「ドレスウォッチってどういうものを選べばいいの?」

実はドレスウォッチにはいくつかの種類があり、デザインによっては場にふさわしくないと判断されてしまうこともあります。

今回はそんな知っておいて損はないドレスウォッチの定義から選び方までご紹介いたします。

一本は持っておきたいドレスウォッチとは?

「ドレスウォッチ」

名前の印象だけいえば華やかな印象がありますが、どちらかといえば女性の派手目のドレスというよりは「ドレスコード」のドレスのほうが意味合いとしてはしっくりくるでしょう。

ドレスウォッチを簡単に定義するなら「冠婚葬祭用と格式のある場に参加する時用の時計」です。

フォーマルな場だけでなく、パーティーなどのセミフォーマル、インフォーマル、ビジネスまでこなすことができる時計のことになります。

具体的には結婚式や葬式といった正装を身に着ける場、格式のあるホテルでの会食や式典、パーティー、ビジネスの場などです。

判断に迷う場合はその場に指定される服装が礼服(フォーマル)かスーツ(ビジネス)かなどで判断するのも良いしょう。

ドレスウォッチの条件は?

そんなドレスウォッチの条件ですが、前提として冠婚葬祭用と他のシーンとでは若干違います。

ドレスウォッチは、基本的にはクロノグラフがついておらず、カジュアルすぎないものです。いわゆるスポーツウォッチはドレスウォッチにはなりません。

ここでは特にドレスウォッチとして指定が細かいフォーマルなシーンに適したドレスウォッチに焦点を当てながらドレスウォッチに求められる条件について説明していきます。

2針か3針のモデルであること

まずドレスウォッチはアナログ時計の2針か3針のモデルのものを選ぶようにしましょう。デジタル時計やスマートウォッチなどはどれだけ高級でもドレスウォッチとは呼びませんのでご注意ください。

針の数というとあまり時計に馴染みがない方にはよく分からないのではないでしょうか。長針と短針と秒針これが3針です。普通の時計の基本ですね。

では、四本目があるのかと言われれば実はあります。いわゆる24時間針(GMT針)と呼ばれるもので一目で24時間の時間帯がわかるものです。他にはストップウォッチ機能がついているクロノグラフ針というものもあります。

ドレスウォッチの場合は基本的には余計な機能のついていないシンプルなものを選ぶようにしましょう。ただ、よほどドレスコードが厳格でなければデイト表示など日付表示機能は良いとされることが多いです。

ちなみに格式としては「2針(時針・分針)>3針(時計・分針・秒針)」の順番となりますので、よりフォーマルな機会専用として選ぶのなら2針が良いでしょう。

これは秒針までついていることで「秒単位で時間を気にしている」と見れないためという意味があります。

ケースは薄型モデルであること

冠婚葬祭シーンはあくまで主役は相手方になるため、アクセサリーとされる腕時計はなるべく自己主張の少ないものを選ぶようにしましょう。

上品な薄型モデルは迫力のあるモデル以上に持ち主を引き立たせます。目安としては袖に隠れる程度の薄さのものを選びましょう。

フォーマルシーンでは、自己主張の高いデザインの時計はあまり好まれません。最近ではデカく迫力のあるものも増えてきましたが、フォーマルシーンには合いません。

文字盤は白又はシルバーなど目立たないものであること

冠婚葬祭やパーティーなどに出席する場合、主役は別にいることになります。また、フォーマルシーンではもともと「時計を着けるのは時間を気にしている」として着けないのがマナーとされています。

とはいっても冠婚葬祭やパーティは長い時間続きます。自身のスケジュールもありますし、時間を忘れられるような内容ではない場合もあるでしょう。現実問題として時間を確認する手段として腕時計は必須なのです。

しかし、そんな暗黙の了解があるのも事実ですので、できるだけ目立たない色のものを付けるのがマナーとなったのです。

文字盤の色は基本的には白が望ましいですが、次点としてグレイやシルバーといった色も許容されています。こちらも格式としては「白>グレイ=シルバー」といった優先順位を決めて時計を選ぶと良いでしょう。

ある程度カジュアルな場であれば、シンプルなものであれば何色でも良いというところもありますので、TPOに合わせて選ぶと良いでしょう。あらゆるシーンで使いたいのであれば目立たない色のほうが用途は増えてきます。

ベルトは黒の革ベルトであること

よりフォーマルなシーンでは黒の革ベルトがふさわしいです。欧米の上流階級ではワニ革が最適とされていますが、日本では黒の革ベルトであればよいでしょう。

ただ、冠婚葬祭ではないカジュアルなパーティなどでは金属のものでも問題ありません。もちろん、他の色の革ベルトでも大丈夫です。黒の革ベルトは冠婚葬祭のときだけと覚えておいても良いでしょう。

