*出典元:https://www.sportskeeda.com/

 

『フォレスト・ガンプ』(1994)でアカデミー主演男優賞を獲得し、その後も『アポロ13』(1995)、『トイ・ストーリー』(1995/声の出演)、『プライベート・ライアン』(1998)、『ダ・ヴィンチ・コード』(2006)、『アステロイド・シティ』(2023)など、誰もが知る名作・傑作への出演で映画館を沸かせてきたトム・ハンクス。「彼が出ている映画は安心して観られる」という方も多いのではないでしょうか。70歳を目前にした近年は、脇役に回る事も多くなりましたが、それでも唯一無二の存在感で観客を魅了し続けています。

映画やテレビなどで活躍する俳優の腕時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第192弾の今回は、そんなトム・ハンクスの愛用時計をご紹介して参ります。

 

 

ロレックス

シードゥエラー【Ref.16600】

*出典元:https://www.rolexmagazine.com/

 

こちらは1990年頃のトム・ハンクスのプロモーション写真。出演作で言えば、『ラジオ・フライヤー』(1992)の頃の彼の印象に近い気がします。当時、彼にファンレターを送ると、返礼としてサインを入れたこの写真が返信されてくることもあったとか。

この写真でトム・ハンクスが着用している腕時計は、ロレックス シードゥエラー(Ref.16600)と思われます。出世作『ビッグ』(1988)でアカデミー主演男優賞にノミネートされ、『メイフィールドの怪人たち』(1989)、『プリティ・リーグ』(1992)、『めぐり逢えたら』(1993)など、大作や話題作に次々と主演し、スターとしての階段を登り始めた彼が選んだのがこの腕時計。サブマリーナーではなく、シードゥエラーというところに、彼の「プロフェッショナル」への憧憬のようなものが見て取れる気がします。

 

 

エクスプローラーⅠ【Ref.114270

*出典元:https://x.com/

 

続いては2006年。毎年ラスベガスで開催される電子機器や家電製品の祭典「コンシューマーエレクトロニクス・ショー(CES)」に招待されたトム・ハンクス。出展企業であるソニーの基調講演に登壇し、ソニーピクチャーズ製作の主演映画『ダ・ヴィンチ・コード』(2006)のプロモーションを行いました。

映画の中で演じた無神論者の大学教授、ロバート・ラングドンそのままに、パブリックイメージよりも髪を伸ばしたレアな風貌のトム・ハンクス。この時に彼が着用していた腕時計は、ロレックス エクスプローラー(Ref.114270)と思われます。

『ダ・ヴィンチ・コード』の主役、ロバート・ラングドン教授は劇中でヴィンテージのミッキー・マウスの腕時計を偏愛していましたが、トム・ハンクス自身は、シードゥエラーに続き、またしてもロレックスのプロフェッショナルモデルを偏愛している模様です。

 

 

ミルガウス【Ref.116400GV

*出典元:https://www.businessinsider.com/

 

最後は2012年。カナダのトロントで行われた「トロント国際映画祭」で、主演作『クラウド・アトラス』のプレミア上映が行われた際のヒトコマです。ハリウッドでも一、二を争う「いい人」と評判のトム・ハンクス。ファンとの記念撮影に気軽に応じてあげたり、ファーストフード店で居合わせたファンにご馳走してあげたりなど「神ファンサービス」のエピソードには事欠きません。

この時は、イベントに来場したファンと一緒にセルフィー(自撮り)を撮ってあげたトム・ハンクス。その腕に着けられている腕時計は、ロレックス ミルガウス(Ref.116400GV)でした。

シードゥエラー、エクスプローラーⅠときて、最後はミルガウスと、徹頭徹尾「プロフェッショナル」の為の腕時計を愛用し続けてきたトム・ハンクス。そういえば、主演作『アポロ13』(1995)の劇中でも、オメガ スピードマスターが大きな役割を果たすなど、プロフェッショナルウォッチとの縁は昔から続いていたように思えます。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「シードゥエラー」「エクスプローラーⅠ」「ミルガウス」と、ロレックスの実用性に長けたプロフェッショナルモデルを愛用しているトム・ハンクス。浮ついたところのない、彼の実直な人柄が窺い知れるラインアップと言えるのではないでしょうか。

 

 

かつて主演作『ハドソン川の奇跡』(2016)のプロモーションで来日したトム・ハンクスは、オフタイムに東京の名店で蕎麦を満喫。居合わせたサラリーマンのオジサンたちと飲み交わす中、プレッシャーのかかる俳優業の苦しみを愚痴ったところ、オジサンたちから「仕事に真剣に向き合ってる証拠」「だからこそ見る人を惹きつける素晴らしい演技が出来る」と褒められ、目から鱗。自分の仕事の大切さを見直すきっかけになったと語っています。

この真面目さこそが、大きなスキャンダルなく、長年に渡ってハリウッドの第一線で活躍し続けられるトム・ハンクスの人気の秘密なんだろうと納得させられるエピソードです。

それにしても、たった一晩とは言え、トム・ハンクスと飲み友になったオジサンたちが羨まし過ぎる...自分もその場にいたかった...

ではまた!

Actor's watch