今回は少し趣向を変えまして、女性がしていたらグッとくるモデル、女性へのプレゼントにおすすめしたいモデルを取り上げたいと思います。

腕時計のプレゼントというと「一緒に時間を過ごしたい」「離れていても一緒に同じ時を過ごしたい」など、壁掛け時計や置時計とは少し違う意味合いを持つと思います。腕時計は日常で身に着けますので「一緒」という意味合いが強い印象です。同じ時を過ごしたいという想いが込められていると考えると、プレゼントとしては深い関係であればあるほど素敵な意味合いを持つような気がします。ですので、プレゼントとして贈る場合は、贈る相手には充分に気を付けてくださいね(笑)

実は、今回はちょっと気合が入ってます(いつも気合をいれてください、というツッコミは勘弁してください)だって、意中の女性を射止めたい男性、プレゼントの参考にしてくれた男性に恥をかかせるわけにはいかないですからね(笑)

それでは早速わたしがオススメしたいモデルを紹介したいと思います。

女性へおすすめモデル8選

おすすめモデル① パテック・フィリップ カラトラバ Ref.7200R-001

1932年に発表されたカラトラバですが、こちらはその長い伝統を継承したレディースモデルです。インデックスにアプライドのブレゲ数字、針にはレディースモデルらしい柔らかい印象のスペード針が採用されている、二針のシンプルなモデルです。厚さわずか7.37mmの超薄型自動巻ムーブメント「Cal.240」を搭載しており、裏蓋はシースルーバック仕様になっている点も特徴です。アリゲーターベルトのベージュとアイボリー文字盤、18Kローズゴールドのケースのコントラストが非常に美しく、上品で落ち着いた女性の印象を与えてくれます。

実はこちらの時計は、フリーアナウンサーの田中みな実さんが愛用している時計です。彼女はオーデマ・ピゲのロイヤルオークをはじめ、センス溢れる時計を身に着けているので、是非女性の方は、彼女が身に着ける時計に着目されてみてはいかがでしょうか。

7200

【出典】パテックフィリップ  参考定価 ¥3,443,000-

おすすめモデル② エルメス ケープコッド オートマティック Ref.W047600WW00

エルメスと聞いて真っ先に思い浮かぶのは”バーキン”の方が多いと思います。正直僕もそうですし、競馬好きとしては馬具のイメージが強いですが、実は時計も素敵なモデルが数多くあります。

さて、話は変わりますが、個人的に好きなファッションデザイナーは誰かと聞かれれば、僕は間違いなくマルタン・マルジェラを選びます。彼はベルギーにある王立アカデミー出身ですが、このアカデミーはドリスヴァンノッテンをはじめ、著名なファッションデザイナーを輩出したことで知られています。ファッション業界では有名な話ではありますが、1997年~2003年(通称マルジェラ期)まで、マルタン・マルジェラはエルメスのレディースプレタポルテのデザイナーを務めていました。

今回オススメするケープコッド オートマティック「Ref.W047600WW00」は、その彼が提案した二重巻きのレザーストラップ(ドゥブルトゥール)のモデルです。1998年にデザインされ、アップルウォッチにも採用されています。

もちろん”Hウォッチ”もエルメスの代表的な時計ですが、ケープコッドを選んだ理由は、一見してエルメスと分からない、その主張の少なさからです。ドゥブルトゥール仕様は、”Hウォッチ”にもありますので、お好みで選ばれてみてはいかがでしょうか。

モデルの鈴木えみさんも、アップルウォッチのドゥブルトゥールモデルを着用しています。アップルウォッチも可愛いですが、今回はケープコッドをオススメしたいと思います。

W047600WW00

【出典】エルメス 参考定価 ¥443,300-

おすすめモデル③ ランゲ&ゾーネ サクソニア Ref.219.043

続いては2017年の新作で、MOP(マザー・オブ・パール)の文字盤が美しいサクソニアの紹介です。女性でランゲ&ゾーネを身に着けている方がいるとするならば、きっと機械式時計が好きな男性はそれだけで持っていかれる可能性があります(笑)

MOP(マザー・オブ・パール)は、メテオライト(隕石)やソーダライト(石)と同様、一つとして同じ風合いが無いため、唯一無二という点は大きな魅力のひとつですね。光のあたる角度や太陽光で、異なる表情を見せてくれます。

