【ロレックス】のブランド力を広く認知させるきっかけとなった【チューダー(チュードル)】。
【ロレックス】の”ディフュージョンブランド”であることから、その部品の多くは本家【ロレックス】と共通のパーツを使用したり、近い品質のパーツ使用を、コストを抑えながら実現することで、一般消費者に広く普及してきました。
現在では【ロレックス】の廉価ブランドというイメージから【チューダー(チュードル)】という1つのブランドとして地位を確立しています。
本記事では、そんな【チューダー(チュードル)】の歴史に触れながら、主に『ヘリテージ』シリーズの魅力についてご紹介します。
広い認知度を獲得した理由とは?
【ロレックス】の創業者ハンス・ウィルスドルフは、1930年代、本社があるイギリスにおいて市場拡大を目指しました。その際に重要となったコンセプトが”低価格”です。
現在の【ロレックス】は”高価である”ということも含めそのブランドは広く認知されていますが、当時の一般消費者には”高価すぎる”ものだったため今ほど普及していませんでした。
そこで生まれたのが【チューダー(チュードル)】です。
【ロレックス】の”ディフュージョンブランド”であることを生かし、コストを低く抑えつつも高品質を保ち、当時の一般消費者に広く受け入れられました。
また、イギリスのチューダー(チュードル)家(TUDOR)にちなんだ名前や、家紋である薔薇をモチーフにしたことにより、親しみを獲得することができたのです。
現在は薔薇のモチーフではなく盾となっていますが、形が単純化されたことで製作費用が浮き、さらにコストを抑えることに成功しました。
過去の傑作の復活『ヘリテージ』
“遺産”という意味を持つ『ヘリテージ』(heritage)。
その名の通り、【チューダー(チュードル)】が今までに販売していた中で傑作といえる製品や、高性能で人気を博した製品を、その伝統を受け継ぎながら復刻させているのです。
例えば、【チューダー(チュードル)】の人気モデル『クロノタイム』は、本家【ロレックス】の『デイトナ』とよく似たデザインとして有名なクロノグラフで、約30年間生産された人気モデルでしたが、2005年頃に生産終了となりました。
現在はクロノタイム第2世代、通称”モンテカルロ”の復刻版と言われる『ヘリテージ クロノ』として再登場しています。
クロノタイム モンテカルロ
ヘリテージ クロノ
人気度が高い『ヘリテージ』シリーズは?
【チューダー(チュードル)】『ヘリテージ』シリーズの中で人気が高いものに、『ブラックベイ』と言われるモデルがあります。
不朽の名作ダイバーズモデル『サブマリーナー』を復刻させた『ヘリテージ』シリーズ。【ロレックス】のDNAは継承しつつも、独自の”イカ針”が絶大な人気を誇る。ロゴには当時の象徴である”小バラ”が配されている。現行の”盾マーク”ロゴを採用した新作のブロンズケースモデルも注目を集めるアイテム。
第1位はやはりこのモデル『ヘリテージ ブラックベイ』でした!
人気のヴィンテージ『サブマリーナー』を彷彿とさせるデザインで復刻されています。ポイントは”小バラロゴ”と”イカ針”を見事に再現をして復活している点です。時代と逆行した小型のフェイスと取り除いたリューズガートが時計本来のフォルムのカッコ良さ、綺麗さが表現されています。これは是非欲しい1本ですね。※出典:「チュードル モデル別人気ランキング!」
このように、各媒体でもチュードルの定番とされ、”不朽の名作”として人気を集めています。【チューダー(チュードル)】においては、本家【ロレックス】にはない遊び心のあるデザインのファンも多いようです。
また、2016年に発表された『ブラックベイ ブロンズ』は、ケースに銅を使用していたことから話題を集めました。
【ロレックス】とは一味違う『ヘリテージ』の魅力
いかがでしたでしょうか。
【チューダー(チュードル)】は、搭載しているムーブメントや機能こそ【ロレックス】には及ばない部分もありますが、機械式時計の枠で見てみれば十分なほどの性能を持っています。日本には正規販売店はありませんが、取引数は多く、当店(コミット銀座)の販売状況からしても【チューダー(チュードル)】の人気を感じます。
中でも歴史を感じさせる『ヘリテージ』は、【チューダー(チュードル)】の定番モデルで、復刻版としてのクラシックさと現代の技術力を融合させた魅力が光ります。
人気の『ブラックベイ』だけでなく、『レンジャー』『クロノグラフ』、更には販売年度別のモデルやカラーバリエーションなど、細部が異なることもあり、こだわりを持って購入を検討される方が多くいらっしゃいます。
【チューダー(チュードル)】は、販売を開始すると即販売へと繋がる売り切れ必至な商品の一つですので、見つけたらすぐに購入を検討していただきたい一品です。
古くからイギリスに愛されたチュードルを、ぜひあなたの腕に光らせてみてください。