皆さま、こんにちは。
今回は、スイスの新進気鋭高級時計ブランド【ローランフェリエ】についてお話ししていきたいと思います。
伝統的な時計作り、優れた性能、クラシカルな装い、スポーツへの情熱、、、【ローランフェリエ】の腕時計は、多くの機械式時計ファンを魅了し、世界的な賞も受賞してきました。そんな魅力あふれる【ローランフェリエ】について、おすすめモデルのご紹介と併せてお送りしていきますので、是非とも最後までお楽しみください。
- ◆ 【ローランフェリエ】とは
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◆ 【ローランフェリエ】 おすすめモデル9選
- ①SPORT AUTO BLUE 「Ref.LCF040.T1.C1GC5」
- ②CLASSIC MICRO‑ROTOR ICE BLUE 「Ref.LCF.004.AC.CG7」
- ③CLASSIC ORIGIN GREEN 「Ref.LCF036.TI.VG」
- ④CLASSIC TOURBILLON BLACK ONYX 「Ref.LCF001.02.AC.N01」
- ⑤CLASSIC TOURBILLON CLOUS DE PARIS 「Ref.LCF001.R5.D2GR」
- ⑥CLASSIC TOURBILLON IVORY ENAMEL GRAND FEU 「Ref.LCF001.02.J1.E09」
- ⑦SQUARE MICRO‑ROTOR ICE BLUE 「Ref.LCF013.AC.CG7」
- ⑧CLASSIC ORIGIN WHITE 「Ref.LCF036.TI.G1G」
- ⑨GRAND SPORT TOURBILLON BLUE 「Ref.LCF041.2.AC.C1GO」
- ◆ まとめ
【ローランフェリエ】とは
2008年に設立された【ローランフェリエ】は、【パテックフィリップ】で長く設計者を務めたローランフェリエが、彼の息子であるクリスチャンとともに工房を開いたことでその歴史をスタートさせます。懐中時計の要素を取り入れながら、最先端の技術を導入し、美観にも優れた独創的な機構のムーブメントを制作している、新進気鋭の高級時計ブランドです。
ローランフェリエは時計職人の家系に生まれ、幼い頃からその技術を習得していました。彼のキャリアを語るうえで外せないのが、ジュネーブの時計学校を卒業後、【パテック・フィリップ】に1970年代初頭から勤務し、通算すると37年もの間在籍していた点です。時計職人としてのキャリアを一時的に離脱したのは、1970年代末のことで、この間にローランフェリエはレーシングドライバーとして活躍していました。なんと、ル・マン24時間レースにも何度か出場していた過去を持っています。そのアイデンティティーが現在のコレクションに反映されているのは納得がいきますね。
そして【ローランフェリエ】と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが、その印象的な針とリューズの形状です。多くのモデルに採用している、クラシックな槍(アセガイ)型の針と、ボール(たまねぎ)型のリューズは大きな特徴ですね。
【ローランフェリエ】 おすすめモデル9選
①SPORT AUTO BLUE
「Ref.LCF040.T1.C1GC5」
丸みを帯びたカーブが洗練された印象の、2022年新作『スポーツオート』。ケース素材はグレード5のチタン製で、ケース径は41.5mmとやや大きな印象です。スクエアケースを進化させ、より柔らかなラインを描いたベゼルを、トノー型のミドルケースと組み合わせています。また、センターリンクの傾斜面のみをサテン仕上げにし、異なる表情を生み出していますね。象徴的な【ローランフェリエ】のボール(たまねぎ)型のリューズは、ブランド初のねじ込み式となっており、120メートル防水を実現しています。
マルチシェードオパーリンダイヤルは、様々なブルーの色合いとオパーリン仕上げを組み合わせることで、非常に柔らかい印象となっています。メゾンで2番目に製作された新自動巻ムーブメント「Cal.LF270.01」は、72時間以上のパワーリザーブを有しています。