こちらのサクソニアは、極めて無駄がなくシンプルで、シンメトリーなデザインとなっています。アクセサリーにパールを使うことが少ないように思う昨今ですが、だからこその回帰、アクセサリーと合わせて使ってみてはいかがでしょうか。

写真は、今回ご紹介したモデルと異なりますが、スタイリストの伊藤美佐季さんが着用している18KWG(ホワイトゴールド)製のサクソニア・フラッハ「Ref.201.027」です。シックな色目に、サクソニアをポイントに使うあたりが流石ですね。

201.027

【出典】eclat 【出典】ランゲ&ゾーネ 参考定価 €18,800-

おすすめモデル④ ロレックス デイトジャスト Ref.279174

「普段わたしがコラムを書く際にひとつだけ守っている自分のルールがあります。それはロレックスについて書かないということです」と前回のコラムで書きましたが、早くも二度目です(笑)

レディース時計の定番中の定番ともいえるロレックスのデイトジャストですが、素材やダイヤモンドの装飾、文字盤の種類など、かなりの選択肢があります。お好みのデザインやお持ちの服装に合わせて選んで良いと思いますが、女性らしい煌びやかなフルーテッドベゼル、ジュビリーブレスレットの仕様をオススメいたします。

今回ご紹介する文字盤は、ホワイトシェルにインデックスダイヤのモデルです。優しい印象を与えつつ、さりげない主張があるところがポイントです。一目でそれと分かるデザイン、またレディースウォッチというと資産性がメンズのそれに比べると気になるところですが、資産としても申し分ないのが嬉しいところですね。

歌手の椎名林檎さんもコンビネーションモデル(ステンレススチールとイエローゴールドの組み合わせ)のRef.179173NG シェル文字盤を身に着けています。

179173NG

【出典】ロレックス 参考定価 ¥1,243,000-

おすすめモデル⑤ ヴァシュロンコンスタンタン オーヴァーシーズ・クォーツ Ref.1205V/100A-B590

265年以上に渡る歴史を誇るヴァシュロン・コンスタンタンのなかで、スポーツウォッチとして展開されているのが、1996年に登場したオーヴァーシーズです。

こちらのSS(ステンレススティール)製のオーヴァーシーズは、2019年11月に発表されたオーヴァーシーズ・クォーツで、メンズとレディースを含め、オーヴァーシーズでは初めてクォーツを採用したモデルとなっています。マルタ十字をモチーフにしたベゼルに、78個のブリリアントカットダイヤモンドがセットされており、デニムブルーの文字盤との組み合わせがとても美しいですね。

メンズモデル同様、SS(ステンレススティール)、レザーストラップ、ラバーストラップの3本を、気分や服装に合わせて簡単に交換することができます。デニムブルーとブラック文字盤の2モデル、18KPG(ピンクゴールド)ケース仕様の3モデルがあります。

個人的には、ブルー文字盤、もしくは18KPG(ピンクゴールド)モデルをオススメいたします。

ここ数カ月でメンズサイズの「Ref.4500V/110A-B128」の価格高騰が著しいですが、カップルで着用していたら素敵だとは思いませんか?

1205V/100A-B590

【出典】パワーウォッチ 【出典】ヴァシュロン・コンスタンタン 参考定価 ¥1,654,400-

おすすめモデル⑥ ジャガー・ルクルト レベルソ・クラシック デュエット Ref.2578480

1931年にポロ競技の為に開発されたレベルソは、ケースを裏返すという画期的なアイデアで、ガラスの風防を守ることを念頭に製作されました。こちらは、ケースを裏返すと異なる文字盤が顔を出す”デュエット”と呼ばれるモデルです。レディースのレベルソは手巻き式が定番ですが、自動巻ムーブメント(ジャガールクルト製「Cal.968A」)を搭載しています。

シルバーグレー文字盤と、ブルーラッカー文字盤の2パターンを、服装に合わせて使用できる点が女性には嬉しいところですね。文字盤上下にダイヤモンドが一列セッティングされ、エレガントな雰囲気もあります。

