着目して、バリエーション豊富な【ロレックス】の『サブマリーナー』、『GMTマスター』、『ヨットマスター』、『デイトナ』、『デイトジャスト』、『デイデイト』のダイヤルを、代表的なモデルと合わせてご紹介していきたいと思います。
第3回目となる今回は”ヨットマスター“!!是非とも最後までお楽しみください。
①ホワイトダイヤル
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master-148/
初代『ヨットマスター』から登場したこちらは、美しいホワイトカラーが爽やかな印象を放ち、無垢モデルやコンビモデルのボーイズサイズ、およびレディースサイズでラインアップされています。インデックスにエナメルが使用されていることや、インデックスの内側に△の夜光が塗布されていることで、昼夜問わず高い視認性を確保出来るよう配慮されています。現行モデルにはラインアップされていないダイヤルカラーであり、エナメルが使用された特別感のある文字盤となっています。
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master-317775/
➁ブルーダイヤル
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master40-334756/
中心から放射線状に広がる美しいブルーのサンレイダイヤルが特徴のこちらは、初代モデルから現行モデルまで採用され続けている人気のダイヤルです。6時位置の『YACHT-MASTER』のレターや秒針にはレッドカラーが用いられており、ブルーカラーのダイヤルに効果的な差し色として映える、魅力的なデザインとなっています。
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master-259929/
➂シャンパンダイヤル
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master-115/
シャンパンダイヤルにドットインデックスを配したこちらは、金無垢およびコンビモデルの5桁『ヨットマスター』にのみラインアップされています。視認性確保のため、現行モデルはインデックスが大型化しておりますが、やや小ぶりのインデックスのバランス感に魅力を感じる方も少なくないのではないでしょうか。煌びやかな印象のシャンパンダイヤルは、自家用クルーザーやヨットでリゾートを楽しむセレブリティをターゲットに開発されたと言われる、『ヨットマスター』をまさに体現した文字盤と言えるでしょう。
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master-173022/
➃グレーダイヤル
*出典元:https://www.swisswatchexpo.com/watches/rolex-yachtmaster-steel-yellow-gold-slate-dial-mens-watch-16623-41356/
赤いレターが映えるサンレイ調のグレーダイヤルは、金無垢およびコンビモデルの5桁『ヨットマスター』にのみラインアップされています。華やかな印象のダイヤルが多い『ヨットマスター』ですが、こちらはシックかつクールな印象を放ち、上品な仕上がとなっております。二次流通市場での出回りは非常に少ない、まさに知る人ぞ知るダイヤルの一つです。
・『ヨットマスター』「Ref.16628」
*出典元:https://watchchest.com/rolex-yacht-master-40-slate-face-yellow-gold-16628.html
⑤ロレジウムダイヤル
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master-219803/
グレーダイヤルに似ていますがザラザラとしたマット調の質感が特徴的なこちらは、【ロレックス】独自の素材となっております。ちなみに”ロレジウム(ROLESIUM)”とは、【ROLEX】のブランド名に、素材のSS(ステンレススチール)+PLATINUM(プラチナ)のアルファベットを合わせた造語となっており、コンビモデルのボーイズサイズおよびレディースサイズでラインアップされていました。1999年に発表されましたが、2016年に惜しまれつつもディスコン(廃番)となってしまった、根強いファンが多いダイヤルの一つです。
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master40-322996/
⑥ホワイトシェルダイヤル(11Pルビー)
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master-307082/
天然素材のホワイトシェルダイヤルに11Pルビーを配したこちらは、金無垢およびコンビモデルの5桁『ヨットマスター』にのみラインアップされています。光の加減や当たり方でルビーの色目がホワイトシェルに投影され、ほのかに桃色掛かったピンクシェルのような美しい表情も見せてくれる、出回りの少ない文字盤です。
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master-307082/
⑦ホワイトシェルダイヤル(3Pサファイア&8Pダイヤ)
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master40-337547/
天然素材のホワイトシェルダイヤルに3Pサファイア&8Pダイヤを配したこちらは、金無垢およびコンビモデルの5桁『ヨットマスター』にのみラインアップされています。ブルーサファイア×ホワイトシェルの組み合わせが、クルーザーやヨットでリゾートを楽しむというコンセプトを全面に感じさせる美しい文字盤となっています。
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master40-273847/
⑧ブラックシェルダイヤル
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master-103/
天然素材のブラックシェルを用いたこちらは、金無垢およびコンビモデルの5桁『ヨットマスター』にのみラインアップされています。唯一無二の模様が魅力のブラックシェルは、パープルやグリーンなど、光の当たり方や角度によって様々な表情を見せてくれます。上品かつ高級感漂うインパクト抜群の一本と言えるでしょう。
*出典元:https://www.christies.com/lot/lot-5367900
⑨ブラックダイヤル(マット)
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master40-339016/
