みなさん、こんばんは。

 

 

朝晩が徐々に冷え込むようになりましたが、皆さま風邪などはひかれていないでしょうか。時計市場はと言うと、未だ落ち着きを見せており、引き続き"買い時"が続いておりますので、当店ホームページからご希望のモデルをお探しくださいね。

さて本日は、私が長年に渡って推し続けている"あのムーブメント"を搭載した人気モデルが初入荷となっておりますので、そちらをご紹介したいと思います。

 

 

「Ref.5070J-001」
『クロノグラフ』18KYG

 

【パテックフィリップ】の歴史の中で、"クロノグラフ"というと、1940年代~1960年代半ばまで生産されていた、ケース径35mmで手巻き式の「Ref.1463」が有名ですが、その後は"クロノグラフ"機能を単体で搭載したモデルは消滅していました。

それから30年以上が経過した1998年、42mm径の18KYG(イエローゴールド)ケース×黒文字盤の組み合わせで、手巻き式ムーブメントを搭載して誕生した「Ref.5070J-001」。

こちらは、1950年代に製造、販売された『クロノグラフ スプリットセコンド』のアヴィエーターウォッチ「Ref.2512」のデザインを基に制作されており、''クロノグラフ"単体モデルが復活ということで、一躍話題となりました。

 

 

ケースデザイン、インダイヤル、タキメータースケール、アプライドのアラビアインデックス、時・分・クロノ針等のあらゆる箇所がゴールドで彩られている点は、名作「Ref.2512」へのオマージュを感じられるポイントです。

2002年頃までの僅か4年間の生産期間と、短命ではありましたが、この妖艶なデザインであることから、20年以上が経過した今もなおご所望されている方が多いモデルでもあります。

今回ご紹介の「Ref.5070J-001」によって、念願の同モデル・全素材を取り扱うことが出来たので、ここで改めて他ケースについても簡単に振り返りたいと思います。 

 

 

「Ref.5070J-001」に入れ替わり登場したのが、2002年頃~2006年頃まで製造されていた、18KWG(ホワイトゴールド)ケース×シルバー文字盤の組み合わせがクールな印象の「Ref.5070G-001」。

ややグレー掛かった白文字盤に、インダイヤル、タキメータースケール、アプライドのアラビアインデックス、時・分・クロノ針、インダイヤルの針が黒に一新されて登場しました。雰囲気も大きく変わり、クールで上品な印象となっています。

 

 

続いて2004年頃~2008年頃に製造されていたのが「Ref.5070R-001」。

「Ref.5070G-001」と同様に、シルバー文字盤を採用していますが、クロノ針以外の時・分・クロノ針、インダイヤル針、アラビア数字のアップライドのインデックスにケースと同色のローズゴールドを採用することにより、上品かつ優雅な見た目となっています。

 

 

そして「Ref.5070」シリーズ誕生10周年となる2008年に大トリとして登場したのが、PT(プラチナ)ケース×鮮やかなブルー文字盤を組み合わせた、重厚感漂う上品な印象の「Ref.5070P-001」。

このモデルは翌年には生産が終了となってしまった為、発売当初も現在同様に市場での出回りが非常に少なかった印象です。ちなみに、こちらのモデルは注目度ももちろん常に高く、当店で取り扱う際は入荷すると毎度、即販売完了に至っております。

「Ref.5070」シリーズは限定品ではありませんが、年間の生産本数が決められていたようで、【パテックフィリップ】の中でも格別なモデルとされていたのでしょう。

 

 

さて「Ref.5070」シリーズの系譜を一通りお話ししたところで、話を本題に戻します。

「Ref.5070」シリーズの全てに共通して言えることですが、ステップベゼル、太いラグ等、ケースデザインはどの角度から見ても美しいの一言に尽きますね。

ケース径は、当時としてはやや大きい42mm、厚みも11.5mm前後ございますが、不思議なもので実際に着用すると大きさを感じさせず、むしろ現代にもマッチしているサイズ感であると思います。

 

 

文字盤デザインですが、中央寄りに配置された2カウンター(インダイヤル)や、リーフ型の針、アップライドのアラビアインデックス、外周部に二重に描かれたタキメータースケールとクロノグラフスケールなど、全てにおいてパーフェクトであります。

ちなみに、2つのインダイヤルは、3時位置が30分カウンターで、9時位置がスモールセコンドです。また、この大ぶりなケースに対してやや控えめなリューズと角形のプッシャーとのバランスも良いですね。

 

 

サファイアスケルトンバックから鑑賞いただけるのは、私が長年推している【レマニア】ベースのムーブメント「Cal.27-70 CHR.」。毎時18,000の振動数で、60時間のパワーリザーブを有しています。パーツ一つ一つの仕上げが非常に丁寧に施されており、まさに芸術的で何度見ても感動すら覚えます。

 

 

保証書日付は2004年10月。保証書左下のアルファベット4桁から読み解くと、2001年5月の製造個体であることが分かります。「Ref.5070」の冊子はございませんが、年代にあった箱など付属品もしっかりと揃っております。「Ref.5070」の1stモデルであり、今後を考えた上でも非常に楽しみなモデルでありますし、コレクションとして所持するのにも適しておりますね。
※内箱の内部に経年による劣化が見られます。

 

気になる販売価格は、9,768,000円(税込)

 

商品ページはこちら

 

「Ref.5070」シリーズは、「Ref.3970」、「Ref.5970」と共に探されている方が多い人気モデルであり、その中でもとりわけ「Ref.5070J-001」は、今回の入荷が当店初入荷というほど、市場での出回りも極めて少ないモデルとなりますので、気になった方は早めのご決断、ご購入をオススメいたします!!

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介した「Ref.5070」、現在在庫している「Ref.3970」然り、【レマニア】ベースのムーブメントを搭載したモデルは今後更に市場での出回りも少なくなっていくと予想されます。私見ではありますが、もっと評価されても良いモデルでありますし、中長期的な視点で考えると非常に楽しみなモデルであるとも思います。お問い合わせも多くいただいておりますので、気になっている方は後悔する前に是非ともゲットしてくださいね!(笑)

これからも魅力的なモデルを適正価格にてご用意していきますので、お楽しみに!!

では、また!

阿部泰治のパテック論