本日は、【2024年最新版】機械式腕時計 “チューダー(チュードル)のおすすめモデル10選”をお送りしたいと思います。

近年、【ロレックス】をリスペクトしつつ、【チューダー(チュードル)】らしさを取り入れたモデルを多く発表しています。2021年に【ケニッシ】とともにスイスのル・ロックルに新工場を構えたことも自社ブランドでの一貫生産に力を入れるための布石なのでしょう。

今回は、そんな今後の動向も楽しみな【チューダー(チュードル)】の人気モデルを、ディスコン(廃番)となったモデルを含めながら、ご紹介していきたいと思います。是非とも最後までお楽しみください。

①『ブラックベイ』「Ref.7941A1A0RU-0003」

*出典元:https://www.tudorwatch.com/ja/watches/black-bay/m7941a1a0ru-0003

「Ref.79230R」の後継モデルとして、2023年に発表されたバーガンディーカラーが目を引く『ブラックベイ』。こちらは、41mmのケース径を踏襲しながら、やや薄型化されており、厚さが気になっていた方には朗報だったのではないでしょうか。また、COSCによるスイス公認クロノメーターだけでなく、METAS(スイス連邦計量・認定局)認定の「Cal.MT5602-U」を搭載しており、【チューダー】がウイークエンドプルーフ(週末耐性)と謳う約70時間のパワーリザーブを確保しています。ジュビリーブレスレット、オイスターブレスレット、ラバーストラップの三種類で展開されていますが、オススメはジュビリーブレスレット仕様。工具不要で簡単に微調整が可能な「T-fit クイックアジャストクラスプ」を採用しており、8mmの長さを5段階で調整することが可能となっています。『サブマリーナー』「Ref.79190」のプロトタイプでもバーガンディーカラーのベゼルが存在していたとされ、【チューダー(チュードル)】のコーポレートカラーも意識して継続的にリリースされているのでしょう。価格もこなれており、デイリーユースにイチオシのモデルです。

②『ブラックベイ 54』「Ref.79000N-0002」

*出典元:https://www.tudorwatch.com/ja/watches/black-bay-54/m79000n-0002

2023年に『ブラックベイ』に追加された、ケース径37mmの『ブラックベイ54』。こちらは、1954年に【チューダー(チュードル)】初のダイバーズウォッチとして誕生した「Ref.7922」を現代的に復刻しています。通称「イカ針(スノーフレーク)」を採用し、【チューダー(チュードル)】らしさを兼ね備えたモデルですが、特筆すべきはやはり37mmのケースサイズ。これまで41mm径、39mm径でリリースされることの多かった『ブラックベイ』に選択肢が広がったことは嬉しいですね。オイスターブレスレット、ラバーストラップの二種類で展開されていますが、オススメはラバーストラップ仕様。【ロレックス】のオイスターフレックスモデルが爆発的な人気を博していることで、それを【チューダー】らしく上手く取り入れており、よりスポーティーな印象となっています。また、昨今の人気モデルは、そのデザイン的な美しさと高級感を出すために鏡面仕上げが施されていることが多いですが、サテン仕上げを基調としたケース・ブレスレットは、キズが目立ちにくく、ガシガシ使う方のデイリーユースにぴったりだと思います。コストパフォーマンスに優れたモデルですので、是非おススメしたい一本です。

③『サブマリーナー』「Ref.79090」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/submariner-362464/

1989年~1994年頃まで製造された『サブマリーナー』で、後継機「Ref.79190」とともに【ロレックス】のパーツを使用したモデルであり、『チューサブ』の愛称で親しまれているこちらは、ケース・ブレスレットにステンレス素材を使用しながら、【ロレックス】には無い、ベゼルとダイヤルに”ブルー”を採用した人気ダイバーズウォッチ。ベンツ針、ロリポップ秒針、フチなしインデックス、【ロレックス】から供給されていた裏蓋(ORIGINAL OYSTER CASE BY ROLEX GENEVE 刻印)とクラウンリューズが特徴となっています。後継機「Ref.79190」との大きな違いは、プラスチック風防と両回転式ベゼル、巻きブレスである点でしょう。ムーブメントは安定性に定評のあるETA社製「Cal.2824-2」を搭載。経年変化によりベゼルが褪色した個体なども存在し、セミヴィンテージの雰囲気を存分に味わえる点も魅力で、良個体の流通量も少なくなってきております。価格もじわじわと上昇しており、お探しの方は早めに押さえておくことをオススメいたします。

