
機械式時計を選ぶ際、皆さんはどこに注目されるでしょうか。
多くの方は"デザイン性"や"機能性"、"資産性"とお答えになると思います。もちろん見た目やリセールというのは非常に重要なポイントになりますが、ここにブランドやモデルの歴史的背景、年代毎のマイナーチェンジなど、知識や理解が増えることで、さらに時計が好きになり、選ぶ楽しみを味わえるのではないでしょうか。 本コラムでは、初心者、上級者を問わず、機械式時計に関する知識を一つでも多くお伝えし、皆さまの時計選びの参考となるよう徹底解剖、徹底解説してまいります。
今回は【ロレックス】『GMTマスター』「Ref.16753・Ref.16758」にフォーカスを当ててお話ししていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
第二世代 GMTマスター Ref.16753・Ref.16758
1980年代の『GMTマスター』を語る上で欠かせないのが、第3世代にあたる「Ref.16753(ロレゾール)」と「Ref.16758(イエローゴールド)」。
この時代ならではのケースライン、ゴールドを贅沢に使ったパーツ構成、そして「フジツボ」インデックスに代表される独特のクラシック感など、GMTの魅力が濃縮されたセミヴィンテージモデルです。
今回はこの2つを、素材違いによる外観の差、パーツ仕様、ダイヤルバリエーションまで、細部まで徹底的に解説していきます。
基本スペック
【Ref.16753(SS/YG)】
製造期間:1980年〜1988年
ケース径:40mm
風防:プラスチック
ベゼル:アルミ製24時間表示インサート
ブレスレット:78363/62523H
ムーブメント:Cal.3075
防水性能:100m
【Ref.16758(18KYG)】
製造期間:1980年〜1988年
ケース径:40mm
風防:プラスチック
ベゼル:アルミ製インサート
ブレスレット:7206/8・6311/8・8386/8
ムーブメント:Cal.3075
防水性能:100m
ダイヤル
■ Ref.16753
「Ref.16753」では、ブラックとブラウンの2種類が採用されていました。それぞれの色味がロレゾールの金色と絶妙にマッチしており、同じ素材ながらまったく異なる表情を見せます。
ブラックダイヤル

艶のあるラッカー調ブラックに、金縁のメタルフレーム付きインデックスが映えるクラシックな仕上がり。
初期には フジツボインデックス が採用されており、丸みのある立体形状が大きな魅力となっています。
ブラウンダイヤル

赤みを帯びた濃いブラウン。光の角度で色味が変化し、80年代らしい独特の雰囲気を持ちます。
後年にはトロピカルに変化する個体もみられ、ヴィンテージ市場でも高い人気があります。
■ Ref.16758
「Ref.16758」もブラックとブラウンの2種類が展開されています。

艶感の強いブラウンカラーは光の当たり方で大きく印象が変わり、金無垢ケースの存在感に負けない華やかさを持ちます。
フジツボインデックスが多く確認でき、80年代のYGスポーツ特有の力強い雰囲気を色濃く残しています。

また、「Ref.16753」と「Ref.16758」ともにRG(8Pダイヤ/3Pルビーインデックス)仕様のモデルも存在し、ダイヤルカラーはシャンパンゴールドとなっています。
針
両リファレンスとも、針はイエローゴールドで統一されています。
・時・分・秒針は金色
・GMT針は大きな三角
・夜光はトリチウム(T<25)
金縁のインデックスとの統一感が高く、ヴィンテージらしい温かみのある変色も楽しめます。
ベゼル
■ Ref.16753
ロレゾールらしく、ブラックと茶金の2種が存在します。
ブラック
・精悍で引き締まった印象
・インデックスの金色が強く出る
茶金
・ブラウン×ゴールドの柔らかな色味
・「Ref.16753」を象徴する最も人気の高いカラー
※ブラウンはロレゾールのみの展開。
■ Ref.16758
金無垢の「Ref.16758」には ブラックとブラウンベゼルが組み合わされます。
・YGケースとの統一感が極めて高い
・数字や刻印は金色で視認性良好
・ダイヤルと色味が完璧にマッチする“完成された配色”
80年代スポーツロレックスの中でも最も華やかと言えるベゼル構成です。
ブレスレット
■ Ref.16753
ジュビリー・オイスターの両方が存在。
・ジュビリー:62523H
・オイスター:78363
センターリンクはYGで統一され、光を受けたときの華やかさはこの年代特有。
■ Ref.16758
金無垢ジュビリーが中心。
・リベット:7206/8
・ジュビリー:6311/8
・ジュビリー(コンシールド仕様):8386/8
金無垢らしい重量感と“しなりの良さ”を兼ね備え、着け心地は非常に柔らかいです。
バックル
「Ref.16753」、「Ref.16758」とも、シングルロックが中心。
ジュビリーはコンシールドタイプも存在し、ドレッシーな雰囲気が強まります。
バックル幅やエッジの仕上げは80年代らしく質実剛健で、素材の存在感がそのまま楽しめます。
ムーブメント
■Cal.3075
両モデルとも「Cal.3075」を搭載。
・ハック機能あり
・クイックチェンジデイト
・ハイビート(28,800振動)
・GMT機能搭載
実用性と整備性の高さから、ヴィンテージロレックスの中でも信頼度の高いムーブメントです。
まとめ
ロレゾールの「Ref.16753」、金無垢の「Ref.16758」。
どちらも1980年代の『GMTマスター』を象徴する存在であり、現行モデルにはない上質な“柔らかい金の雰囲気”と“ヴィンテージらしい立体感”がしっかり残っています。
ブラックで引き締めるか、ブラウンで個性を出すか。
素材とダイヤルの組み合わせによってまったく違う表情を見せてくれるのが、この2モデルの最大の魅力です。
ロレゾール、ゴールドモデルならではの華やかさと、『GMTマスター』の持つ機能美が融合した、セミヴィンテージロレックスを代表する逸品といえるでしょう。
ご興味ある時計がございましたら、この機会に是非インタレスト(再入荷希望)をご登録ください。






