本日は高級腕時計 パーツ紹介~”ムーブメント”バリエーション~パネライ 編をお送りいたします。

高級腕時計のムーブメントは、職人の手作業によって数百ものパーツを組み合わせて製作されており、シンプルなニ針のモノから永久カレンダー、トゥールビヨン等の超複雑機構まで、数多のバリエーションが存在しています。また、各機能を実現しているだけのモノでなく、芸術品と呼ぶに相応しい程の美しい仕上げが施されたモノが多くあり、その造形美に心打たれて購入を検討される方も少なくありません。

そこで複数回に渡り、各ブランドの主要ムーブメントを代表的なモデルと合わせてご紹介していきたいと思います。

今回は、”パネライ“に搭載されている主要ムーブメントをお届けいたします。是非とも最後までお楽しみください。

ムーブメントのご紹介

①Cal.P.2002

Cal.2002
スペック(仕様)
直径 30.0mm 厚さ 6.6mm
振動数 28,800振動 登場年 2005年
石数 21個 駆動方式 手巻
構成 3針+デイト+パワーリザーブ表示 パワーリザーブ 約192時間
“Cal.2002″の特徴
完全自社製ムーブメントを搭載するプロジェクトが2002年に開始されたことが名前の由来となった、P.2000シリ―ズの中で最初に発表されたムーブメント
秒針をゼロ位置に戻すゼロリセットセコンド機能、24時間表示のGMT機能を搭載し、8日間のロングパワーリザーブも実現。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/panerai/luminor-175613/

➁Cal.P.2004

Cal.2004
スペック(仕様)
直径 30.0mm 厚さ 8.2mm
振動数 28,800振動 登場年 2007年
石数 29個 駆動方式 手巻
構成 3針+GMT+クロノグラフ+パワーリザーブ表示 パワーリザーブ 約192時間
“Cal.2004″の特徴
【パネライ】初の完全自社製クロノグラフムーブメント。
1つのプッシュボタンにスタート/ストップ/リセット機能を組み合わせたシングルボタンのコラムホイールクロノグラフ。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/panerai/luminor-1950-chrono-monopulsante-8-days-gmt-titanio-344455/

➂Cal.P.3000

Cal.3000
スペック(仕様)
直径 37.2mm 厚さ 5.3mm
振動数 21,600振動 登場年 2011年
石数 21個 駆動方式 手巻
構成 2針 パワーリザーブ 約72時間
“Cal.3000″の特徴
2分割されたブリッジが特徴の堅牢性に優れた自社製ムーブメント。
時針のみを1時間刻みで前後に動かせる機構を搭載。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/panerai/luminor-1950-3-days-titanio-dlc-348622/

➃Cal.P.4000

Cal.4000
スペック(仕様)
直径 30mm 厚さ 3.95mm
振動数 28,800振動 登場年 2014年
石数 31個 駆動方式 自動巻
構成 3針 パワーリザーブ 約72時間
“Cal.4000″の特徴
【パネライ】初のマイクロローターを搭載した自社製自動巻きムーブメント。
マイクロローターでありながら、香箱に上下2層構造のツインバレル式を採用することで、約72時間のパワーリザーブを確保。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/panerai/luminor-245598/

⑤Cal.P.5000

Cal.5000
スペック(仕様)
直径 35.7mm 厚さ 4.5mm
振動数 21,600振動 登場年 2013年
石数 21個 駆動方式 手巻
構成 3針 パワーリザーブ 約192時間
“Cal.5000″の特徴
リシュモングループに属する【ヴァルフルリエ】との共同開発で生まれた手巻きムーブメント
香箱を2つ隣接させることにより、精度の安定化だけでなく、約192時間のパワーリザーブを実現。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/panerai/radiomir-8days-228679/

⑥Cal.P.6000

Cal.6000
スペック(仕様)
直径 34.9mm 厚さ 4.5mm
振動数 21,600振動 登場年 2018年
石数 19個 駆動方式 手巻
構成 2針 パワーリザーブ 約72時間
“Cal.6000″の特徴
汎用ムーブメントである「ETA 6497-1」をベースとした「Cal.OP I」に変わる自社製手巻きムーブメントとして開発。
装飾は2針のみと最低限に留めた、シンプルなエントリームーブメント
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/panerai/luminor-253035/

⑦Cal.P.900

Cal.900
スペック(仕様)
直径 28.1mm 厚さ 4.2mm
振動数 28,800振動 登場年 2018年
石数 72個 駆動方式 自動巻
構成 3針+デイト パワーリザーブ 約72時間
“Cal.900″の特徴
【パネライ】で製造された最も薄い自社製自動巻きムーブメントの一つ。
前期型にはハック機能がついていたが、故障のリスクを抑えるため、後期型ではハック機能を廃止
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/panerai/submersible-331194/

⑧Cal.P.9000

Cal.9000
スペック(仕様)
直径 30.0mm 厚さ 7.9mm
振動数 28,800振動 登場年 2008年
石数 28個 駆動方式 自動巻
構成 3針+デイト パワーリザーブ 約72時間
“Cal.9000″の特徴
【パネライ】第二の自社製自動巻きムーブメント。
2つの香箱で実用的な約72時間のパワーリザーブを確保、ゼロリセット機構も搭載。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/panerai/ruminor-250063/

⑨Cal.P.9010

Cal.9010
スペック(仕様)
直径 30.0mm 厚さ 7.9mm
振動数 28,800振動 登場年 2016年
石数 31個 駆動方式 自動巻
構成 3針+デイト パワーリザーブ 約72時間
“Cal.9010″の特徴
2016年に「Cal.P.9000」の後継として登場した自社製自動巻きムーブメント。
耐久性を高めるため、テンプの受けにダブルブリッジを採用。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/panerai/luminor-marina-280166/

⑩Cal.P.9100

Cal.9100
スペック(仕様)
直径 30.0mm 厚さ 8.15mm
振動数 28,800振動 登場年 2013年
石数 37個 駆動方式 自動巻
構成 3針+デイト+クロノグラフ パワーリザーブ 約72時間
“Cal.9100″の特徴
【パネライ】初のフライバック機能を備えた自社製自動巻きクロノグラフムーブメント。
派生ムーブメントとして登場した「Cal.P.9100/R」は、ヨットレース等のカウントダウンが可能なレガッタ機能を搭載。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/panerai/submersible-forze-speciali-352599/

まとめ

いかがでしたでしょうか。

従来は汎用ムーブメントをエボーシュしてきた【パネライ】ですが、2002年から数々の自社製ムーブメントの開発を進めてきました。イタリア海軍御用達のブランドという歴史もあって、堅牢性と安定性に優れたムーブメントに重きを置いて開発を進めていること、それは伝統に根付いたものなのだと思います。この機会に、あまり注目されることの多くないムーブメントに着目して愛機を探してみてはいかがでしょうか。今回、代表モデルとしてご紹介したモノの中には、既にディスコン(廃番)となっており、正規販売店では購入出来ないモノも多くございますので、是非ともお近くにいらした際は、コミット銀座へお立ち寄りください。

今回も、本記事がお気に入りの高級腕時計を見つける一助となることを願っております。

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