マット調のブラックダイヤルは、2015年のバーゼルにて発表されたオイスターフレックス搭載モデル「Ref.116655」および「Ref.268655」にて初採用されました。2017年には18KERG(エバーローズゴールド)×SS(ステンレススチール)のコンビモデル「Ref.116621」にも追加採用され、華やかな印象が強かった『ヨットマスター』に王道のブラックが登場したと、一躍話題となった人気のダイヤルです。
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master40-326528/
⑩ブラックダイヤル(ラッカー)
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master42-321458/
ラッカー仕上げのブラックダイヤルは、2019年に登場した42mm径の18KWG(ホワイトゴールド)素材モデル「Ref.226659」に初採用されました。さらには、『ヨットマスター』生誕30周年となる2022年に18KYG(イエローゴールド)素材を使用した「Ref.226658」も追加されています。オイスターフレックス×マット調のブラックベゼルの組み合わせは、シックで精悍な印象を放ち、人気の高いダイヤルの一つとなっております。
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master42-304481/
⑪ファルコンズアイダイヤル
*出典元:https://www.rolex.com/ja/watches/yacht-master/m226659-0004
天然石のファルコンズアイを用いたこちらは、2022年に発表された42mm径の18KWG(ホワイトゴールド)モデル「Ref.226659」にのみ採用されています。ファルコンズアイとは、キャッツアイ効果(鉱物に現れる光の反射効果)が見られる石のことで、この独特な模様は思わずグッと見入ってしまう方も多いのではないでしょうか。現在でも二次流通市場ではほとんど見ることのない希少モデルで、高級感と上品さを併せ持つ魅力溢れるダイヤルです。
*出典元:https://www.rolex.com/ja/watches/yacht-master/m226659-0004
⑫チョコレートダイヤル
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master40-320942/
サンレイ調のチョコレートダイヤルを搭載したこちらは、2016年発表の「Ref.116621」にて初めて採用されました。18KERG(エバーローズゴールド)×SS(ステンレススチール)のコンビモデルにのみ採用されており、ベゼル・ブレスレットとのカラーコントラストが上品かつ愛くるしい雰囲気であることから、女性からの支持も厚い、人気ダイヤルの一つです。
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master37-201390/
⑬ダークロジウムダイヤル
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master-326786/
PT(プラチナ)とその他の素材を独自配合したことで誕生したダークロジウムダイヤルは、2016年発表の「Ref.126622」にて初めて採用されました。秒針やレター表記には、他のダイヤルで採用されたことの無いターコイズのような鮮やかなブルーが用いられ、エレガンスな側面が強かった『ヨットマスター』が、クールでモダンな1本へと変貌を遂げました。登場から数年経過した今でも、特に人気のダイヤルとなっております。
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master-285546/
⑭パヴェダイヤル
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/yacht-master/yacht-master-330316/
シークレットモデルの『ヨットマスター』にのみ搭載されているこちらは、パヴェダイヤモンドがこれでもかと敷き詰められ、”キャンディ”の愛称でも知られる「Ref.116695SATS」、バケットダイヤをベゼルに配した「Ref.226679TBR」など、二次流通市場でも滅多に見ることの無い、超絶レアピースのみに搭載された、まさに豪華絢爛という言葉が相応しい文字盤と言えるでしょう。
*出典元:https://montro.com/en/rolex/yacht-master/226679tbr/s22958294l204643389
番外編:グレーダイヤル(ユニークピース)
*出典元:https://www.monacolegendauctions.com/auction/exclusive-timepieces-31/lot-100
こちらは、2023年4月22日~23日で開催された、”モナコ・レジェンド・オークション”に出品された、PT(プラチナ)製の『ヨットマスター』「Ref.16620PT」。
こちらは、1992年に父である”アンドレ・ハイニガー氏”から経営を引き継いだ【ロレックス】前CEOの”パトリック・ハイニガー氏”がオーダーした、この世でただ一つのプロトタイプの『ヨットマスター』です。「DIX MILLIONIEME CHRONOMETRE」という6時位置のレター表記は、【ロレックス】の1,000万個目となるクロノメーター認定ムーブメントの製造を記念したもので、ユニークピースを製作することがほとんどない【ロレックス】では極めて稀有な例と言えるでしょう。気になるオークションの結果は、驚愕の€2,316,800(当時のレートで3億4,000万円ほど)で落札されております。
*出典元:https://montro.com/en/rolex/yacht-master/226679tbr/s22958294l204643389
まとめ
『ヨットマスター』のダイヤルは、オーソドックスなモノからシークレットなモノまで、様々なバリエーションが存在していることがお判りいただけたかと思います。自家用クルーザーやヨットでリゾートを楽しむセレブリティをターゲットに開発されたと言われるだけに、ジェムセットモデルや煌びやかなカラーダイヤルと、ラグジュアリー感を見事に演出しているモデルが多いのも特徴ですね。
是非ともこれを機に”ダイヤル”にも注目して時計選びをしてみていただきたいのですが、どのモデルを選んだら良いか「分からない」「悩んでしまう」なんて方!当店には知識豊富なスタッフが常駐しており、デザイン、機能、予算などに合わせて、的確にアドバイスさせていただきますので、まずはお気軽にご相談いただければ幸いです。
今回も、本記事がお気に入りの高級腕時計を見つける一助となることを願っております。
ではまた!