実はご紹介したモデルとは異なりますが、「Ref.Q2578420」は女優の佐々木希さんが愛用しています。シルバー文字盤にはダイヤモンドがなく、ブラック文字盤にダイヤモンドがセッティングされています。

Q2578420

【出典】ジャガー・ルクルト 参考定価 ¥1,636,800-

おすすめモデル⑦ オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク フロステッドゴールド オートマティック Ref.15454BA.GG.1259BA.02

続いては、今回ご紹介する時計の中で、最も高いモデルです。プレゼントの域を超えているという声が聞こえてきますが、僕が好きなのでご容赦ください(笑)

1972年の誕生以来、世代を超えて支持され続けている、オーデマ・ピゲ ロイヤルオークですが、こちらは、フィレンツェのジュエリーデザイナー「キャロリーナ・ブッチ」とオーデマピゲが2018年にコラボレーションで発表した世界300本限定モデルです。彼女は、19世紀のフィレンツェにルーツを持つ伝統的なゴールドスミス(金細工職人)の家系に生誕し、創業一家の4代目として独創的なジュエリーを手がけています。そのキャロリーナ・ブッチが愛してやまないYG(イエローゴールド)を使用したケース・ブレスレットの表面に、鍛金技法でつや消し加工が施されたフロステッドゴールドは、非常に煌びやかな印象です。文字盤は鏡面仕上げのミラーダイヤルが使用されており、光の加減や角度により異なる表情を見せてくれます。「Frosted Gold AP」の印字入りのミラーボックスも、同じくキャロリーナ・ブッチがデザインを手がけています。

彼女のジュエリーは、日本国内だとH.P.FRANCEなどで販売されております。フロステッドゴールドのアクセサリーとあわせて身に着けると、非常にオシャレだと思います。ちなみに、ロイヤルオークのレディースはクオーツ式「Ref.67651ST.ZZ.1261ST.01」や、34mmサイズ「Ref.77351ST.ZZ.1261ST.01」などもありますので、そちらを選ばれても良いと思います。

写真はデザイナーのキャロリーナ・ブッチ本人です。

CAROLINA BUCCI

【出典】H.P.FRANCE 【出典】オーデマ・ピゲ 参考定価(販売当初) ¥6,160,000-

おすすめモデル⑧ ロレックス デイトナ アイボリー Ref.116505

最後は、私自身が女性が身に着けているのを見て、一番グッときたモデルをご紹介します。

前回同様、機能については特には触れませんが、落ち着いた色合いの18KERG(エバーローズゴールド)のデイトナをオススメします。

一度だけこのデイトナを身に着けている女性を街中で見かけたことがあるのですが、本当に上品でした。インスタグラムなどでは、よく海外の女性がロレックスの40mmサイズのスポーツモデルを身に着けているのを見かけますが、是非とも日本の女性にも浸透したら嬉しいなぁと思っています。

個人的にはセラミックベゼルの仕様より、アクセサリー性やファッション性を踏まえて、18KERG(エバーローズゴールド)のベゼル・ブレスレット仕様をオススメします。ダイヤルはチョコレート、ブラック、ピンクゴールドなどがありますが、女性らしい印象を与えてくれるアイボリーはいかがでしょうか。

高額、且つ重さもずっしりとありますが、男女兼用ウォッチとしても極めて優秀な時計だと思います。時計も時間も共有する、という視点でカップルの方におススメしたい一本です。

写真は、デイトナRef.116505(ピンク/ブラック)を愛用しているヴィクトリア・ベッカムさんです。

116505

【出典】ロレックス 参考定価 ¥4,161,300-

まとめ

いかがでしたでしょうか。

価格帯が高いという声もちらほら聞こえてきますが、聞こえないふりをします(笑)

コラムを作成していて、シンプルなデザインでありながら、ワンポイントの特徴があり、素材感に拘ったモデルが一番良いのではないかという結論に至りました。

今回は、私自身が女性が着用していたら素敵だなと思うモデルを率直にご紹介しました。

本コラムではご紹介しておりませんが、シャネルのJ12や、カルティエのタンク、ハリーウィンストンなど素敵なレディースモデルはたくさんあります。

各メーカーの公式サイトのリンクも貼っておきましたので、お時間がある時に、好みの時計やプレゼント用の時計を探してみてはいかがでしょうか。

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