みなさま、こんばんは。

本日は、私がお取り扱いするのをとても楽しみにしていたアニュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.5905/1A-001が入荷してきましたので、ご紹介させていただきたいと思います。是非とも最後までお楽しみください。

「Ref.5905/1A-001」
『アニュアルカレンダー クロノグラフ』SS

※Ref.5905/1A-001

2021年の新作としてSS(ステンレススチール)ケース・ブレスレットにとても綺麗な色味のオリーブグリーン・ソレイユ文字盤が採用された、デイリーユースにも適したアニュアルカレンダーとフライバック機能を備えたクロノグラフ搭載モデル「Ref.5905/1A-001」。

先ずは先代モデルにあたる「Ref.5960」からの流れを含めて、お話をしていきます。

※Ref.5960P-001

2006年に発表された「Ref.5960P-001」は、【パテックフィリップ】の歴史の中でも、驚きを持って迎えられたモデルであったと思います。何度も言いますが、当時このモデルを初めて見た時に、これまでのモデルとは全くもって違う斬新過ぎるデザインに、とても驚きました。特に6時位置のカラフルな積算計には、良い意味で【パテックフィリップ】らしくない遊び心を感じたのを昨日のことのように思い出します。ちなみにこのデザインは、画期的な自動巻クロノグラフムーブメント「Cal.CH28-520」搭載によるものです。

※Ref.5960/1A-001

そして8年後の2014年に新作として発表された、SS(ステンレススチール)ケース・ブレスレット仕様の「Ref.5960/1A-001」。エレガントなイメージが強かった「Ref.5960」に、スポーティーな要素が加わり、個人的な意見も強いですが、ある意味ラグスポウォッチとも言えるのではないでしょうか。ちなみに同年、「Ref.5960」のPlatinum(プラチナ)ケース、18KRG(ローズゴールド)ケースが生産終了となります。

※Ref.5905P-001

翌2015年、「Ref.5960」の後継機としてPlatinum(プラチナ)ケースに鮮やかなブルー・ソレイユ文字盤を搭載した「Ref.5905P-001」と、エボニー・ブラック・ソレイユ文字盤「Ref.5905P-010」が発表されました。

※Ref.5205G-013

文字盤、ケースなどの基本的なデザインは、2010年に登場した『アニュアルカレンダー』「Ref.5205」に非常に似ていると思います。

話を戻しまして、「Ref.5905/1A-001」と「Ref.5960」の違い=変更点は、12時位置日付窓の下にあったパワーリザーブと、6時位置にあった同軸積算計の12時間計がなくなり、デザインがシンプルですっきりとした点です。また、クロノグラフのスタート/ストップ、リセットボタンも、丸型から角形に変わりました。

どのブランドもブルーやグリーンを採用したモデルがここのところ人気ではありますが、【パテックフィリップ】に関しては、グリーンの色味に品があり、様々な環境下で色の見え方が変わります。これはとても趣があり、さすが【パテックフィリップ】と言ったところです。

SS(ステンレススチール)製のブレスレットは、『アクアノート』のブレスレットにとても似ていますね。「Ref.5905」のケースにスポーティーな仕様のブレスレットは、ドレスウォッチよりなデザインでありながら、上品なカジュアルウォッチの姿も見せてくれます。

スケルトンバックから覗くのは、アニュアルカレンダー機構搭載、フライバック・クロノグラフムーブメント「Cal.CH 28-52 QA 24H」。とにかく美しいです。

バックル部分は左右対称のカラトラバ十字がデザインされ、これはトロピカルバンドモデルのフォールディングバックルやブレスレットモデルにも採用されております。

ブレスレットの調整はされておりますが、バックル部分の一部にまだ保護シールが残っており、室内で数回試着された微細なスレが僅かに見られるのみの極美品です。保証書日付は2022年と、メーカー保証期間もたっぷりと残っております。もちろん、調整ピンも含め付属品も完備でとてもキレイな状態です。

気になる販売価格は、11,880,000円(税込)

国内販売価格:最安値1,600万円弱(税込)
某有名海外販売サイト:最安値1,200万円強(税別)

状態はほぼ未使用に近く、国内外での販売価格を見ても魅力的な価格と、間違いなくおすすめ出来る1本です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ここのところ時計の市況は読みづらく、モデルによっては以前と比べると価格がだいぶ下がった印象もありますが、まさしく今は”買いの絶好のチャンス”であるとも思います。今回ご紹介した個体は、この先も入荷が少なく入手困難なモデルであると思いますので、お探しの方は是非ともお問い合わせをお待ちしております。

ではまた!

阿部泰治のパテック論