【出典】ローランフェリエ
②CLASSIC MICRO‑ROTOR ICE BLUE
「Ref.LCF.004.AC.CG7」
サンバーストのサテン仕上げが美しい『クラシックマイクロローター』。18KWG(ホワイトゴールド)のインデックス、6時位置のスモールセコンド(秒)、アイスブルーダイヤルと、品格漂う仕上がりで、時計をより現代的な印象にしながら、魅力を引き立てていますね。
ムーブメントは、一方向の爪が取り付けられたマイクロローターと、3日間のパワーリザーブを備えた自動巻き「Cal.FBN229.01」が搭載されています。他に、紅葉を連想させるダイヤルが美しい「AUTUMN」、サンバーストサテン仕上げで落ち着いた色目の「GOLD TONE」、垂直方向にブラッシュ仕上げがなされている「BLUE」、漆黒が美しい「BLACK」、ケースの素材が異なる(18KPG)の「SILVER」も展開されています。
【出典】ローランフェリエ
③CLASSIC ORIGIN GREEN
「Ref.LCF036.TI.VG」
「セリーアトリエ」限定版として、中央のモスグリーンから徐々に外縁に向かうにつれ色濃いフォレストグリーンに変化する、グラデーション仕様のオパーリンダイヤルが採用された『クラシックオリジン』。 ダイヤルには、ブランドの特徴である18KWG(ホワイトゴールド)の槍(アセガイ)型の時針と分針が採用されています。
シャープなイエローの目盛で縁取られた6時位置のスモールセコンドには、バトン型針を合わせ、3本の針はすべて18KWG(ホワイトゴールド)製で、リューズはメゾンを象徴するボール(たまねぎ)型が採用されています。この「アトリエシリーズ」の新作は、【ローランフェリエ】の工房で30本限定で生産され、既に完売となっているようです。
シースルーのケースバックから鑑賞することのできる手巻ムーブメント「Cal.LF 116.01」は、約80時間のパワーリザーブを誇り、ハニーブラウンのティンバーランドレザーストラップ(アルカンターラ裏地)と、チタニウム製の尾錠が組み合わせられています。
【出典】ローランフェリエ
④CLASSIC TOURBILLON BLACK ONYX
「Ref.LCF001.02.AC.N01」
ホワイトでコーティングされたバトン針を中心に、11個のローマンインデックス、槍(アセガイ)型の時針と分針、バトンタイプの秒針と、美しいモノトーンで完成された「トゥールビヨンオニキス」。 6時位置のスモールセコンドが見事に全体の調和をとった一本ですね。
手作業によって仕上げられたムーブメントは、さまざまな滑らかなラウンドポリッシュによって実現されています。ケースバックから眺めることができる美しいトゥールビヨン機構は、最高の時計製造技術が集約されており、メゾンの繊細さと伝統を重んじる姿勢がうかがえます。
【出典】ローランフェリエ
⑤CLASSIC TOURBILLON CLOUS DE PARIS 「Ref.LCF001.R5.D2GR」
2009年に発表され、2010年にはジュネーブ時計製造グランプリで栄誉を獲得した「クラシックトゥールビヨン」。1801年にアブラアム=ルイブレゲによって考案されたトゥールビヨンが備えられ、200年以上の歴史を持つ知識にインスパイアされたこの時計は、卓越した精度を実現するために、前衛的な技術が取り入れられています。
シルバーカラーのパラジウムで繊細に装飾されたダイヤルは、「Clous de Paris」のホブネイルモチーフ(中央が手作業で施された繊細なギョーシェ彫り)となっております。外周部の円形サテン仕上げの装飾と相まって、落ち着きある洗練された印象となっております。
【出典】ローランフェリエ
⑥CLASSIC TOURBILLON IVORY ENAMEL GRAND FEU 「Ref.LCF001.02.J1.E09」
