本日は【2023年度版】機械式腕時計 “価格帯別おすすめモデル5選”200~300万円編をお送りいたします。
高級腕時計の購入を検討する時、当然”予算”をお考えになるかと思いますが、「予算内で選ぼうとした時にどんな時計があるのだろう」と分からない方も多くいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、予算”200~300万円でお考えの方“に向けて、おすすめのモデルを厳選して”5本“ご紹介していきたいと思います!是非とも最後までお楽しみください。
*2023年2月時点の当店販売価格を参考に作成しております。
①【ロレックス】『GMTマスターⅡ』「Ref.16760」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/gmt-master/gmt-master2-221861/
目を引くカラーリングとGMT機能を搭載していることで、【ロレックス】の中でも高い人気を誇る『GMTマスターⅡ』。
こちらは、1982年頃に登場した『GMTマスターⅡ』のファーストモデル「Ref.16760」で、通称”ファットレディ”と呼ばれています。その名の通り、ケースに厚みがあることが最大の特徴で、”コーク”と呼ばれる赤黒ベゼルのみで展開されていました。「Ref.16760」は、年代によってベゼルカラーが褪色した個体や、経年変化によりトリチウム夜光の焼けた個体などが存在しており、シングルバックルと相まって、セミヴィンテージの雰囲気を存分に楽しめる一本です。1988年頃には後継モデル「Ref.16710」が販売され、製造年数はおよそ6年程と長くないことから、個体数もそれほど多くはなかったと推測されます。近年は出回りが非常に少なくなっている印象ですので、気になる方は今のうちに押さえておくことをおすすめします。
●概算予算 2,400,000円
②【ロレックス】『シードゥエラー』「Ref.1665」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vintage_rolex/sea-dweller-254558/
続いては、【ヴィンテージロレックス】の中でも時計愛好家からの根強い支持を誇る初代『シードゥエラー』。
「Ref.1665」と言えば、”SEA-DWELLER”表記が赤い、通称”赤シード”を想像する方も多いと思いますが、こちらは”SEA-DWELLER”表記が白い、通称”白シード”と呼ばれている個体。『シードゥエラー』特有のヘリウムガスエスケープバルブを搭載している肉厚なケースと、ドーム型プラスチック風防が無骨な印象で、その男性らしさに惹かれている方も多いかと思います。この個体はベゼルインサートがブラウンカラーに褪色しており、その枯れた風合いがよりいっそうヴィンテージとしての魅力を引き出していますね。王道の”赤シード”ではなく、あえて通好みの”白シード”という選択もアリなのではないでしょうか。
●概算予算 3,000,000円
➂【パテックフィリップ】『カラトラバ』「Ref.5196G-001」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/calatrava/calatrava-251054/
1932年に誕生した【パテックフィリップ】のドレスウォッチ『カラトラバ』。
“腕時計史において、最も完成されたデザイン”と称されるほど、その地位を確固たるものとしている傑作であり、”ダイヤルの指針表示から注意をそらすような一切の装飾的要素の排除を推奨していた”と、バウハウスの造形芸術運動に影響を受けデザインされています。その中でも「Ref.3796」の後継機として2004年に誕生した「Ref.5196」は、数字の「96」がリファレンス(型番)に付いている、通称”クンロク”と呼ばれる人気モデル。残念ながら2022年にディスコン(廃盤)となりましたが、その洗練されたシンプルな意匠に『カラトラバ』の魅力が凝縮されており、「この一本があれば充分!」そう思わせてくれる究極のドレスウォッチです。
●概算予算 3,000,000円
④【ロレックス】『サブマリーナー』「Ref.16610LV」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/submariner/submariner-276667/
2003年に『サブマリーナー』生誕50周年を記念して発表され、コーポレートカラーであるグリーンをベゼルに採用した、初代”グリーンサブ”。
2003年頃~2010年頃まで製造されていたこちらは、風合いのあるグリーンのアルミニウムベゼルを搭載し、今なお人気の高いモデルです。代々引き継がれているグリーンカラーのベゼルは、後継機にあたる「Ref.116610LV」よりセラクロムベゼルへと変更され、この初代の色味は唯一無二とも言えるでしょう。また、特徴であるフラット4、ビッグスイス、ライムベゼルを搭載した「Ref.16610LV」は希少性も高く、値が張ることも多々ございますが、F番~ランダム番の間に存在するシリアルは、比較的手にとりやすい価格で流通しております。是非とも気になっていた方にはおすすめしたい1本です。
●概算予算 2,300,000円
⑤【ロレックス】『デイトナ』「Ref.116520」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/daytona/daytona-278984/
最後にご紹介するのは2000年頃から2016年頃まで生産されていた、一世代前の『デイトナ』「Ref.116520」。
2015年夏頃~2016年頃の約一年間のみに見られる、鏡面バックル仕様や白文字盤が経年変化によってアイボリー化した”クリームダイヤル”など、特色がある個体は高値で取引されることも多い「Ref.116520」。一方で、D番、Z番、M番、V番、G番あたりのシリアルかつ白文字盤は比較的手に取りやすくなっています。今年誕生60周年を迎え、3月末にジュネーブで開催される「Watches & Wonders 2023」にて新作が発表されるのではないかと、今からSNSで盛り上がりをみせている『デイトナ』。高級腕時計業界における指針となるモデルであり、不動の人気モデルを、価格が落ち着いている今、狙ってみてはいかがでしょうか。
●概算予算 3,000,000円
まとめ
いかがでしたでしょうか。
付属品の有無(主に保証書)によって二次流通相場が変動することもあり、予算に収まるよう、条件を設けた形でのご紹介が多くなりました。同時に、初期や後期の個体、特色のある個体は流通価格が高くなる傾向があることを、ご認識いただけたかと思います。
ご自身の予算内で購入出来る時計を選ぶ楽しみも一つ、予算以上の時計の購入を目標に毎日の仕事に勤しむのも一つであるかと思いますので、まずはどんな特徴を持った時計があるのか、それを引き続きお伝え出来ればと思います。
当店では知識豊富なスタッフが常駐しており、デザイン、機能、予算などに合わせてアドバイスさせていただきますので、是非お気軽にご相談いただければと思います。
今回も、本記事がお気に入りの一本を見つける一助となれば幸いです。
ではまた!