これまで、18ブランドのメンテナンスを三回に渡り紹介して参りましたが、網羅できていないブランドがありましたので、皆さまのお役に立てればとの思いで、4回目を始めたいと思います(笑)
前回は、フランク・ミュラー、ブランパン、ブレゲ、パテック・フィリップ、グランドセイコー、ロレックスについてお話させていただきましたが、今回もコミット銀座のホームページ《メンズブランド一覧》にあるブランドのカスタマーセンターを紹介していきたいと思います。ご自身の愛機の管理に役立てていただければ幸いです。
カスタマーセンター一覧
⑲ランゲ&ゾーネ
2000年よりリシュモン・グループに属しているランゲ&ゾーネは、時計自体が本物であれば、並行輸入品であっても国内正規品と同様のメンテナンスを受けることができます。また、オーバーホール後に修理保証が2年間付保されます。生産終了モデルのメンテナンスも、創業時(1845年)より全て対応しているようです。
正規店購入の場合、保証期間は3年保証となっていますが、こちらは国内正規店購入の場合に限り3年保証(並行品の場合は2年)が適用されますので気を付けてください。
【連絡先】リシュモン ジャパン株式会社 A.ランゲ&ゾーネ カスタマーサービス
【電 話】03-5639-7244
【住 所】〒135-0031 東京都江東区佐賀2-9-8 MSC深川ビル2号館
【オーバーホール基本料金】
・手巻き: ¥74,800~
・自動巻き: ¥92,400~
・その他、複雑機構:¥103,400~
*ポリッシュ、リファビッシュがすべての素材に対応可能
*リファビッシュとは打痕や打ち傷を地金を盛って成形する作業です。
【ホームページ】
⑳ゼニス
1999年よりLVMHに属しているゼニス。LVMHに属する時計ブランドのメンテナンスは、並行差別(国内正規品と並行輸入品との取り扱いの違い)が設けられています。また、オーバーホール後に修理保証が2年間付保されます。ゼニスの保証は正規店購入後2年が付保されますが、WEBサイトで国際保証 を登録することで1年間の延長制度を受けられる可能性があります。
【連絡先】LVMHウォッチ・ジュエリージャパン株式会社 ゼニス ディビジョン
【電 話】03-5635-7036 受付時間:月~金 10:00~17:00(*土日祝日を除く)
【住 所】〒135-0016 東京都江東区東陽6-3-2 イースト21タワー18F
【オーバーホール基本料金】
・エリート ¥47,300~
・エル・プリメロ ¥60,500~
・電池交換 ¥11,000
*ポリッシュ(オーバーホールと同時)+¥11,000、ポリッシュ単体のみの場合¥22,000~
*並行輸入など国内特約店発行の保証書の提示がない場合は、上記金額の50%加算される場合があります。
*見積もりは基本的には無料ですが、キャンセル時に100スイスフランが請求される場合があります。
【ホームページ】
㉑リシャール・ミル
リシャール・ミルは、購入から3年以内は無料で修理点検を受けることができ、さらに保証期間が正式に2年間延長されます。これは「3+2」システムと呼ばれ、時計が最初の3年以内に適切な修理点検を受けていれば、5年間の保証期間が適用されるということです。ですので、是非正規店購入後には3年以内にメーカー点検を受けることをオススメいたします。
また、オーバーホール後に修理保証が2年間付保されます。生産終了モデルのメンテナンスも、現時点では全て受付をしているようです。
【連絡先】リシャール・ミル 銀座
【電 話】03-5537-6688 営業時間:午前12時~午後7時 定休日:火曜
【住 所】104-0061 東京都中央区銀座7-6-19
【オーバーホール基本料金】
*ムーブメントのフルメンテナンス(ポリッシュ仕上げを含む)
・自動巻き ¥300,000~
・手巻き ¥300,000~
・クロノグラフ ¥450,000~
・トゥールビヨン ¥800,000~
【ホームページ】
※リシャール・ミルはモデルごとにホームページに料金表(スイスフラン表記にはなりますが)を掲載していますので、詳しくは上記リンクからご確認ください。
㉒ロジェ・デュブイ
