みなさま、こんばんは!

 

機械式時計について技術者視点で語る本コラム。第23回となる今回は、文字盤シリーズ最終回として

 

『天然木(ウッド)素材の文字盤について』

 

こちらをテーマにお話ししていきます。

 

腕時計の“顔”に例えられ、最も目につくパーツである「文字盤」。数回に分けて様々な文字盤を紹介してきましたが、今回は最終回として「天然木(ウッド)文字盤」についてご案内していきたいと思います。

そして、毎年恒例!各ブランドの新作発表が近づいてまいりました。今回は第一弾として、私ドクター伊藤の新作予想2025をお届けしたいと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

 

 

ウッドダイヤルの種類

①バーチ

 

緻密で光沢のある美しい木肌で、明るく黄色味がかった色合いが魅力のバーチ文字盤ですが、こちらにはカバザクラの木が使用されています。また、年数を経ても色が変わりにくいことも魅力の一つです。

 

当店でも、2024年末に美しいバーチ文字盤を搭載した『デイデイト』を入荷いたしましたが、即日販売につながりましたね。いやー、やはりカッコいい!


 

②ウォールナット

 

世界三大銘木の一つで、「チーク」「マホガニー」と並ぶ高級素材のウォールナット。

一般的にウォールナットとは、北米産の"ブラックウォールナット"のことを指しており、こちらは表皮に近い部分が白く、木の中心部に向かって濃い茶色へと変色しているのが特徴です。また、年を重ねるごとに素材の色が変化していくという特徴も持ちますが、時計の文字盤に使用する際は表面に厚めのコーティングを施して、劣化を防いでいます。

 

シンプルな雰囲気の『デイトジャスト』も、深い色味のウォールナット文字盤が入ると、トロピカルダイヤルに似た趣を感じさせてくれますね。

 

 

③マホガニー

 

センダン科マホガニー属の3種の木の総称を表しているマホガニーですが、世界三大銘木の一つに含まれる希少で高級な素材とされています。

赤みを帯びた美しさのある木肌で、木材としては導管が大きく柔らかいため加工しやすく、繊維方向に現れるリボン杢と呼ばれる立体的な見た目から、高級家具や高級楽器などに使用される木材としても知られています。

 

赤みを帯びた高級感漂う木目が18KYG(イエローゴールド)との相性も抜群で、ヴァイオリンなどにも使用されることが多くなっています。

 

 

2025年新作大予想!Part1

そしてここからは、皆さんお待ちかねの"2025年新作大予想"の第一弾をお届けしたいと思います!!

各ブランドの新作発表の多くが、毎年4月に集中しておりますが、今年は一体どんな新作がお披露目されるのか、どのモデルがディスコンになるのか気になるところですよね。

また実は、今回私が紹介させていただいたウッドダイヤルの【ロレックス】は、全て現行モデルではなく廃盤モデル。そこで・・・

今年、【ロレックス】新作の目玉となるのは

「ウッドダイヤルの復活」!!

私ドクター伊藤はこう予想します。

 

 

こんなクォーツケースにウッドダイヤルを搭載したモデルが発表されたら、現行【ロレックス】にあまり興味のない私も飛びつくと思います!

 

 

手巻き『デイトナ』のトロピカルダイヤルを彷彿とさせるような、インダイヤルにウッドを使用した文字盤なんかも面白いですよね。

かなり願望も含まれておりますが(笑)、今年の【ロレックス】新作にウッドダイヤルが採用されていることを祈っております。

 

 

まとめ

天然素材を使用した時計は、特有の美しさと、唯一無二の色合い・模様で高貴な印象を与えます。他の人とは一線を画す時計を持ちたい!などとお考えの方は、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

そして近づいてきた新作発表に向けて、皆さん一緒に新作予想を楽しんでいきましょう!

本記事が皆さまにとって有益な情報となり、高級腕時計に対する興味が少しでも沸いたようであれば幸いでございます!また、ご不明点は直接ご質問いただければしっかりとお答えさせていただきますので、みなさま是非ご来店、お問い合わせをお待ちしております。

次回もお楽しみに!ではまた!

機械式時計徹底解剖