アイボリーカラーの「グランドフー」エナメルダイヤルが採用された『クラシックトゥールビヨン』。 そのケース形状とダイヤルは、19世紀の懐中時計にインスパイアされつつ、【ローランフェリエ】の哲学を反映したデザインとなっています。
一切の余計なものをそぎ落とし、ポーセリンなどの高度な技術を駆使したことで、芸術品としての時計を実現している一本です。
【出典】ローランフェリエ
⑦SQUARE MICRO‑ROTOR ICE BLUE
「Ref.LCF013.AC.CG7」
2本目にご紹介した『クラシックマイクロローター』のスクエア型『スクエアマイクロローター』。『クラシックマイクロローター』同様に、3日間のパワーリザーブを備えた自動巻きムーブメント「Cal.FBN229.01」を採用しています。ケースの形が変わるだけで、ガラッとその印象が変わりますね。
こちらも、紅葉を連想させるダイヤルが美しい「AUTUMN」、サンバーストサテン仕上げで落ち着いた色目の「GOLD TONE」、垂直方向にブラッシュ仕上げされた「BLUE」が展開されております。『スクエアマイクロローター』の「RETRO BLACK」と「RETRO SILVERY WHITE」は、【2021年】機械式腕時計 ”新作ベストモデル8選” でもご紹介していますので、是非そちらもご覧になってみてください。
【出典】ローランフェリエ
⑧CLASSIC ORIGIN WHITE
「Ref.LCF036.TI.G1G」
控えめながら、非常に洗練された印象のシンプルウォッチ『クラシックオリジンホワイト』。創業10周年を記念して作られたこちらのモデルは、40mmのクラシックケースが採用され、初代モデルと同様の滑らかな曲線が特徴となっています。
時計に現代的な要素を取り入れる為に、ケース素材にはグレード5のチタンを採用し、スモールセコンドとインデックスにアクセントとして赤を取り入れた、飽きの来ない一本です。
【出典】ローランフェリエ
⑨GRAND SPORT TOURBILLON BLUE
「Ref.LCF041.2.AC.C1GO」
ステンレススチールケース、ブレスレットを備え、【ローランフェリエ】では珍しい44mmというサイズ感がスポーティーな印象の『グランドスポーツトゥールビヨン』。
2019年、トープカラーのダイヤルに一体型ラバーストラップが組み合わされた、独創的でスポーティーなスタイルを特徴とした『グランドスポーツトゥールビヨン』が発表されましたが、2020年の新作としてこちらのモデルが追加投入されました。
着想は1970年代のモータースポーツ。ドライバーが着用していたスポーツウォッチにインスパイアされたものです。【ローランフェリエ】と、ブランド共同創設者であるフランソワ・セルヴァナンは、70年代当時、ル・マン24時間耐久レースを共に戦った仲で、その影響が大きかったのでしょう。リューズはブランドの特徴であるタマネギ型、人間工学に則したなめらかなリューズガードに収まるよう設計されています。
トゥールビヨン搭載ムーブメント「Cal.LF 619.01」には、向かい合うようにふたつのヒゲゼンマイが設置され、姿勢差で生じる重心を相殺し、高い精度を保つよう設計されています。このムーブメントはブサンソン天文台によるクロノメーター認定を受けており、ジュネーブ時計大賞(GPHG)のベスト・メンズ・ウォッチを受賞した、2010年の『ガレ クラシック トゥールビヨン』にも搭載されております。
【出典】ローランフェリエ
まとめ
いかがでしたでしょうか。
現在、高級時計の注目は、価格高騰著しい各ブランドのスポーツモデルに集まっていますが、次代に着目されるであろう【ローランフェリエ】について取り上げてみました。
【ローランフェリエ】の名を初めて聞いた!という方もいらっしゃったかと思いますが、この記事を読んで頂いたことで、その素晴らしさに気づいていただけたのではないか!?と勝手に思っております。
当店では、まだまだ取り扱いが少ないブランドであるのも事実です。時計はやはり実物を見れることが一番の勉強となりますので、是非ともお持ちの方は軽い気持ちで、ご自慢程度に着けて遊びに来ていただけると嬉しいです。
ではまた!