本日は高級腕時計 パーツ紹介~”ムーブメント”バリエーション~ A.ランゲ&ゾーネ 編をお送りいたします。

高級腕時計のムーブメントは、職人の手作業によって数百ものパーツを組み合わせて製作されており、シンプルなニ針のモノから永久カレンダー、トゥールビヨン等の超複雑機構まで、数多のバリエーションが存在しています。また、各機能を実現しているだけのモノでなく、芸術品と呼ぶに相応しい程の美しい仕上げが施されたモノが多くあり、その造形美に心打たれて購入を検討される方も少なくありません。

そこで複数回に渡り、各ブランドの主要ムーブメントを代表的なモデルと合わせてご紹介していきたいと思います。

今回は、”A.ランゲ&ゾーネ“に搭載されている主要ムーブメントをお届けいたします。是非とも最後までお楽しみください。

ムーブメントのご紹介

①Cal.L021.1

Cal.L021.1
スペック(仕様)
直径 31.6mm 厚さ 6.1mm
振動数 21,600振動 登場年 2010年
石数 67個 駆動方式 自動巻
構成 3針+デイト+曜日表示 パワーリザーブ 約50時間
“Cal.L021.1″の特徴
【A.ランゲ&ゾーネ】としては初のセンターローターを採用。
手巻き式とは異なり、ダイヤルレイアウトが反対に変更されていて、パワーリザーブ表示ではなく曜日表示を8-10時位置に配している。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/lange1-daymatic-276004/

➁Cal.L021.3

Cal.L021.3
スペック(仕様)
直径 35.8mm 厚さ 8.8mm
振動数 21,600振動 登場年 2021年
石数 63個 駆動方式 自動巻
構成 3針+デイト+曜日+月+ムーンフェイズ+デイナイト表示 パワーリザーブ 約50時間
“Cal.L021.3″の特徴
自社製自動巻きムーブメントで、カレンダー表示を48ヵ月車で制御するこれまでの『パーペチュアルカレンダー』とは異なり、画期的な12ヵ月リングを搭載。
・6時位置に閏年表示、7時位置のスモールセコンドにムーンフェイズおよびデイナイト表示、文字盤外周に回転式月表示(12ヵ月リング)を採用。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/lange1-32/

➂Cal.L041.2

Cal.L041.2
スペック(仕様)
直径 30.6mm 厚さ 6.0mm
振動数 21,600振動 登場年 2006年
石数 26個 駆動方式 手巻
構成 3針 パワーリザーブ 約38時間
“Cal.L041.2″の特徴
独自に新開発したヒゲゼンマイ搭載の手巻きムーブメント。
【A.ランゲ&ゾーネ】ならではの4分の3プレートを採用、ストップセコンド(ハック)機能を搭載。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/richard-lange-244409/

➃Cal.L043.9

Cal.L043.9
スペック(仕様)
直径 33.6mm 厚さ 9.2mm
振動数 18,000振動 登場年 2021年
石数 26個 駆動方式 手巻
構成 時分秒表示+パワーリザーブ表示 パワーリザーブ 約72時間
“Cal.L043.9″の特徴
デジタル式時分表示を備えた自社製手巻きムーブメント。
【A.ランゲ&ゾーネ】の特許「コンスタントフォース脱進機」によって制御されるゼンマイ香箱によって、約72時間のパワーリザーブを実現。
代表モデル
『ツァイトヴェルク』「Ref.142.031」

*出典元:https://www.alange-soehne.com/jp-ja/timepieces/zeitwerk/zeitwerk/zeitwerk-in-18-carat-pink-gold-142-031

⑤Cal.L051.1

Cal.L051.1
スペック(仕様)
直径 30.6mm 厚さ 4.6mm
振動数 21,600振動 登場年 2009年
石数 23個 駆動方式 手巻
構成 3針 パワーリザーブ 約55時間
“Cal.L051.1″の特徴
自社製のシンプルな三針手巻きムーブメント。
【A.ランゲ&ゾーネ】ならではの4分の3プレート、テンプ受けに施された手作業による彫金加工、ザクセン州の伝統を受け継いだビスやルビーをゴールドシャトンで留める手法を採用。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/1815-315016/