2008年よりリシュモン・グループ(全株式取得は2016年)に属しているロジェ・デュブイは、時計自体が本物であれば、並行輸入品であっても国内正規品と同様のメンテナンスを受けることができます。また、オーバーホール後に修理保証が2年間付保されます。
正規店購入の場合、保証期間は3年保証となっていますが、こちらは国内正規店購入の場合に限り3年保証(並行品の場合は2年)が適用されますので気を付けてください。また、並行店での購入時に気を付けたいのは、購入者名が消されている場合は保証期間が残っていても無効となってしまう点です。
【連絡先】リシュモンジャパン(株)テクニカルサービス
【電 話】03-5639-7256(受付時間:9:30~18:00 *土日祝日を除く)
【住 所】135-0031 東京都江東区佐賀2-9-8 MSC深川ビル2号館
【オーバーホール基本料金】
・自動巻き ¥121,000(サービスにポリッシュ含む)
※見積りキャンセル料 ¥11,000円
【ホームページ】
㉓ハリー・ウィンストン
ハリー・ウィンストンの時計は、ご購入日から2年間の保証が適用されます。その際、ハリー・ウィンストンの直営サロン、または正規販売店による必要事項の記入と署名のある保証書が必要となります。こちらは、ハリー・ウィンストン直営サロン、または正規販売店への持ち込みのみの対応となり、郵送窓口は2021年7月現在ございませんのでご注意ください。
不明点はクライアントインフォメーション(0120-346-376)までお問い合わせください。
【オーバーホール基本料金】
・アヴェニュー ¥66,000~
・クォーツクロノグラフ ¥99,000~
・Zシリーズ スイス見積り
・スリーレトログラード スイス見積り
【ホームページ】
㉔チューダー
正規販売店が日本に上陸する以前は、日本ロレックスでメンテナンスを行っていたチューダーですが、現在は正規店での持ち込みで修理対応が可能です。
チューダーも購入後の保証期間を設けていますが、2020年1月1日以降のギャランティー日付の個体については、5年間の国際保証が適用されます。*2018年7月1日から2019年12月31日までのギャランティー日付の個体は、保証期間が18ヶ月延長され、合計3年6ヶ月間の保証が適用されます。
現在も、メンテナンス作業は日本ロレックスのサービスセンターにおいて行われているようです。オーバーホールを受けた個体は、ロレックス同様に2年間の国際サービス保証書が発行されます。また、チューダーまたはロレックス以外の第三者によって時計に何らかの手が加えられた場合や、純正部品以外が使用されている場合も、この保証は無効となりますので注意が必要です。
実はチューダーの現行品のオーバーホールは、カルティエのそれと似ていて、原則としてキャリバーを新しいものと交換する形になります。ETA社製のムーブメントを使用した個体などに関しては、交換せずにオーバーホールの対応をする場合もあります。
【連絡先】日本ロレックス
【電 話】(東京サービスセンター)03-3216-5671
(郵送専用窓口)03-5857-2315(土日祝日を除く ・ 営業時間10:00~17:00)
【住 所】(東京サービスセンター)〒100-6701 東京都千代田区丸の内2-3-2 郵船ビルディング
(郵送専用窓口)〒135-0016 東京都江東区東陽3-28-6 ロレックス東陽町ビル
【オーバーホール基本料金】
・ブラックベイ(3針モデル) ¥39,600
・79803RB(ブラックベイ GMT) ¥48,400
・79360N(ブラックベイ クロノ) ¥48,400
【ホームページ】
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実はロレックスおよびチューダーは、2021年8月よりオーバーホール料金が改定されるようです。据え置きのモデル、値下げされるモデル、値上げされるモデルとあるようですので発表後しっかりとチェックしてみて下さい。
最後になりますが、私共も提携のメンテナンス業者があります。
ロレックスに関しては、ホームページに載せていますので、気になる方はご確認ください。
→【ROLEX修理料金表】