日本では2024年7月24日に公開となり、『デッドプール』(2016)、『デッドプール2』(2018)を上回るオープニング興収を上げた『デッドプールVSウルヴァリン』(2024)。公開日にさっそく観てきましたが、控え目に言って最の高です。あとドッグプール可愛い。
『LOGAN/ローガン』(2017)でウルヴァリン役を卒業したヒュー・ジャックマンですが、『デッドプール』シリーズの主役で製作も務めるライアン・レイノルズから連日連夜のラブコールを受けて復帰を決めたそうで、コミックではおなじみながら映画では初となる「イエローとブルー」のヒーロースーツでノリノリの演技を見せてくれています。
映画やテレビなどで活躍する俳優の腕時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第184弾の今回は、そんなヒュー・ジャックマンの愛用時計をご紹介して参ります。
ジラールペルゴ
ヴィンテージ 1945【Ref.2580】
「ALL BE HAPPY」という理念のもと、2011年にフェアトレードのコーヒーショップ「LAUGHING MAN COFFEE COMPANY」を創業したヒュー・ジャックマン。この事業についてCNNのインタビューで語る彼が着けている腕時計は、ジラールペルゴ ヴィンテージ1945(Ref.2580)と思われます。2015年には、この腕時計を長年愛用している縁で、彼がジラールペルゴ主催の癌治療支援イベントに招待される、なんていうこともありました。
クラシカルなエレガンスを湛えながらも、レクタンギュラーの形状が力強く、存在感のあるヴィンテージ1945。ケースの裏面が手首のカーブに沿った曲線を描いている為、彼のように鍛え上げられた太い腕にもフィットします。ヒュー・ジャックマンが公の場でこの腕時計を着けている姿が、長年に渡ってたびたび目撃されていることからも、彼がこの腕時計の着け心地を気に入っている事は間違いないでしょう。
ハリーウィンストン
ミッドナイト オートマティック【Ref.MIDAHD42RR001】
続いては2013年、日本を舞台にした「X-MEN」シリーズのスピンオフ、『ウルヴァリン:SAMURAI』の中国プレミアでのヒトコマです。ウルヴァリンは中国語だと「金剛狼」になるんですね。
記者会見では、万里の長城に行ったことや、ウルヴァリン役の最初のオーディションでのエピソードなどを語ったヒュー・ジャックマン。マイクを持つ腕に着けられている腕時計は、ハリーウィンストン ミッドナイト オートマティック(Ref.MIDAHD39RR001)でした。
ハリーウィンストンの腕時計と言えば、ザリウムなどの独創的な素材を用いた最先端のマニュファクチュールとして有名ですが、こちらの「ミッドナイト」コレクションは、伝統的な腕時計作りに立ち返った、シンプルなエレガンスを体現したモデル。スポーティーで個性的な「オーシャン」などではなく、落ち着いた「ミッドナイト」を選ぶあたり、彼の腕時計趣味の傾向がうかがえます。
モンブラン
マイスターシュテュック ヘリテイジ パーペチュアルカレンダー【Ref.MB110714】
最後は2014年、ニューヨークで行われた『X-MEN:フューチャー&パスト』のワールドプレミアでのヒトコマです。2013年に発見された皮膚がんの手術後で、鼻に絆創膏を貼ったヒュー・ジャックマン。「ウルヴァリンポーズ」でクロスさせた彼の腕に着けられていた腕時計は、機械式ながら価格を200万円台前半に抑えたハイコンプリケーションウォッチ、モンブラン マイスターシュテュック ヘリテイジ パーペチュアルカレンダー(Ref. MB110714)と思われます。
この年、モンブランのグローバルブランドアンバサダーに就任したヒュー・ジャックマン。アクション満載のエンターテインメントからミュージカル映画まで、幅広いファンを獲得している彼は、一般層の時計ファンや、経済的に余裕のあるニューリッチの若者に向けた「手が届くハイコンプリケーション」の腕時計をアピールするには、ピッタリの人選ではないかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
鍛え上げられた肉体を誇る「ウルヴァリン」の中の人だけに、ゴツめのスポーティーな腕時計が多く並ぶと思いきや、ラインアップされたのは革ベルトのドレッシーな腕時計ばかりという、意外な結果となりました。
とは言うものの、 ウルヴァリン役でブレイクする前は、地元オーストラリアで『美女と野獣』や『サンセット大通り』などのミュージカル舞台で活躍していたヒュー・ジャックマン。日本でも大ヒットしたミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』(2017)でも主役を務めた彼は、ウルヴァリンとは真逆の、優雅さを好むエレガンスな男なのかもしれません。
過去2作の配給会社がディズニーに買収され、今回はじめて「ディズニー映画」として公開されたシリーズ3作目の『デッドプールVSウルヴァリン』。ブラックユーモアや下ネタ、血や肉片が控えめになるのでは?と心配されていたものの、いざ蓋を開けてみたら、今まで以上に下世話で血みどろなデッドプールがスクリーン狭しと暴れ回る、クソ痛快アクション馬鹿ヒーロー熱血ダンス映画となっており、ファンとしては大満足。でも、違法薬物ネタだけはNGだったそうです。あとドッグプール可愛い。
韓国で行われた『デッドプールVSウルヴァリン』の記者会見では、「二人の愛は本物」とばかりにデッドプール役のライアン・レイノルズとハートマークを作ったヒュー・ジャックマン。こんなにラブラブなら『デッドプールVSウルヴァリン2』も余裕で作れますよね。来年あたり期待しています!
ではまた!