既に高級腕時計を所有している人も、これから初めて買われる方も、一度は自分の生まれ年の時計がほしい!と思ったことがあるのではないでしょうか。もちろん、どの高級腕時計も素晴らしいですが、ご自身と同じ年数を歩んできた時計というのは、感慨深くもありますし、思い入れが一段と強くなるかと思います。

しかしながら「生まれ年の時計ってどんなモデルがあるの?」と、分からない方も多くいらっしゃるかと思いますので、今回は30代の方に向けて、1984~1993(30歳~39歳)製造年に該当する【ロレックス】のスポーツモデルをご紹介いたします。是非最後までご覧ください。

ロレックス】の製造年を知るには?

まず初めに、2010年G番以前のロレックスは、シリアルナンバーによっておおよその製造年を知ることができます。ご自身の生まれ年がどの型番に属するのか確認してみてください。

【例】
『A******』=『1999年』

*2010年以降はランダム構成になり、シリアルナンバーでの製造年が推測できなくなりました。
*弊社の調査によるデータとなります。

1984~1993製造年の【ロレックス】スポーツモデルをご紹介!

では早速、1984~1993製造年の【ロレックス】スポーツモデルをご紹介していきましょう。

①『デイトナ』「Ref.6263」

1969年頃~1988年頃(R番)に製造されており、プラスチックベゼルが特徴の手巻き『デイトナ』最終型「Ref.6263」。

プッシュボタンがねじ込みスクリュー式になり、防水性能が30mから50mへ、ダイヤルには『デイトナ』で初めて”OYSTER”の文字がプリントされたこちらは、第2世代から引き継いだ高精度ムーブメント「Cal.727」を搭載しています。製造年に合致したオリジナル性を保っている個体は数少なく、6時位置インダイヤル上にレッドロゴが配された”ビッグレッド”や、レアダイヤル”ポールニューマン”等は希少性が高く、オークションピースと化しています。市場に出回ることは少ないですが、見つけたら即購入ではなく、まずはしっかりとお店の方に聞いてみることが良いでしょう。

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②『デイトナ』「Ref.6265」

1971年頃~1988年頃(R番)に製造されていた、手巻き『デイトナ』の最終型「Ref.6265」

前述の「Ref.6263」と基本的なスペックは同様で、ベゼルがメタル仕様の「Ref.6265」。ベゼルの位置や書体によって、MK1~MK4までの4つに分類されており、様々なディティールの違いを見せてくれるのもこちらのモデルならでは。やはり、各パーツの整合性が揃ったモデルを見つけるのは至難の業で、初心者の方では見分けはつきません。価格も高額ですので、見つけたら一息ついてから購入することをオススメします。

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③『デイトナ』「Ref.16520」

1988年頃(R番)~2000年頃(A番)に製造された『デイトナ』4代目にあたる「Ref.16520」。

こちらは、クロノグラフムーブメントの名機と名高い【ゼニス社】の「エル・プリメロ」をベースとした自動巻ムーブメントを搭載しており、【ロレックス】の中でも1、2位を争う人気モデルです。前モデルの「Ref.6263」「Ref.6265」では手巻きムーブメントを搭載していましたが、初めて自動巻ムーブメントが搭載された個体でもあります。製造時期によって個体差があり、中には希少個体として高額で取引されているモデルも多く存在しています。

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④『GMTマスター』「Ref.16750」

1980年頃~1988年頃まで製造されていた第三世代の『GMTマスター』Ref.16750」。

毎時2万8800振動とハイビート化したムーブメント「Cal.3075」を搭載し、午前0時頃、瞬時に日付が切り替わる”デイトジャスト機能”や”クイックチェンジ機構”が搭載されたことで、利便性が上がり、多くの支持を得ました。『サブマリーナー』「Ref.16800」や「Ref.5513」、『シードゥエラー』「Ref.16660」に見られる、ダイヤルインデックスにフチがない”フチなし”と、メタルのフチがある”フチあり”で前期・後期と分類されています。どちらにも良さがありますが、よりヴィンテージの雰囲気を感じたい方には”フチなし”モデルをオススメします。

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⑤『GMTマスターⅡ』「Ref.16760」

1982年頃~1988年頃まで製造されていた初代『GMTマスターⅡ』「Ref.16760」。

通称”ファットレディ”とも呼ばれるこちらのモデルは、その名の通りケースに厚みがあることが特徴で、”コーク”と呼ばれる赤黒ベゼルのみで展開されていました。1988年頃には後継モデルにあたる「Ref.16710」が登場し、製造年数がおよそ6年程と長くないことから、個体数もそれほど多くはなかったと推測されます。近年は出回りが非常に少なくなっている印象ですので、気になる方は今のうちに押さえておくことをおすすめします。