⑥Cal.L093.1

Cal.L093.1
スペック(仕様)
直径 28.0mm 厚さ 2.9mm
振動数 21,600振動 登場年 2011年
石数 21個 駆動方式 手巻
構成 2針 パワーリザーブ 約72時間
“Cal.L093.1″の特徴
厚みわずか2.9mmの自社製手巻きムーブメント。
螺旋を描くサンバースト模様を施した、角穴車と丸穴車が組み込まれた4分の3プレートを採用。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/saxonia-thin-328748/

⑦Cal.L095.1

Cal.L095.1
スペック(仕様)
直径 34.1mm 厚さ 2.9mm
振動数 21,600振動 登場年 2012年
石数 42個 駆動方式 手巻
構成 3針+デイト+パワーリザーブ表示 パワーリザーブ 約72時間
“Cal.L095.1″の特徴
2012年、【A.ランゲ&ゾーネ】が『グランド ランゲ1』の為に製作した自社製手巻きムーブメント。
二つ配していた主ゼンマイをシングルバレルへと変更し、直径を大きくしたことで約72時間のパワーリザーブを実現。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/grand-lange1-311548/

⑧Cal.L121.1

Cal.L121.1
スペック(仕様)
直径 30.6mm 厚さ 5.7mm
振動数 21,600振動 登場年 2015年
石数 43個 駆動方式 手巻
構成 3針+デイト+パワーリザーブ表示 パワーリザーブ 約72時間
“Cal.L121.1″の特徴
2015年に登場した、同社を代表する『ランゲ1』の第二世代に搭載された自社製手巻きムーブメント。
日付が瞬時に切り替わる瞬転式アウトサイズデイト表示、パワーリザーブがゼロになると秒針がゼロ位置で止まる機能を搭載。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/lange1-361360/

⑨Cal.L155.1 DATOMATIC

Cal.L155.1
スペック(仕様)
直径 32.9mm 厚さ 6.2mm
振動数 28,800振動 登場年 2019年
石数 31個 駆動方式 自動巻
構成 3針+デイト+曜日表示 パワーリザーブ 約50時間
“Cal.L155.1″の特徴
『オデュッセウス』の為に製作された自社製自動巻きムーブメント。
「DATOMATIC」という名称は、デイト機構と自動巻きを組み合わせた造語。
フリースプラング式ヒゲゼンマイを採用することにより、歩度の安定性およびエネルギー効率の向上に成功。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/odysseus-346054/

⑩Cal.L951.6

Cal.L951.6
スペック(仕様)
直径 30.6mm 厚さ 7.9mm
振動数 18,000振動 登場年 2012年
石数 46個 駆動方式 手巻
構成 3針+クロノグラフ+デイト+パワーリザーブ表示 パワーリザーブ 約60時間
“Cal.L951.6″の特徴
世界で最も美しいクロノグラフムーブメントとの呼び声が高い自社製手巻きムーブメント。
クロノグラフ秒針が60秒を指した瞬間に、分積算針を一目盛り送るプレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンターを搭載。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/datograph-updown-263606/

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ムーブメントの美しい造形に定評のある【A.ランゲ&ゾーネ】。本拠地のドイツは技術大国であり、世界シェアの上位を獲得している工業製品も数多くございます。その精緻な物作りへの探求心は同ブランドの時計作りにもしっかりと反映されており、愛好家達を唸らす程の時計を生み出し続けています。次にどんなモノを作り上げてくるのか、楽しみでしょうがないですね。今回、代表モデルとしてご紹介したモノの中には、既にディスコン(廃番)となっており、正規販売店では購入出来ないモノも多くございますので、是非ともお近くにいらした際は、コミット銀座へお立ち寄りください。

今回も、本記事がお気に入りの高級腕時計を見つける一助となることを願っております。

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