④『サブマリーナー』「Ref.79190」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/submariner-195602/

1995年~1999年頃まで製造されていた『サブマリーナー』で、【ロレックス】のパーツを使用した最後のモデルとされ、こちらも『チューサブ』の愛称で親しまれています。【ロレックス】『サブマリーナー』を彷彿とさせる、ベンツ針、ロリポップ秒針、フチなしインデックス、【ロレックス】から供給されていた裏蓋(ORIGINAL OYSTER CASE BY ROLEX GENEVE 刻印)とクラウンリューズが最大の魅力となっております。先代モデル「Ref.79090」との違いは、サファイアクリスタル風防と逆回転防止ベゼル、ハードブレス(初期個体に巻きブレスは存在)へ変更された点で、ムーブメントは「Ref.79090」同様にETA社製「Cal.2824-2」を搭載しています。経年変化によりベゼルが褪色した個体なども存在し、セミヴィンテージの雰囲気を存分に味わえる点も魅力で、通好みのオススメのダイバーズウォッチとなっております。

⑤『クロノタイム』「Ref.79180」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/chrono-time-219632/

【チューダー(チュードル)】のクロノグラフ第3世代として登場し、そのケース形状から「ビッグブロック」や「カマボコ」の愛称で親しまれているこちらも、【ロレックス】から供給されていた裏蓋(ORIGINAL OYSTER CASE BY ROLEX GENEVE 刻印)とクラウンリューズが特徴のモデルです。手巻き『デイトナ』を彷彿とさせるようなクラシカルなデザインで、現在も根強い人気を誇っているクロノタイムシリーズですが、プラスチックベゼル、回転ベゼル、ステンレスベゼルの3種類で展開されていました。ダイヤルカラーもシルバー、ブラック、ホワイトの3色展開で、大きく前期型と後期型に分かれ、カレンダーディスクの枠やインデックスの形状などに違いがあります。汎用ながら信頼性の高いバルジュー「Cal.7750」は、今後のメンテナンスも安心のムーヴメントですね。【チューダー(チュードル)】人気の上昇とセミヴィンテージへの注目によって、さらに評価が入ってくると可能性があり、将来性を含めてオススメの一本です。

⑥『クロノタイム』「Ref.79260」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/chronotime-232259/

無骨なカマボコケース(ビッグブロック)から、【ロレックス】の人気モデル『デイトナ』に近い流線形フォルムに変更されているこちらは、【ロレックス】の裏蓋とリューズが使用され、ダイヤルが「OYSTER DATE」表記になっている初期個体。初期の個体に関しては、1~2年ほどしか生産されていなかったとも言われており、流通量は非常に少ない印象です。「Ref.79260」はその後レター表記が「PRINCE DATE」となり、裏蓋、リューズともに【チューダー(チュードル)】仕様のものに変更されています。こちらも、タキメーターベゼル、回転ベゼル、ステンレスベゼルの3種類展開。「Ref.79160」のタキメーターベゼルがプラスチック製なのに対し、「Ref.79260」はアルミニウム製に変更されています。ダイヤルカラーもシルバー、ブラック、ホワイトの3色展開で、お好みの組み合わせを探すのも楽しみのひとつです。

⑦『クロノグラフ “モンテカルロ”』「Ref.7169/0」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/montecarlo-365872/

【チューダー(チュードル)】のクロノグラフ第2世代として登場し、この世代からプラスチックベゼル「Ref.7149/0」、ステンレスベゼル「Ref.7159/0」、回転ベゼル「Ref.7169/0」のバリエーションがラインアップされた人気モデルです。通称”モンテカルロ”で知られるこちらは、モナコ公国のカジノのルーレットからインスパイアされたとも言われているユニークなデザインが最大の特徴です。バルジュー製の手巻きムーブメント「Cal.234」を搭載しており、ツーカウンターのインダイヤルと6時位置にデイト表示を備えた独特のデザインが目を引きますね。【ロレックス】の手巻き『デイトナ』にはプラスチックベゼルとステンレスベゼルのラインアップしかありませんでしたが、回転ベゼルの「Ref.7169/0」は【チューダー(チュードル)】 らしさが最も色濃く表れたモデルかもしれません。ダイヤル(ベゼル)カラーはご紹介したグレー×ブラックだけでなく、グレー×ブルーも存在しております。【ロレックス】にはない遊び心満載のヴィンテージモデルでオススメです。

