既に高級腕時計を所有している人も、これから初めて買われる方も、一度は自分の生まれ年の時計がほしい!と思ったことがあるのではないでしょうか。もちろん、どの高級腕時計も素晴らしいですが、ご自身と同じ年数を歩んできた時計というのは、感慨深くもありますし、思い入れが一段と強くなるかと思います。

しかしながら「生まれ年の時計ってどんなモデルがあるの?」と、分からない方も多くいらっしゃるかと思いますので、今回は40代の方に向けて、1974~1983(40歳~49歳)製造年に該当する【ロレックス】のスポーツモデルをご紹介いたします。是非最後までご覧ください。

ロレックス】の製造年を知るには?

まず初めに、2010年G番以前のロレックスは、シリアルナンバーによっておおよその製造年を知ることができます。ご自身の生まれ年がどの型番に属するのか確認してみてください。

【例】
『A******』=『1999年』

*2010年以降はランダム構成になり、シリアルナンバーでの製造年が推測できなくなりました。
*弊社の調査によるデータとなります。

1974~1983製造年の【ロレックス】スポーツモデルをご紹介!

では早速、1974~1983製造年の【ロレックス】スポーツモデルをご紹介していきましょう。

①『デイトナ』「Ref.6263」

1969年頃~1988年頃(R番)に製造されており、プラスチックベゼルが特徴の手巻き『デイトナ』最終型「Ref.6263」。

プッシュボタンがねじ込みスクリュー式になり、防水性能が30mから50mへ、ダイヤルには『デイトナ』で初めて”OYSTER”の文字がプリントされたこちらは、第2世代から引き継いだ高精度ムーブメント「Cal.727」を搭載しています。製造年に合致したオリジナル性を保っている個体は数少なく、6時位置インダイヤル上にレッドロゴが配された”ビッグレッド”や、レアダイヤル”ポールニューマン”等は希少性が高く、オークションピースと化しています。市場に出回ることは少ないですが、見つけたら即購入ではなく、まずはしっかりとお店の方に聞いてみることが良いでしょう。

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②『デイトナ』「Ref.6265」

1971年頃~1988年頃(R番)に製造されていた、手巻き『デイトナ』の最終型「Ref.6265」

前述の「Ref.6263」と基本的なスペックは同様で、ベゼルがメタル仕様の「Ref.6265」。ベゼルの位置や書体によって、MK1~MK4までの4つに分類されており、様々なディティールの違いを見せてくれるのもこちらのモデルならでは。やはり、各パーツの整合性が揃ったモデルを見つけるのは至難の業で、初心者の方では見分けはつきません。価格も高額ですので、見つけたら一息ついてから購入することをオススメします。

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③『GMTマスター』「Ref.1675」

1959年頃~1980年頃に製造されていた、『GMTマスター』第二世代モデル「Ref.1675」

初期のギルトダイヤル、後期のマットダイヤルと大きく分けて2つのカテゴリに分類されますが、初期モデルはポインテッドクラウンガード(PCG)などのレアポイントが多く存在します。一方で、マットダイヤルは比較的経年変化が少なく、実用志向のユーザーからの注目度が高まっています。『GMTマスター』と言えば、やはりベゼルの色味によって大きく変化する”表情”が一番の魅力ですので、色鮮やかなモノから薄くヴィンテージ調に変化したモノなど、お好みの個体を探してみてはいかがでしょうか。

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④『GMTマスター』「Ref.1675/3」

1960年代後半~1979年頃に製造されていた、『GMTマスター』のコンビモデル「Ref.1675/3」

ダイヤルカラーのバリエーションはブラウンとブラックの2種類、ブレスレットもオイスターとジュビリーの2種類、インデックスには突起型になっている通称”フジツボインデックス”が採用されています。中でもブラウン×ゴールドの茶金ベゼルは、海外で通称”ルートビア”と呼ばれ、腕時計愛好家から親しまれています。華やかさの中にヴィンテージの渋さも兼ね備えているこちらのデザインは、老若男女問わず今後も引き続き愛される1本かと思います。