ちなみに最近ではケースには様々な素材が出ていますが、ケースには貴金属の物を選ぶようにしましょう。

必ず知っておきたいおすすめドレスウォッチブランド

ロレックス

ロレックスは日本で最も知名度の高い腕時計ブランドです。このロレックスの中にはチェリーニというドレスウォッチ専門のコレクションがあります。完全なフォーマルなものを利用するのであればチェリーニコレクションを見る価値は高いでしょう。

ただ、お値段も相応に高めの傾向があります。なので画像では冠婚葬祭以外で使えるドレスウォッチとしてロレックス オイスターパーペチュアル ボーイズをご紹介致します。

シンプルでありながら、ロレックスの各モデルの原型ともなったオイスターモデルはシンプルながらもロレックスの良さを十分に詰め込んだ逸品です。

ブレゲ

時計の歴史を200年早めた天才、ブレゲが創業した高級ブランドです。天才ブレゲのデザインをさらに洗練して取り入れたものが多いこのブランドはクラシカルでありながら先進的といった不思議な魅力に満ちています。

画像はブレゲ クラシックです。黒の革ベルトでシンプルなデザインのドレスウォッチです。金なのでフォーマルな場には使えませんが、ドレスウォッチとしての品格は十分です。

ブレゲにはこのように上品なドレスウォッチが数多くあります。

ジャガー・ルクルト

ジャガールクルトは紳士のための時計ブランドと言われるほど余計な自己主張をせず上品に洗練されたデザインの時計が多いブランドになります。

ドレスウォッチとしては一級品のブランドで紳士の国イギリスでも絶大な人気を博しています。

A.ランゲ&ゾーネ

ドイツブランドとして復活を果たしすぐさまトップブランドの一角を担ったA.ランゲ&ゾーネはシンプルかつエレガントなドレスウォッチを作ることでも知られています。

画像のモデルはA.ランゲ&ゾーネ サクソニア。A.ランゲ&ゾーネの中でも王道ドレスウォッチと呼ばれているモデルです。

ヴァシュロン・コンスタンタン

世界三大時計の一角として君臨するヴァシュロンコンスタンタン。シンプルながらも高貴なデザインはドレスウォッチとしても一級品です。

一切無駄がなく時計としての美しさを極限にまで引き出されたヴァシュロンコンスタンタンの時計はあらゆる場に調和し目を惹きつけます。

パテック フィリップ

世界三大時計に位置し、世界で一番の時計としてのステータスを誇るトップブランド。時計にステータス性を付加したいのならばココ以上のブランドはありません。

画像のカラトラバはパテックフィリップの中でもドレスウォッチの最高峰と言われているモデルで、ドレスウォッチとしての評価も非常に高いものになっています。

セイコー

日本で随一の高級ブランドとして知られるセイコーはかつてスイスの公認クロノメーターを超えるともされるほど、技術力の高さを世界に知らしめました。

画像のモデルはセイコー創業130周年記念モデルでシンプルでスポーツウォッチが比較的多いグランドセイコーの中でもドレスウォッチとして洗練されていることで話題に上がりました。

まとめ

今回の記事ではドレスウォッチに求められる条件とブランドについてご紹介いたしました。

ドレスウォッチでも特に厳格に条件が求められるフォーマルシーンには以下のような条件があることを説明いたしました。

  • アナログ時計であること
  • 2針か3針のモデルであること(格式は2針>3針となる)
  • ケースは薄型モデルであること
  • 文字盤は白又はグレーやシルバーなど目立たないものであること
  • ベルトは黒の革ベルトであること
  • 貴金属の時計であること

ドレスウォッチとしてはこの条件のものを持っておけば問題ありません。

非常に厳しいドレスコード以外ではカレンダーやデイト表示機能も問題にされることはないでしょう。

次にビジネスや会食などカジュアル寄りな場では、もう少し条件が緩和されることにも触れました。

  • 文字盤の色の自由(派手なデザインのものは避けるべき)
  • 黒以外の色や金属ベルトの素材

そして、ドレスウォッチでステータス性の高いブランドとして7つご紹介いたしました。

  • ロレックス
  • ブレゲ
  • ジャガー・ルクルト
  • A.ランゲ&ゾーネ
  • ヴァシュロンコンスタンタン
  • パテックフィリップ
  • セイコー

ただ、ドレスウォッチと条件に合っているか曖昧に思える時計もございます。また、利用シーンによって見極めるというのはなかなか自身の判断では難しいこともあるでしょう。

そんな時は、その時計に適した利用シーンもアドバイスができる鑑定士のいるコミット銀座までご相談下さいませ。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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