⑧『クロノタイム “エキゾチックダイヤル”』「Ref.94210」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/chronograph-montecarlo-265893/

【チューダー(チュードル)】初の自動巻きクロノグラフの一つであり、リファレンスが94から始まる『クロノタイム』のファーストモデル。プラスチックベゼル「Ref.94200」、ステンレスベゼル「Ref.94300」、回転ベゼル「Ref.94210」のバリエーションがラインアップされた人気モデルとなっています。ムーブメントがバルジュー製「Cal.7750」に変更されたことで、ダイヤルのクロノグラフの配置が縦目に、デイト表示が3時位置に配されています。ダイヤルはブラック×シルバー、シルバー×ブラック、グレー×ブラックなどがラインアップされていましたが、こちらは差し色としてオレンジが採用されているエキゾチック文字盤となっています。いざ探すと出回りは非常に少なく、『デイトナ』にはない個性的なデザインが魅力のオススメのセミヴィンテージモデルです。

⑨『レンジャー』「Ref.79950-0001」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/ranger-227109/

1952年~1954年にかけて実施された、英国海軍による北グリーンランド遠征探検の70周年を記念して、2022年の新作としてリリースされたこちらは、オリジナルモデルの意匠を随所に取り入れつつ、現代的に解釈したデザインの一本。1960年代に製造されていた『レンジャー』のオリジナルモデル「Ref.7995」はケース径が34mmと、現代の標準サイズからするとやや小ぶりでしたが、今回の復刻ではケース径が39mmにブラッシュアップされています。ムーブメントは自社製自動巻きムーブメント「Cal.MT5402」を採用、約70時間のパワーリザーブとシリコン製ヒゲゼンマイを備えた充分なスペックを備えています。ブレスレット、レザーストラップ、ファブリックストラップの三種類で展開されていますが、オススメはブレスレット仕様。工具不要で簡単に微調整が可能な「T-fit クイックアジャストクラスプ」を採用しており、8mmの長さを5段階で調整することが可能となっています。秒針先端の赤色が差し色となり、夜光の色目と6時位置の「RANGER」ロゴのみのシンプルなデザインが、ヴィンテージらしい雰囲気を演出しています。価格もこなれており、デイリーユースにイチオシのモデルです。

⑩『ブラックベイ プロ』「Ref.79470-0001」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/tudor/blackbay-pro-218532/

【ロレックス】『エクスプローラーII』の初代「Ref.1655」を彷彿とさせるこちらは、2022年の「Watches&Wonders Geneve 2022」で発表され、通称「イカ針(スノーフレーク)」を採用した、【チューダー(チュードル)】らしさを兼ね備えた人気モデルです。オレンジ色のGMT針、ベゼルデザイン、ドーム型サファイアクリスタル、トリチウムを連想させる夜光の色目など、ヴィンテージ感溢れるその意匠は、発表当時大きな話題となりました。搭載ムーブメントは、2018年にペプシカラーで登場した『ブラックベイ GMT』にも搭載されている自社製自動巻きムーブメント「Cal.MT5652」。昨今の人気モデルは、そのデザイン的な美しさと高級感を出すために鏡面仕上げが施されていることが多いですが、サテン仕上げを基調としたケース・ブレスレットは、キズが目立ちにくく、デイリーユースにぴったりなモデルだと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はヴィンテージ、セミヴィンテージに分類されるモデルを多く取り上げてみましたが、いかがでしたでしょうか。独特の雰囲気と風合いは現行モデルにはない魅力があり、逆に現行モデルは、”ガシガシ使える”デイリーユースにオススメの時計ばかりのラインアップとなっています。個人的には、チャリティーオークション”Only Watch”に出品される予定だった金無垢の『クロノタイム』が忘れられず、レギュラーラインアップとしてリリースされることを切望しております(笑)

現行モデルが人気を獲得している現在、【ロレックス】同様にヴィンテージやセミヴィンテージモデルに今後ますます注目が集まると思いますので、是非【チューダー(チュードル)】のディスコン(廃番)モデルに着目していただけたらと思います。

今回も、本記事がお気に入りの一本を見つける一助となれば幸いです。

ではまた!

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