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⑥『GMTマスター』「Ref.16700」

『GMTマスター』の最終モデルであり、1988年頃(R番)~1999年頃(A番)まで製造されていた「Ref.16700」(※『GMTマスターⅡ』の前進モデル)。

通称”ペプシ”と呼ばれる赤×青のツートーンカラーベゼルが人気で、柔らかい印象のトリチウム夜光やシングルバックルと、セミヴィンテージの雰囲気が抜群であり、他の人とは一味違った印象を与えることができます。年を追うごとに流通個体が少なくなってきており、資産性も期待出来る1本です。

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⑦『GMTマスターⅡ』「Ref.16710」

初代『GMTマスターⅡ』「Ref.16760」の後継機として、1988年頃(R番)~2008年頃(M番)まで製造されていた「Ref.16710」。

ベゼルカラーが”赤黒”のみの展開であった初代モデルに対し、「Ref.16710」では既に生産終了していたベゼルカラーの”黒”と”赤×青”が復刻し、再びその注目度がグッと上がりました。初代「Ref.16760」は、”ファットレディ”との愛称があるほどケースが分厚く印象的でしたが、「Ref.16710」ではシャープで引き締まったシルエットのケースへと変更され、腕馴染みも良くなっています。

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⑧『サブマリーナー デイト』「Ref.16800」

1980年頃~1988年頃まで製造されていた、「Ref.1680」の後継機モデル『サブマリーナー』「Ref.16800」。

風防はプラスチックから硬質なサファイヤクリスタルへと変更され、耐傷性、防水性が共に向上した同モデルは、回転ベゼルに逆回転防止機能を追加し、ムーブメントには日付表示の”クイックチェンジ機能”搭載の「Cal.3035」を採用しています。後年にはケースに”168000″と刻印されている、通称”トリプルゼロ”も登場しており、見どころ満載なモデルです。

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⑨『サブマリーナー デイト』「Ref.16610」

1988年頃(R番)~2010年頃(ランダム番)まで製造されていたロングセラーモデル「Ref.16610」。

今では主流のセラクロムベゼルが搭載される前のモデルで、視認性、堅牢性、ステータス性と、そのどれもが抜群の高さを誇る人気モデルです。”デイト表示”があることで日常使いにも適しています。年代によって、トリチウム夜光とルミノバ夜光の個体が存在しておりますが、トリチウム夜光がほのかに焼けた雰囲気ある個体は、特に根強い人気を誇っています。

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⑩『サブマリーナー デイト』「Ref.5513」

1963年頃~1990年頃まで製造されていた『サブマリーナー』きってのロングセラーモデル「Ref.5513」。

マイナーチェンジによる仕様の違いが多数あり、それが大きな魅力として絶大な人気を誇っているモデルです。ダイヤルはサークルミラー、ミラー、マットダイヤルが存在し、仕様によって全く異なる表情を見せてくれます。ムーブメントは初期モデルに「Cal.1530」が、その後ハイビート化した「Cal.1520」が搭載されています。流通個体が比較的多いこともあり、お好みの経年変化した個体を探してみてはいかがでしょうか。

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⑪『サブマリーナー ノンデイト』「Ref.14060」

1990年頃(E番)~1999年頃(A番)まで製造されていた、ノンデイトタイプの『サブマリーナー』「Ref.14060」。

サファイアクリスタル風防を採用し、防水性能が300mにまで引き上げられた「Ref.5513」の後継機種モデルであるこちらは、デイト表示がない左右対称のすっきりとしたデザインと、オンオフ問わず着用できる汎用性の高さで、不動の人気モデルとして君臨しております。経年変化によって、針やインデックスの”トリチウム”がキレイに変色した個体は特に人気が高くなっております。(1999年以降の製造個体には色目が変わらないルミノバが使用されています)

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⑫『エクスプローラーⅠ』「Ref.1016」

1960年頃~1990年頃までの約30年間製造されていたロングセラーモデル『エクスプローラーⅠ』「Ref.1016」。

ダイヤルはサークルミラー、ミラー、マットと、3つのダイヤルに大きく分類されています。初期型は艶のあるミラーダイヤルにゴールドのミニッツサークルが入った通称”MMダイヤル”、1967年頃からは艶のないマットダイヤルへと変更されています。ムーブメントは2種類存在し、初期モデルは【ロレックス】独自のアジャストスクリュー方式の時間調節機能を備えた毎秒5振動の「Cal.1560」、1965年頃から振動数を5.5振動に上げて精度を高めた「Cal.1570」が採用されています。究極のシンプルウォッチとして君臨し、ディスコン(廃盤)となった今でも絶大な人気を誇るモデルです。

