みなさん、こんばんは。

既にご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、コミット銀座は6/2(月)に新店舗へ移転し、グランドオープンを無事に迎える事が出来ました。多くのお客様よりお祝いの品や、お言葉をいただき、お客様あってのコミットである事を改めて再認識いたしました。この場を借りて感謝申し上げます。

お客様により良いサービスをお届け出来るよう努めて参りますので、何卒コミット銀座をよろしくお願いいたします。

さて今回は、私が愛してやまない、希少かつ人気の”レマニアベース”のムーブメントを搭載している『クロノグラフ』が2本入荷しておりますので、比較しながらご紹介したいと思います。ぜひ最後までご覧ください!

「Ref.5070R-001」『クロノグラフ』18KRG
「Ref.5070G-001」『クロノグラフ』18KWG

*『クロノグラフ』「Ref.5070R-001」18KRG

*『クロノグラフ』「Ref.5070G-001」18KWG

レマニアベースのムーブメントを搭載した希少モデル『クロノグラフ』「Ref.5070G-001」「Ref.5070R-001」。

ベゼルやラグの厚みによる立体的な印象のケースに、タキメーターの幅を持たせたインダイヤル、そしてシルバーの文字盤が高級感だけでなく、落ち着いた雰囲気も兼ね備えた実用性の高いデザインとなっています。

ここで「Ref.5070」シリーズについて簡単にご紹介したいと思います。

*出典元:https://www.christies.com/en/lot/lot-6378182

最初に登場したのは、1940年代に製造された『クロノグラフ スプリットセコンド』のアヴィエーターウォッチを基に、42mm径の18KYG(イエローゴールド)ケースとブラック文字盤の組み合わせで、1998年に誕生した「Ref.5070J-001」。

インダイヤル、タキメータースケール、アップライドのアラビアインデックス、時・分・クロノ針など、あらゆる箇所がゴールドで彩られ、妖艶な雰囲気が漂うこちらは、高い人気を誇りつつも、誕生から4年後の2002年に生産終了となってしまいます。

*出典元:https://www.watchclub.com/patek-philippe/chronograph/whitegoldcompleteset-ref-5070g-001-year-2006

「Ref.5070J-001」の終了に伴い、同年(2002年)に登場したのが「Ref.5070G-001」。

ややグレーがかった白文字盤に、時・分・クロノ針、インダイヤルの針、アップライドのインデックス、タキメータースケールが黒に一新されて登場しました。雰囲気も大きく変わり、クールで上品な印象となっています。

続いて、2004年頃~2008年頃に製造された温かみのある印象の「Ref.5070R-001」。

18KRG(ローズゴールド)ケースに、爽やかなシルバー文字盤の組み合わせが、上品且つ優雅な仕上がりのこちらは、未だ当店で取り扱ったことの無いモデルであり、今回が待望の初入荷となっています。

そして、「Ref.5070」シリーズの大トリとして最後に登場したのが「Ref.5070P-001」。

PT(プラチナ)ケースに、鮮やかなブルー文字盤の組み合わせで登場したこちらは、僅か1年程で生産終了となってしまった為、当時から市場での出回りが非常に少ないとされているモデルです。当店では過去に3本お取り扱いしておりますが、注目度は毎度非常に高く、問い合わせも多数いただき、早期販売に至っております。

今回ご紹介の「Ref.5070G-001」「Ref.5070R-001」に話を戻したいと思います。

ステップベゼル、しっかりとした太いラグ等、「Ref.5070」のケースデザインはどの角度から見ても美しいの一言に尽きますね。

文字盤デザインですが、中央寄りに配置された2カウンター(インダイヤル)や、リーフ型の針、アラビア数字のアップライドのインデックス、外周部に二重に描かれたタキメータースケールとクロノグラフスケールなど、全てにおいてパーフェクトであります。

インデックス、針、全てを統一されていることによりクールな印象の「Ref.5070G-001」。クロノ針以外の時・分針、インダイヤル針、アラビア数字のアップライドのインデックスにケースと同色のRGを採用することにより暖かみのある印象の「Ref.5070R-001」。

それぞれに良いところがあり好みは分かれるかと思いますが、皆さんはどちらがお好みでしょうか?

サファイアクリスタルのスケルトンバックから鑑賞可能なムーブメントは、過去から私が推している【レマニア】ベースの「Cal.27-70 CHR.」。芸術品とも言える程、パーツ一つ一つの仕上げが非常に丁寧且つ秀逸で【パテックフィリップ】の高い技術力が感じられます。

「Ref.5070R-001」ですが、使用によるスレや目立たない程度の小キズこそございますが、ケース・バックルがしっかりとした印象の良い個体です。保証書、箱、「Ref.5070」の取扱説明書、過去に数回修理に出した際の修理明細書等、付属品もしっかり揃っており、コレクションにも適したオススメの個体でございます。

気になる販売価格は、9,999,000円(税込)

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「Ref.5070G-001」ですが、こちらも使用による細かなスレや目立たない程度の小キズがございますが、ベゼル・ケースのエッジが立った印象の良い個体です。「Ref.5070」の取扱説明書は付属しておりませんが、保証書、箱、パスケース、冊子類が付属しており、2024年1月にメーカーでオーバーホールされている点もオススメです。こちらも「Ref.5070R-001」同様、今後を考えると非常に楽しみなモデルで、コレクションにも最適なオススメモデルでございます。

気になる販売価格は、9,999,000円(税込)

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

レマニアベースのムーブメントを搭載した「Ref.5070」シリーズは人気で探されている方も多く、市場での出回りもほとんどない希少モデルです。どちらのモデルもそれぞれに良さがございますので、気になる方がいらっしゃいましたら、ぜひ新店まで足を運んでいただけますと幸いです。また、魅力的な【パテックフィリップ】のモデルを公開しているホームページのチェックもお願いいたします。

引き続き、みなさまにとって有益な情報を少しでも多くお伝えしていければと思いますので、次回のパテック論を楽しみにお待ちください!

ではまた!

阿部泰治のパテック論