みなさん、こんばんは。

 

 

暑かった日々も先週末でピークを迎え、今週はだいぶ気温が和らいで行くようです。急激な寒暖差によって体調を崩さないよう、十分に注意してくださいね。

さて今回は、またまた「Ref.3970」の中で、コミット”初入荷”となる人気の文字盤が素晴らしい状態(シングルシールド)で入荷して来ましたので、そちらをご紹介したいと思います。ぜひ最後までご覧ください!

 

 

「Ref.3970EG-018」
『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』18KWG

 

販売時期、ケース素材によって仕様が異なる『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.3970」。

製造された時期(世代)問わず、そのどれもが美しく完成されたデザインで多くの時計ファンを魅了していますが、特徴的な文字盤、針・インデックスの組み合わせ、ケース仕様で考えると大まかに三世代に分けつことが出来ます。
※ムーブメント番号が6桁から7桁に切り替わった以降を第四世代とする見解もありますが、文字盤、針の仕様などの見た目が変わらないため、当店ではそこを区別しておりません。ちなみにその頃、バックルがピン式(尾錠)からフォールディングバックルへと変更されています。

今回ご紹介する時計は、「Ref.3970」の中では比較的製造数が多いと言われてる"第三世代"にあたりますが、引き続き市場では枯渇しております。そして何より状態が"シングルシールド"で、文字盤の色も考慮すると極めてレアな個体と言えるかと思います。

 

 

ここのところ、国内及び海外のサイトなどで「Ref.3970」を取り上げている記事を特に見かける事が多くなり、一昔前と比べると相場観も上がってきているため、中長期的にみると、もっと評価されるようになるのでは?と思います。

 

 

第一世代と言われているモデルでは、18KYG(イエローゴールド)ケース仕様のモノしか存在しておらず、僅か100本ほどの生産となっていました。ケースバック(裏蓋)はクローズドのスナップバック(はめ込み式)、ダイヤルとインダイヤルの色味が異なり、コントラストが効いたクラシカルな雰囲気でありました。

 

 

その後に登場する第二世代は、リーフ型の針とバーインデックスを採用している点は第一世代と変わらないのですが、インダイヤルはダイヤルと同色になりました。裏蓋はスクリュー(ねじ込み式)のクローズドバックのみの個体が多く見られますが、生産期間の極めて後半にスケルトンバックのモデルも存在しております。
クラシカルな雰囲気の"リーフ針”は、「Ref.3970」の第一世代と第二世代にしか見られず、生産期間も僅か5年と短かったこともあり市場での出回りが少なく、探されている方も多く人気です。

 

 

 

その後に登場した第三世代「Ref.3970E」。

「Ref.3970E」の”E”はetanche=フランス語で「防水」を意味し、ねじ込み式で、クローズドバックとサファイアクリスタルのシースルーバックがセットで販売されるようになりました。諸説ありますが、顧客たちより「Ref.3970」モデルのスケルトンバックの個別注文が相次いだという話を受けて登場したとも言われてます。

 

 

文字盤は、インデックスがバトン型からトライアングル型へ、針がリーフ針からバトン針へと変わります。この世代が一番製造個数は多いと言われておりますが、「Ref.3970」自体、市場での出回りが極めて少なくなった印象です。

そんな今回入荷したのは、当店"初入荷"となる18KWG(ホワイトゴールド)ケース×黒文字盤×バーインデックスの仕様で、まさかの''シングルシールド"状態の個体なのです!!「Ref.3970」が入荷するたびにボルテージ全開!ではありますが、今回の熱量はこれまでの比にならない程です。(笑)

 

 

"シングルシールド"のビニール越しからでしか確認が出来ませんが、現在在庫している「Ref.3970EP」PT(プラチナ)ケース×ダイヤモンドインデックスの文字盤同様に"グロッシー(艶あり)"であり、インデックスはダイヤモンドではなく、バーインデックスです。第三世代にあたる「Ref.3970」のPT(プラチナ)ケースにも黒文字盤×バーインデックスが存在しており、こちらも高年に製造がされていたと言われています。市場での出回りが少なく、人気で探されている方も多い印象ですね。

 

 

サファイアクリスタルバックから鑑賞いただける、名機としても名高い「Cal.27-70 Q」は、時計好きの誰が見ても言葉を失う程の美しさですね。

 

 

付属品であるクローズドバック(裏蓋)、調整ピン、シリアルタグもビニールから未開封です。さらに、ムーブメント/シリアルナンバーが入ったシールが貼ってある納品時のスリーブケースも残っている非の打ち所がない状態であります。

 

 

付属品は保証書、パスケース、冊子類、シリアルタグ、クローズドの裏ブタ、調整ピン、スリーブケース、ムーブメント/シリアルナンバーが入ったパスケースを納める封筒、調整ピンがセットできる箱も痛みが少なく、コレクターズアイテムとしても文句なしです。付属品がここまでしっかりと揃っていて状態が良いのも久しぶりに見ました。
※ビニール未開封品で、時計の精度、動作確認が出来ないため現状での販売(保証なし)とさせていただきます。

保証書日付は、2004年9月ですが、下部にプリントされている4桁のアルファベットを読み解くと、2004年5月に製造された個体であることが分かります。「Ref.3970」の生産が2004年頃までと言われておりますので、最終に近い個体とあると言えます。さらに“シングルシールド"である事を考えると極めて稀少且つコレクションピースにも最適であります。

 

気になる販売価格は、25,960,000円(税込)

 

商品ページはこちら

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

前回のコラムでご紹介した「Ref.3970G-001」も僅か1週間足らずで販売に至っており、「Ref.3970」を探されている、注目されている方が多いのをあらためて痛感いたしました。18KWG(ホワイトゴールド)ケース×黒文字盤は生産期間が短く希少であり、且つこのような状態で見つけることは先ず困難であると思います。今後を考えるととても楽しみな個体であると思います。ご検討いただいている方は、早めのご購入をオススメいたします。

探されている方からすると、非常に魅力的な価格となっているのではないでしょうか。希少個体ということもあって、次の入荷はなかなかに困難なことが予想されますので、ご検討中のお客様はこのタイミングでのご購入をオススメいたします!これからも魅力的なモデルを適正価格にてご用意していきますので、お楽しみに!!

では、また!

阿部泰治のパテック論