インターネット上での商品購入が当たり前となっている昨今。高級腕時計も例外ではございません。当店においても、ホームページ(以下:HP)で公開している情報を事前に検索して来店される方や、そのままインターネット上で購入される方が多数いらっしゃいます。また、実際にアクセス数が多い商品に関しては即販売に至っているケースがほとんど。このことからも、市場での注目度や人気の度合いを測るうえで、HPアクセス数は重要な指標となるのです。

そこで、当店の過去1年間におけるアクセス数上位5本を、ブランド毎に複数回に渡ってご紹介していきたいと思います。そしてこのランキングの結果を、実需の高いモデルを見極めるひとつの知見にしていただければと思います。

第9回目となる今回は、【グランドセイコー】のモデルにフォーカスを当て、ご紹介していきます!皆さまも一緒に予想しながら、最後まで楽しんでご覧ください。

第5位
『ヘリテージコレクション』「Ref.SBGP017

第5位には、『ヘリテージコレクション 44GS』の生誕55周年記念モデルとして、2022年に登場した『ヘリテージコレクション』「Ref.SBGP017」がランクイン。

晴れた日の山の頂上から見える、美しい水色の”雲海”を表現した文字盤が最大の特徴のこちらは、武骨な印象のケース・ブレスレットと相まって、スポーティーかつエレガントな印象のデザインとなっています。ワンポイントとして6時位置に配されたスターは、ただデザインとして配されているわけではなく、”ファイブポインテッドスター”と呼ばれ、年差±5秒を実現した特別仕様のムーブメントを搭載した証でもあります。本機に搭載された高精度なクォーツ式ムーブメント「Cal.9F85」は、秒針を止めずに時差修正が可能な”時差修正機能”も搭載しており、性能に関しても文句無しといったところ。幅広のブレスレットや、腕馴染み良く設計されたケースによって、装着感、機能性ともに抜群な使い勝手の良い一本です。

第4位
『エボリューション9 白樺』「Ref.SLGH005

第4位には、白樺の力強さを表現した文字盤が特徴的な『ヘリテージコレクション 白樺』「Ref.SLGH005」がランクイン。

こちらの白樺文字盤は、SS(ステンレススチール)素材のケース・ブレスレットと同系色のシルバーカラーを採用したことで、主張が強すぎず上品な印象を放ち、オンオフ問わず使用しやすいデザインとなっています。毎時36,000振動のハイビート仕様ながら、約80時間のパワーリザーブを誇るムーブメント「Cal.9SA5」は、独自の水平輪列構造によって薄型化されているため、ケースもスマートな仕上がりとなり、装着時の腕馴染みが非常に良くなっています。美しいデザインはさることながら、機能性、実用性ともに優れた一本です。

第3位
『ヘリテージコレクション』和光75年限定モデル「Ref.SBGE289

第3位には、スカイブルーの御空色(みそらいろ)文字盤が美しい『ヘリテージコレクション』和光75年限定モデル「Ref.SBGE289」がランクイン。

2022年の新作として登場したこちらは、日本の伝統色といわれる”御空色(みそらいろ)”を文字盤に採用し、そこに秋の到来の象徴と言われる”うろこ雲”を型打ち模様で表現しています。機械式とクオーツのハイブリッドとも言える、スプリングドライブ「Cal.9R66」は、スケルトンバックからその動きを鑑賞いただくことができ、この和光”75周年”を記念した特別なモデルは、インデックス外周の24時間表記部分の”7”と”5”をピンク色で記すという、さりげない遊び心も詰まっており、ファンには堪らない仕様となっています。

第2位
『ヘリテージコレクション 水面』「Ref.SLGA007

第2位には、セイコー創業140周年記念として、2021年に2,021本の限定モデルで登場した『ヘリテージコレクション 水面』「Ref.SLGA007」がランクイン。

諏訪湖の穏やかな水面を表現した美しい”ミナモブルー”の文字盤には、18KYG(イエローゴールド)の【グランドセイコー】ロゴや秒針が採用されており、朝日の輝きを演出しています。ムーブメントには、パワーリザーブ約120時間を誇る最新のスプリングドライブ「Cal.9RA2」を搭載し、同ブランドならではの技術力と美しさがふんだんに詰まっております。2023年の新作では、夜明け前の水面を表現した濃紺の文字盤が特徴的な「Ref.SLGA021」も発表されていますので、落ち着いた印象のモデルをお探しであればそちらを、爽やかな印象のモデルをお探しであれば、今回ご紹介の「Ref.SLGA007」をオススメいたします。

第1位
『メカニカルハイビート 36000』「Ref.SBGH297

栄えある第1位には、2022年に銀座エリアの5店舗で限定260本のみ販売された『メカニカルハイビート 36000』「Ref.SBGH297」がランクイン。

昼下がりの銀座を想起させる、色鮮やかな”スカイブルー”文字盤を採用したこちらは、個性的な”通り”が交錯する銀座の街並みを、文字盤上のグリッドパターン(銀座グリッドパターン)で表現しています。デザインの美しさだけに留まらず、”グランドセイコースタジオ 雫石”にて熟練の匠の技によって組み立てられた、毎秒10振動のメカニカルムーブメント「Cal.9S85」を搭載し、機能面においても非常に優れた仕上がりとなっています。魅力的なデザインと販売数量の少なさが相まって、今もなお出回りが少ない希少性の高い一本と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日本が世界に誇る【グランドセイコー】と言えば、独自のスタンスを貫いた、文字盤の美しさ際立つ腕時計が数多く存在しております。今回ランクインしたモデルも、他に類を見ないデザインのモノばかりで、魅力的であったかと思います。日本での高い人気もさることながら、世界からも高く注目されていますので、「市場ではほぼ見掛けなくなった、、、」なんて日も近いかもしれません。気になっていた方は早めにお探しになることをオススメいたします。

とにもかくにも、やはり高級腕時計は実物を見ることが一番です。是非ともお近くにいらした際には、コミット銀座へお立ち寄りください

今回も、本記事が高級腕時計の売買における参考になれば幸いです。次回以降のアクセス数ランキングもお楽しみにお待ちください!

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