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⑤『GMTマスター』「Ref.1675/8」

1959年代頃~1979年頃に製造されていた、『GMTマスター』金無垢モデル「Ref.1675/8」

コンビモデルと同様に、ダイヤルカラーのバリエーションはブラウンとブラックの2種類、ブレスレットもオイスターとジュビリーの2種類、インデックスにもフジツボインデックスが採用されています。同モデルの中でも、リューズガードを備えておらず、初期針が使用されている初期個体は特に希少性が高くなっております。市場でもなかなか見かけることの少ないモデルとなりますので、見つけたら早めに押さえておくことをオススメします。

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⑥『GMTマスター』「Ref.16750」

1980年頃~1988年頃まで製造されていた第三世代の『GMTマスター』Ref.16750」。

毎時2万8800振動とハイビート化したムーブメント「Cal.3075」を搭載し、午前0時頃、瞬時に日付が切り替わる”デイトジャスト機能”や”クイックチェンジ機構”が搭載されたことで、利便性が上がり、多くの支持を得ました。『サブマリーナー』「Ref.16800」や「Ref.5513」、『シードゥエラー』「Ref.16660」に見られる、ダイヤルインデックスにフチがない”フチなし”と、メタルのフチがある”フチあり”で前期・後期と分類されています。どちらにも良さがありますが、よりヴィンテージの雰囲気を感じたい方には”フチなし”モデルをオススメします。

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⑦『GMTマスターⅡ』「Ref.16760」

1982年頃~1988年頃まで製造されていた初代『GMTマスターⅡ』「Ref.16760」。

通称”ファットレディ”とも呼ばれるこちらのモデルは、その名の通りケースに厚みがあることが特徴で、”コーク”と呼ばれる赤黒ベゼルのみで展開されていました。1988年頃には後継モデルにあたる「Ref.16710」が登場し、製造年数がおよそ6年程と長くないことから、個体数もそれほど多くはなかったと推測されます。近年は出回りが非常に少なくなっている印象ですので、気になる方は今のうちに押さえておくことをおすすめします。

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⑧『サブマリーナー デイト』「Ref.1680」

1969年頃~1980年頃まで製造され、同モデルで初めてカレンダー機能が搭載された『サブマリーナー デイト』「Ref.1680」。

2.5倍に拡大表示するサイクロップレンズ付きプラスチック風防が特徴的で、初期個体にはモデル名のロゴを赤字で印字した通称”赤サブ”が存在しています。赤サブは現在6種類に分類されており、特に初期個体は非常に希少性が高くなっております。1976年頃からはモデル名のロゴが白字へと変更され、ムーブメントは「Cal.1530」をハイビート化した「Cal.1570」を搭載しています。デイト表示となったことで利便性が向上した、『サブマリーナー』の中でも根強い人気を誇るこちらのヴィンテージモデルを、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

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⑨『サブマリーナー デイト』「Ref.16800」

1980年頃~1988年頃まで製造されていた、「Ref.1680」の後継機モデル『サブマリーナー』「Ref.16800」。

風防はプラスチックから硬質なサファイヤクリスタルへと変更され、耐傷性、防水性が共に向上した同モデルは、回転ベゼルに逆回転防止機能を追加し、ムーブメントには日付表示の”クイックチェンジ機能”搭載の「Cal.3035」を採用しています。後年にはケースに”168000″と刻印されている、通称”トリプルゼロ”も登場しており、見どころ満載なモデルです。

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⑩『サブマリーナー デイト』「Ref.5513」

1963年頃~1990年頃まで製造されていた『サブマリーナー』きってのロングセラーモデル「Ref.5513」。

マイナーチェンジによる仕様の違いが多数あり、それが大きな魅力として絶大な人気を誇っているモデルです。ダイヤルはサークルミラー、ミラー、マットダイヤルが存在し、仕様によって全く異なる表情を見せてくれます。ムーブメントは初期モデルに「Cal.1530」が、その後ハイビート化した「Cal.1520」が搭載されています。流通個体が比較的多いこともあり、お好みの経年変化した個体を探してみてはいかがでしょうか。