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⑬『エクスプローラーⅠ』「Ref.14270」

1990年頃(E番)~1999年頃(A番)まで製造され、【ロレックス】の中でも人気の定番モデルに位置する『エクスプローラーⅠ』「Ref.14270」。

日付表示がなく、文字盤の種類も黒文字盤のみ、ケース素材もステンレスのみという究極のシンプルウォッチです。シンプルがゆえにどんな服装にも馴染み、【ロレックス】の中でも最も使いやすいと評価する方も多いです。シングルバックルでケースサイドに横穴が付いた”初期個体”の人気は特に高く、ネクストヴィンテージモデルの筆頭株になる可能性を秘めています。

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⑭『エクスプローラーⅡ』「Ref.16550」

1984年頃~1988年頃までの僅か4年という製造期間の短命モデル『エクスプローラーⅡ』「Ref.16550」。

ベンツ針、メタルフレーム付きとなったインデックス、赤色の三角形ポインターを備えたGMT針と、現代的なデザインに生まれ変わった「Ref.16550」。ダイヤルはブラック・ホワイト・アイボリーの3種類が存在しており、中でもアイボリーダイヤルは希少性が高くなっていますので、見掛けたら押さえておいた方が良いかもしれません。モダンなデザインながら、どこかヴィンテージの雰囲気をも感じさせてくれる見事なモデルですね。

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⑮『エクスプローラーⅡ』「Ref.16570」

1988年頃(R番)~2010年頃(ランダム番)まで製造されていたロングセラーモデル『エクスプローラーⅡ』「Ref.16570」。

多くのマイナーチェンジが施され、年代毎に風合いが変わる人気のセミヴィンテージモデル「Ref.16570」。デイト表示に加え、GMT機能など充実した機能面を持ち、クラシックな雰囲気のデザインが特徴ですが、ケースとブレスレットを留めるラグの横に”穴”が空いていることで、”ストラップ交換”がしやすいため、人気のNATOストラップに変えて楽しんでいる方も多い印象です。後継モデルはケースサイズが42mmへと大型化されている為、日本人に馴染みやすい40mmとして最後のモデルということもオススメのポイントとなります。

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⑯『シードゥエラー』「Ref.16660」

1978年頃~1988年頃まで製造されていた『シードゥエラー』の2ndモデル「Ref.16660」。

型番に”6”が連続して3つ入ることから、通称”トリプルシックス”と呼ばれているこちらは、『サブマリーナー』「Ref.16800」と同様に、プラスチック風防から硬質なサファイヤクリスタル風防へと変更され、耐傷性や防水性が向上しました。回転ベゼルには逆回転防止機能も追加され、ムーブメントには日付表示の”クイックチェンジ機能”搭載の「Cal.3035」を採用しています。オン・オフ共に使用できるシンプルなデザインでありながらも、トリチウム夜光の焼けた個体も多く、美しい表情を見せてくれる人気のモデルです。

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⑰『シードゥエラー』「Ref.16600」

前モデル「Ref.16660」のスペック、デザインを継承し、1988年頃(R番)~2009年頃(V番)まで製造されていたロングセラーモデル「Ref.16600」。

外観は前モデル「Ref.16660」とそれほど変わりませんが、新ムーブメント「Cal.3135」を搭載し、耐久性やメンテナンス効率が向上した「Ref.16600」。ダイビングスーツの上からでも装着出来るように備えられた”フリップロック”(ブレスレットの延長)や、飽和潜水時に混入するヘリウムガスを排出する”ヘリウムエスケープバルブ”など、プロダイバーのための潜水ツールでありながら、オン・オフ問わず使用出来るデザインを併せ持った人気モデルです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介したモデルは、”セミヴィンテージ”~”ヴィンテージ”の年代に該当し、現行のモデルには無い独特の雰囲気を持っていますので、30代で着用しているとなれば、周りの方とは一線を画すこと間違いないでしょう。

高級腕時計には、デザイン性、機能性、資産性など多種多様な側面がございますが、ご自身の生まれ年の時計を選ぶという選択肢も、是非この機会に一つ加えてみてはいかがでしょうか。

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