みなさん、こんばんは。
今回は、私が愛してやまない"あの"スペシャルなモデルが久しぶりに入荷して参りました!紹介せずにはいられませんので、早速ご紹介したいと思います!ぜひ最後までご覧ください!!
「Ref.5004P-021」
『パーペチュアルカレンダー スプリットセコンド クロノグラフ』PT
三代目『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』にあたる「Ref.3970」から約10年が経過した1990年代中頃に、’’スプリットセコンド’’機構を新たに搭載して登場した「Ref.5004P-021」。
後継機にあたる「Ref.5204」が発表された2012年頃まで生産されていましたが、製造期間の割には流通量が少なく、市場で見掛ける機会も減ってきています。当店でもこちらのモデルを取り扱うのは約1年ぶり。ちなみに、当店初となる18KYG(イエローゴールド)素材のモデルも2025年5月に入荷いたしましたが、発売直後に販売へと至っており、人気の高さが伺えます。
ここで、現存している唯一の「Ref.5204」が在庫にございますので、簡易にお見せしたいと思います。外周に向かって深みを増すブラックグラデーションのオリーブグリーン・ソレイユ文字盤は、光の角度によって様々な表情を見せる、まさに現代のパテックフィリップのデザイン哲学を象徴する一本と言えます。それにしてもホント美しいですよね。
ケース径は約37mm(実測36.7mm)と、やや小ぶりと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、腕に載せるとこれが実に絶妙なサイズ感なのです。ケース厚は"スプリットセコンド"機構を搭載しているため約15mmとボリュームがあり、スプリットボタンを備えた大きめのリューズが、メカニカルな印象を強調しています。
また、ラグの造形も見逃せません。ケースから流れるように伸びるラグは美しく、カーブを描き、厚みのあるケースを視覚的にスッキリと見せてくれます。角度によっては、立体的な陰影が際立ち、見るたびに異なる表情を楽しめます。さらにプッシャーの形状も特徴的で、クロノグラフらしい存在感を残しつつ、全体としてのバランスが見事に取れています。手首に乗せた時には、サイズ以上の迫力と高級感が感じられ、ケースラインからリューズ、ラグ、プッシャーに至るまでの調和が本当に素晴らしいです。特に横から見た時のフォルムは格別で、「Ref.5004」はこの角度からの写真がたまらなくカッコいいんです。まさに“造形美の極み”といえる一本です。
アラビア数字のアップライドインデックスや繊細なミニッツスケール、サークル付きのインダイヤルデザイン、そして優美なリーフハンドと、それぞれの要素が絶妙なバランスで配置されており、全体として非常に完成度の高いデザインに仕上げられています。
何度見ても思わず"カッコいい"と感じてしまう、そんな魅力を持った一本です。
保証書はフランス語で記載されており、そこからシルバー文字盤、アラビア数字インデックス、そしてレザーストラップ仕様であることが確認できます。
製造年代によってホールマーク(刻印)の位置は異なりますが、本個体ではラグ裏の四箇所にしっかりと刻まれているのがご確認いただけます。こうしたディテールからも、当時のパテックフィリップの丁寧な仕上げと高い完成度が感じられます。
また、搭載ムーブメントはヌーベル・レマニアをベースとした名機「Cal. CHR 27-70 Q」。“パーペチュアルカレンダー クロノグラフ”機構に“スプリットセコンド”機構を追加した高度な構造を持ち、技術的完成度はもちろんのこと、その立体的なムーブメントの造形は、まるで芸術作品のような美しさを誇ります。
保証書の日付は2002年12月。付属品として、冊子類・パスケース・交換用のクローズドバック(裏蓋)・調整ピンが揃っており、内部にわずかな経年劣化こそ見られますが、全体的に状態は非常に良好です。さらに、裏蓋と調整ピンを収められる「Ref.5004」専用の箱も付属しており、付属品はまさに“完品”といえる内容です。
気になる販売価格は、、、と言いたいところでしたが、早々に販売に至ってしまいました。おいそれと手を出せる金額ではありませんでしたが、やはり人気のモデルは旅立つのが早いですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
市場での流通量が極めて少なく、今後さらに入手が難しくなることが予想されるこちらの一本。再度の入荷がいつになるのかはまだ未定ですが、将来的な価値を考えても非常に夢のあるモデルでありますので、ご検討されていた方は、次回入荷時に迷わずお手にしていただきたいところです。
引き続き、魅力的でオススメ出来るモデルを一本でも多くご紹介して参りますので、次回もお楽しみにお待ちください!
では、また!