
機械式時計を選ぶ際、皆さんはどこに注目されるでしょうか。
多くの方は"デザイン性"や"機能性"、"資産性"とお答えになると思います。もちろん見た目やリセールというのは非常に重要なポイントになりますが、ここにブランドやモデルの歴史的背景、年代毎のマイナーチェンジなど、知識や理解が増えることで、さらに時計が好きになり、選ぶ楽しみを味わえるのではないでしょうか。 本コラムでは、初心者、上級者を問わず、機械式時計に関する知識を一つでも多くお伝えし、皆さまの時計選びの参考となるよう徹底解剖、徹底解説してまいります。
今回は【ロレックス】『GMTマスター』「Ref.1675/3・Ref.1675/8」にフォーカスを当ててお話ししていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
第二世代 GMTマスター Ref.1675/3・Ref.1675/8
1960年代後半から1970年代にかけて、【ロレックス】は『GMTマスター』の金無垢モデルとロレゾールモデルとして、それぞれ「Ref.1675/8」と「Ref.1675/3」を展開しました。
ステンレススチールモデル「Ref.1675」と同様に、基本デザインやサイズは共通していますが、素材・ダイヤルカラー・インデックス仕様・ベゼルの配色などにおいて明確な差別化が図られており、ゴールドのラグジュアリーな魅力を活かした仕上がりとなっています。
ブラウンを基調とした独自のダイヤルやベゼルカラーは、当時のロレックスにおける「高級GMT」の象徴ともいえる存在です。
基本スペック
【Ref.1675/8】
・製造期間:1959年頃〜1979年頃
・ケース:40mm
・ベゼル:双方向回転式
・風防:プラスチック
・防水性能:50m
・ムーブメント:Cal.1560 / Cal.1570
【Ref.1675/3】
・製造期間:1960年代後半〜1979年頃
・ケース:40mm
・ベゼル:双方向回転式
・風防:プラスチック
・防水性能:50m
・ムーブメント:Cal.1570
ダイヤルと夜光仕様
カラーバリエーション

・「Ref.1675/8」と「Ref.1675/3」ともに、ブラックとブラウンの2色展開。とりわけブラウンは、ヴィンテージ特有の柔らかさと艶感があり、後年の【ロレックス】では見られない独自の魅力を放ちます。またブラウンダイヤルの最終にはサンレイ仕上げの仕様も存在します。

インデックスと書体

・夜光付きのアップライト(フジツボダイヤル)仕様インデックスは海外ではニップルダイヤルと呼ばれています。
金無垢モデルらしく、インデックスやロゴ周辺にはゴールドカラーの縁取りが施されています。
夜光塗料
・当時の夜光はトリチウムが使用されており、経年変化による焼けや色付きが見られるのもヴィンテージならではの楽しみです。
針
・基本的にはメルセデス針を採用。
・「Ref.1675/8」のGMT針は初期仕様にゴールドの小ぶりなアルファ針(矢印型)がセットされ、後年モデルはオーソドックスな仕様へと変わります。
ベゼル
Ref.1675/8(18KYG)

・ブラック単色またはブラウンのアルミベゼルインサート。
・数字の書体はクラシカルで、ゴールドレタリングが映える仕様。
・ケースとの統一感により、極めてラグジュアリーな印象を与える。
Ref.1675/3(コンビ)

・ブラックの配色または、ブラウン×ゴールドのベゼルが存在。
・ブラウンダイヤルとの組み合わせでは、「茶×金」の王道ヴィンテージロレックスらしい色合いが際立ちます。
リューズガードとケース
・ステンレスモデルと異なり、初期の「Ref.1675/8」ではリューズガードは未装備。
・後期のモデルからは、SSモデル同様にリューズガードが追加されます。
ブレスレット
Ref.1675/8
リベット:7206/8(80・40・45B)
ジュビリー(シングル):6311/8(54)
ジュビリー(コンシールド):8386/8(47)
・駒構成は中空リンクで軽量感がありますが、経年での伸びが発生しやすい傾向があります。
Ref.1675/3
巻き込みオイスター:7836/3(280)
オイスター(シングル):78363(480)
巻き込みジュビリー:6251/3H(55)
ジュビリー(シングル)62523H(450)
・中央コマがイエローゴールド製、外側はステンレスのロレゾール仕様で、スポーティさと高級感を両立しています。
ムーブメント
・「Ref.1675/8」はCal.1560またはCal.1570を搭載。
・「Ref.1675/3」はCal.1570を搭載。
・「Cal.1570」はハック機能(秒針停止)が加わった進化版。
・振動数:18,000振動/時「Cal.1560」、19,800振動/時「Cal.1570」
・パワーリザーブ:約48時間。耐久性と信頼性に優れる名機です。
まとめ
「Ref.1675/8」と「Ref.1675/3」は、『GMTマスター』の中でも特にラグジュアリーな立ち位置を担うヴィンテージモデルです。ブラウンを基調としたダイヤルや、ゴールドの針・インデックス・ベゼルなど、現代にはない色使いやディテールの美しさは大きな魅力です。
また、当時のヴィンテージロレックスとしては希少性も高く、オリジナルコンディションやフルセット個体は非常に高いコレクション価値を持ちます。
ゴールドモデルならではの華やかさと、GMTマスターの持つ機能美が融合した、ヴィンテージロレックスを代表する逸品といえるでしょう。
ご興味ある時計がございましたら、この機会に是非インタレスト(再入荷希望)をご登録ください。






