皆さんこんにちは。

自粛全面解除となり初の週末ですが、いかがお過ごしでしょうか。銀座の街もだいぶ人通りが増え、百貨店やショッピングモールも賑わい始めておりますね。昨日は「ユニクロ トウキョウ」もオープンし、すごい行列が出来ていました。(300名近く並んでいたようです)話題の”エアリズムマスク”を購入しにソーシャルディスタンスを恐れずに並ぶ、、、本末、転、倒、、

はい。前置きはさておき、今回も【 パテックフィリップ 】についてお話をしていきます。第12回となる今作は『 10デイズ 』について語りたいと思います。あまりフォーカスされることも少ないモデルかと思いますが、短めな記事となっておりますので是非最後までお読み頂ければと思います。

2000年発売 ミレニアム記念『 10デイズ 』

ミレニアム(2000年)を記念して発表された10デイズ「Ref.5100」

*Ref.5100P

新開発の10日巻き角形ムーブメント「Ref.28-20/220」を搭載し、

YG(イエローゴールド)× 白文字盤《1500本》

RG(ローズゴールド) ×グレー文字盤《750本》

WG(ホワイトゴールド) ×青文字盤《450本》

PT(プラチナ)×黒文字盤《300本》

の、計3000本限定で発売されました。

ケースデザインは世界最大のエイである「マンタ」に似ていることから通称” マンタレイ ’’とも言われております。

*Ref.5100J

たしかにマンタっぽい、、、(笑)

時計ギリギリのスケルトンバックから見えるムーブメントは迫力があり、とても美しく、ケース裏面には「YEAR 2000」の文字が刻まれ、ミレニアムを祝うのに相応わしい力作となっております。

付属品も特別仕様のブックレット、ミレニアムを表す”2000”と書かれた専用の内箱・外箱、証明書、メダルが付いたアクリル製のプレートのような物等々と充実した内容となっております。

私の記憶を辿りますと、リーマンショック前で一番高値だったと思う時で、PTが1200万円代半ばから後半、WGが900万円代半ば、RGが700万円代、YGでも600万代位で販売価格が設定されていたと思います。今でこそ”ノーチラス”や”アクアノート”が人気でプレミアムな価格推移となっていますが、当時は限定モデルが特に人気で価格も高値で推移しておりました。

一時期ほどの高値は付いておりませんが、2000年に発表されたモデルにしては、現在でも見劣りしないケースサイズで自分でも、いつかは身につけたいと思う時計です。

トゥールビヨン搭載「Ref.5101P」

派生モデルとして2003年に発表され、時計の文字盤側からは見えないトゥールビヨンと10日間のロング・パワーリザーブでさらなるセンセーションを巻き起こした、10デイズ トゥールビヨン「Ref.5101P」

*Ref.5101P-010

このときはPTケースモデルのみで、文字盤は色味が綺麗なサーモンでした。外観はいたってシンプルですが、ケースサイドが「 階段状 」になったステップド・タイプのレクタンギュラー・ケース。ケース素材とマッチしたカラーのアラビア数字インデックスが配置され、12時位置にパワーリザーブ・インジケーター、6時位置にスモールセコンド。トゥールビヨンの搭載を知らせるのは、インダイヤルにある「 TOURBILLON 」の記載のみ。

時計を裏返すと、トゥールビヨンが搭載された「Cal.TO 28-20 REC 10J PS IRM」を見ることがで来ます。

ちなみにPTケースの最終での正規販売価格は4000万円近くであったのを記憶してます。なかなか見れないモデルではございます。残念ながら既に販売が決まってしまっていますが、現在コミット銀座には「Ref.5101P-010」がありますので、ご興味がある方は是非ご覧になってください。⇩⇩⇩

【パテックフィリップ】10デイズ トゥールビヨン

まとめ

以上” 10デイズ “についてお話いたしましたが如何でしたか。パテックフィリップって保守的なイメージが強い方も多いと思いますが、その時々に革新的な事を世に発表しているんですよね。

ゼンマイを巻き上げるのに多少の時間は掛かりますが、1週間はめ続けていても、時を刻み続けているって凄い事だなとあらためて痛感しました。今、コラムを書いている終盤にふと思い出しましたが、手巻きの時計って巻き上げながら、どこまで巻けばいいのかな?と不安に思いますよね。この時計には、空転装置が備えられていて、ゼンマイの巻き止まりでスリップして、ゼンマイのトラブルを防止する機能もあるんですよ。

時計ごとに思い入れがあり、語り出すと止まらないんですよ(笑)

【 パテックフィリップ 】は奥が深いですね。

阿部泰治のパテック論