阿部泰治のパテック論～第１３回～ Wネーム特集

みなさんこんにちは。

先日、コミット銀座にスニーカー好きなスタッフが在籍していまして「阿部さん！DIORとJORDANがコラボするんですよ！」とテンション高めに話してきました。話を聞いていると、なんとその定価は20万超え！スニーカーですよ？(笑)、、ハイブランドおそるべし、、、

と、まったく理解に苦しんではしまいましたが、よくよく考えると、ハイブランド等のコラボレーション＝” Ｗネーム ”はやはり希少価値が高く、決まって数量限定で出され、これは時計業界とも重なるところがあるなぁと感じた次第であります。

ということで、今回は【パテックフィリップ】のなかでもより希少性が高いとされる、時計店および宝飾店や他のブランドネームが入った、俗にいう”Wネーム”と言われるものにフォーカスをしてお話をさせてお頂ければと思います。

男性諸君は限定やコラボにめっぽう弱い生き物ですので、読み終わった後に是非『欲しい！』となってくだされば嬉しいです。(笑)

【目次】

有名店

全て調べあげるのは数も多くなかなか至難な技ですので、有名店を筆頭に少しご紹介させて頂きます。

ローマの老舗時計店「Hausemann&CO」＊アンティークの年代に良く見られる

そして、スイスの名門宝飾店「GUBELIN」＊(時計好きでないとなかなかピンとこないかもしれませんが。)

ドイツで創業した高級時計宝飾店「WEMPE(ヴェンぺ)」

なかでも「WEMPE」は創業125周年記念で、伝説と言っても過言ではないパテックフィリップパーペチュアルカレンダーの名機「Ref.3448」をアニュアルカレンダーに落とし込んだ「Ref.5125」があるので、まだ知っている方もいるかと思います。

＊Ref.5125G-010

ケースデザイン、ねじ込み式リューズの採用等、スペシャルな時計となっております。製造本数はPT(プラチナ)が100本、18KPG(ピンクゴールド)、18KWG(ホワイトゴールド)、18KYG(イエローゴールド)はそれぞれ125本となっており、コミット銀座では、WGケースの販売実績があるのですが、黒字盤に赤ドットが群を抜いてカッコいい、100本限定のPTケースを、是非とも今後取り扱いたいなと思う次第です。

有名ブランド

おそらく”Wネーム”と聞くと、みなさんが真っ先に浮かべるのは、有名ブランドだと思います。フランスが生んだ高級宝飾店「Cartier」、アメリカ創業の銀製品でも有名な「Tiffany&Co.」なんかはまさに筆頭かと思います。

特段「Tiffany&Co.」と【パテックフィリップ】の歴史は深く、1851年から現在にいたるまで【パテックフィリップ】の時計をティファニーでは取り扱っております。

2001年には、パートナーシップとなって150周年を祝い「T150 Ref.5150」をハンターケースにアニュアルカレンダーを搭載し、発表いたしました。

＊T150 Ref.5150 参照：CHRISTIES

2008年には、ニューヨーク5番街にあるティファニーの旗艦店の中に、米国内初の【パテックフィリップ】サロンがオープンし、2013年には５周年を記念したアニュアルカレンダー「Ref.5396G」のティファニー特別仕様が限定で発表されています。

＊Ref.5396G

残念ながら、日本のティファニーでは【パテックフィリップ】の時計を買うことは出来ませんが、上にあげた特別モデルとは別に【パテックフィリップ】の通常モデルを米国内の限られたティファニーブティックでは販売しています。時計の文字盤上に“Tiffany＆Co.”と入っている時計を時折見ることがありますが、なんとも言えないその特別感、、、を感じるのは自分だけでしょうか(笑)