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⑪『エクスプローラーⅠ』「Ref.1016」

1960年頃~1990年頃までの約30年間製造されていたロングセラーモデル『エクスプローラーⅠ』「Ref.1016」。

ダイヤルはサークルミラー、ミラー、マットと、3つのダイヤルに大きく分類されています。初期型は艶のあるミラーダイヤルにゴールドのミニッツサークルが入った通称”MMダイヤル”、1967年頃からは艶のないマットダイヤルへと変更されています。ムーブメントは2種類存在し、初期モデルは【ロレックス】独自のアジャストスクリュー方式の時間調節機能を備えた毎秒5振動の「Cal.1560」、1965年頃から振動数を5.5振動に上げて精度を高めた「Cal.1570」が採用されています。究極のシンプルウォッチとして君臨し、ディスコン(廃盤)となった今でも絶大な人気を誇るモデルです。

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⑫『エクスプローラーⅡ』「Ref.1655」

『エクスプローラーⅠ』の上位機種として、1971年頃~1983年頃まで製造されていた『エクスプローラーⅡ』のファーストモデル「Ref.1655」。

時分針・秒針の他にオレンジ色の大型24時間針を装備し、ベゼルには24時間スケールを刻むことで昼夜の区別が可能となっています。針の付け根が黒く塗り潰されていることで、暗闇に夜光針が浮かび上がるように見える”ファントム効果”や、24時間目盛りを読み取りやすいように小ぶりにしたインデックス等、当時の【ロレックス】としてはデザイン性が高いモデルです。ダイヤルバリエーションも豊富でヴィンテージモデルの中でも絶大的な人気を誇っています。

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⑬『シードゥエラー』「Ref.1665」

1967年頃~1983年頃まで製造されており、『サブマリーナー』をベースに制作された『シードゥエラー』Ref.1665」。

当時としては異例となる610mの防水性能を備え、ケースには【ロレックス】が【コメックス】と共同開発し、世界で初めて特許を取得したヘリウムガスエスケープバルブを装備しています(※装備していない最初期個体も発見されています)。また、”SEA-DWELLER”、”SUBMARINER 2000″の文字が赤い、通称”赤シード”は、1967年に開発され、ダイヤルは試作機の個体を入れると5種類、裏蓋は3種類と細かく分類されております。1977年頃からはモデル名のロゴが白字に変更された通称”グレートホワイト”が登場し、こちらもダイヤルバリエーションは5種類存在しています。『サブマリーナー』の購入を検討していた方は、このモデルの購入も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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⑭『シードゥエラー』「Ref.16660」

1978年頃~1988年頃まで製造されていた『シードゥエラー』の2ndモデル「Ref.16660」。

型番に”6”が連続して3つ入ることから、通称”トリプルシックス”と呼ばれているこちらは、『サブマリーナー』「Ref.16800」と同様に、プラスチック風防から硬質なサファイヤクリスタル風防へと変更され、耐傷性や防水性が向上しました。回転ベゼルには逆回転防止機能も追加され、ムーブメントには日付表示の”クイックチェンジ機能”搭載の「Cal.3035」を採用しています。オン・オフ共に使用できるシンプルなデザインでありながらも、トリチウム夜光の焼けた個体も多く、美しい表情を見せてくれる人気のモデルです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介したモデルは、”セミヴィンテージ”~”ヴィンテージ”の年代に該当し、現行のモデルには無い独特の雰囲気を持っていますので、30代で着用しているとなれば、周りの方とは一線を画すこと間違いないでしょう。

高級腕時計には、デザイン性、機能性、資産性など多種多様な側面がございますが、ご自身の生まれ年の時計を選ぶという選択肢も、是非この機会に一つ加えてみてはいかがでしょうか。