本日は【2023年度版】機械式腕時計 “おすすめ『マルチタイムゾーン・ウォッチ』5選”をお送りいたします。
“マルチタイムゾーン・ウォッチ”とは、その名の通り第二時間帯を示すことが可能な機能を持つ時計のことを指します。大別すると、ベゼルとGMT針によって第二時間帯を表示する時計、ダイヤル上に第二時間帯を表示する時計、世界主要都市を表示したディスクにより時刻を読み取る時計などがございます。特に海外渡航される機会が多いビジネスマンの方には重宝する機能となりますが、やはりデザイン性や資産性というのも時計選びにおいては大事なポイントになりますよね。
今回はその点も踏まえ、『マルチタイムゾーン・ウォッチ』が気になっている方におすすめのモデルを厳選して”5本“ご紹介していきたいと思います!是非、最後までお楽しみください。
*2023年4月時点の当店販売価格を参考に作成しております。
①【ヴァシュロンコンスタンタン】『オーヴァーシーズ デュアルタイム』「Ref.7900V/110A-B334」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/overseas-dual-time-291834/
ローカルタイムとホームタイムの二カ国の時間表示を可能とした、2018年発表の【ヴァシュロンコンスタンタン】『オーヴァーシーズ デュアルタイム』。
センターの時針はローカルタイム、先端が三角のGMT針はホームタイム、9時位置にある昼夜表示(AM・PM)でホームタイムの昼夜を確認することができ、6時位置のポインターデイトはローカルタイムと連動しています。ベゼルはシンボルマークであるマルタ十字がモチーフとなっており、シースルーバックからは美しい仕上げと22Kゴールド製ローターを鑑賞することができます。ダイヤルはブルー、ブラック、シルバーの3色展開となっており、中でもブルーダイヤルが高い人気を誇っています。ここのところ相場も落ち着き、以前よりも入手しやすい価格となっておりますので、ご興味ある方は今がチャンスかもしれません。
●概算予算 4,300,000円前後
②【パテックフィリップ】『ワールドタイム』「Ref.5130J-001」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/patek-philippe-other/worldtime-292445/
「Ref.5110」の後継モデルとして2006年に発表された【パテックフィリップ】『ワールドタイム』「Ref.5130」。
前モデルからケースサイズが37mmから39.5mmへ、時針がリーフハンドからアップルハンドへ、ダイヤル中央部がギョーシェ仕上げからサンビーム(放射状)仕上げへと変更されております。”ワールドタイム機構”は、1920年代~1960年代にジュネーブで活躍した独立時計師ルイコティエの開発による「Cal.515 HU」が原点となっており、中央部がメインの時刻表示、外周部のディスクが世界時刻を表示するという画期的な仕様となっています。ケース10時位置のプッシュボタンを押すだけで、時針、24時間表示回転ディスク、都市名ディスクが連動して動くようになっており、12時位置に設定したい都市名が来るまでプッシュして、現在時間を合わせる仕組みとなっています。洗練された意匠のため、使い勝手の良さだけではなく、大人なドレスウォッチが欲しいとお考えの方にも是非おすすめしたい一本です。
●概算予算 4,500,000円前後
➂【ロレックス】『GMTマスター』「Ref.16758」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/gmt-master/gmt-master-183/
“GMT機能”搭載モデルの代名詞であり、【ロレックス】の数あるモデルの中でもベゼルカラーの豊富さで人気を博している『GMTマスター』。
2023年にブラック×グレーのセラクロムベゼルを搭載したイエローロレゾール(コンビ)モデル「Ref.126713GRNR」、金無垢モデル「Ref.126718GRNR」が新作モデルとして発表されたことが記憶に新しいですね。今回ご紹介するのは、そのデザインの原型になったと思われる、ベゼルがオールブラックで統一された『GMTマスター』「Ref.16758」。1980年頃から1988年頃まで製造された第三世代の『GMTマスター』で、1985年頃まで製造されていた個体に見られるアプライドインデックスは、貝の”フジツボ”のように見えることからその名の通り”フジツボダイヤル”と呼ばれ、特に人気の高い仕様となっています。防水性能も前モデル「Ref.1675/8」の50mから100mへスペックアップし、搭載ムーブメントは”クイックチェンジ機能”搭載の「Cal.3075」に変更されたことで使い勝手も向上しています。新作も魅力的ですが、あえて風合いを感じられるセミヴィンテージモデルをチョイスするのも素敵ですね。
●概算予算 4,500,000円前後(ブラック)
④【A.ランゲ&ゾーネ】『ランゲ1 タイムゾーン』「Ref.136.029」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/lange-1-time-zone-298698/
『ランゲ1』のアシンメトリーなデザインを踏襲しつつ、第1都市の時刻を表すメインダイヤルと第2都市の時刻を表すサブダイヤルの2つを搭載した、2005年発表の『ランゲ1 タイムゾーン』。
メインダイヤル、サブダイヤルともに、時針がブルーの位置にある時が夜間を表しており、時針は12時間で1回転、ブルーの半円弧(はんえんこ)がプリントされたダイヤルの内側は、24時間で1回転するメカニズムとなっています。指定できる都市は24都市あり、右下にあるサブダイヤル5時位置の三角マーカーが、設定した時間の代表都市を示しています。三角マーカーの小窓が赤くなると、サマータイムを導入している国であることを示し、北半球では春から秋、南半球では晩夏から春まで、1時間プラスして時間を読み取る仕様となっております。このように優れた機能性はもちろんのこと、スタイリッシュなデザインに見惚れた方は、すぐ販売に至ってしまう人気商品でありますので、お早めに!
●概算予算 ~7,000,000円前後
⑤【オーデマピゲ】『ロイヤルオーク デュアルタイム』「Ref.25730ST.O.0789ST」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/audemars_piguet/royal-oak/royal-oak-277929/
最後は、1989年に登場した【オーデマピゲ】初となる第2時間帯の時刻を表示する”デュアルタイム機構”を搭載した『ロイヤルオーク デュアルタイム』。
こちらの自動巻ムーブメント 「Cal.2229」は、【ジャガールクルト】製「Cal.928 エボーシュ」をベースに製作されています。ダイヤルは1~3時位置にポインターデイト、6時位置にデュアルタイム表示、8~11時位置にパワーリザーブ表示を配しており、極めて美しい無駄のないレイアウトとなっています。ご紹介のモデルは、ケース径36mmとなっておりますが、39mm径で「Cal.2329/2846」を搭載した「Ref.26120ST」などもラインアップされておりますので、お好みのサイズ感で選んでみてはいかがでしょうか。現在、『ロイヤルオーク デュアルタイム』は全てのモデルがディスコン(廃盤)となっておりますが、人気の三針モデルに比べると手にしやすい価格帯となっておりますので、密かにオススメしたい一本です。
●概算予算 3,300,000円前後
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ラインアップが豊富にある”マルチタイムゾーン・ウォッチ”ですが、今回は特徴的なデザインのモデルや市場ではあまり見かけることが少なくなってきた希少性の高いモデルも含めてご紹介させていただきました。人と被りたくないけれども、やはり「『マルチタイムゾーン・ウォッチ』が良い」等とお考えの方に、是非参考にしていただけたら嬉しく思います。
今回も、本記事がお気に入りの一本を見つける一助となれば幸いです。
ではまた!