本日は【2023年度版】機械式腕時計 “おすすめ『アニュアルカレンダー』搭載モデル5選”をお送りいたします。

アニュアルカレンダーとは、年に1回を表す”アニュアル(annual)”の言葉通り、年に1回カレンダー修正を行うだけで良い機構を指します。通常のカレンダー機構は、30日までの月(2,4,6,9,11月)は日にちを自身で修正しなければなりませんが、アニュアルカレンダーであれば、30日または31日を自動で判別し日付を先送りしてくれますので、30日に満たない2月末のみ手動で調整すれば良いのです。もちろん、その利便性の高さのみならず、この複雑機構に相応しい華麗なダイヤルデザインも魅力の一つ。日付、月、曜日、時間など、全てをダイヤル上に表現する為に、バランス良く配されたそのレイアウトは、美しいの一言に尽きます。

ということで、今回はデザイン性にも着目しながら『アニュアルカレンダー』搭載おすすめモデルを厳選して”5本“ご紹介していきたいと思います!是非とも最後までお楽しみください。

*2023年4月時点の当店販売価格を参考に作成しております。

①【ロレックス】『スカイドゥエラー』「Ref.326934」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/sky-dweller/sky-dweller-231170/

【ロレックス】初となるアニュアルカレンダーを搭載した『スカイドゥエラー』の2017年発表モデル「Ref.326934」。

双方向回転リングコマンドを備えたフルーテッドベゼルを四段階回すことで、時刻、GMT表示、カレンダー調整が可能となっている画期的なシステムを採用しています。それを実現したのは、完全自社製ムーブメント「Cal.9001」。2023年に開催された”Watches and Wonders Geneva”にてモデルチェンジを果たし、「Cal.9002」へと進化を遂げたことが記憶に新しいかと思います。ブレスレットタイプは2種類ございますので、ドレッシーな雰囲気が好みであれば”ジュビリーブレスレット”、スポーティーな装いが好みであれば”オイスターブレスレット”を選ばれることをオススメします。実用性を兼ね備えながらも、そのデザイン性と流通量の少なさから、プレミアム価格となっている人気の1本です。

●概算予算 3,300,000円前後(ブルー文字盤・オイスターブレス)

●概算予算 3,400,000円前後(ブルー文字盤・ジュビリーブレス)

②【A.ランゲ&ゾーネ】『サクソニア アニュアルカレンダー』「Ref.330.026E」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/saxonia-annual-calendar-168439/

2010年のSIHHで発表された【A.ランゲ&ゾーネ】初となるアニュアルカレンダー搭載モデル『サクソニア アニュアルカレンダー』「Ref.330.026E」。

38.5mmの18KWG(ホワイトゴールド)ケースとシルバー文字盤に配されたブルースチール針が、上品で爽やかな印象のデザインのこちらは、文字盤上のダブルディスクのアウトサイズデイト、月・曜日、ムーンフェイズも美しいバランスで配され、その全てを調整プッシャーで簡単に合わせることが出来ます。シースルーバックからは、手作業で施された彫刻の美しいムーブメント「Cal.L085.1」を堪能でき、表裏どちらからも楽しめる1本となっています。

●概算予算 6,000,000円前後

➂【パテックフィリップ】『ノーチラス アニュアルカレンダー』「Ref.5726/1A-014」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/nautilus/nautilus-274318/

ブラック文字盤の「Ref.5726/1A-001」、ホワイト文字盤の「Ref.5726/1A-010」のディスコン(廃盤)に伴い、バーゼルワールド2019にて登場した「Ref.5726/1A-014」。

ブルー・ブラックグラデーションの美しさ溢れるダイヤルには、12時位置に曜日と月表示、6時位置にデイト表示、時分針に連動した24時間表示とムーンフェイズがバランス良く配されております。シースルーバックからは、仕上げの美しい完全自社開発・製造ムーブメント「Cal.324 S QA LU 24H」を眺めることができ、もちろん高額な商品ではありますが、『ノーチラス』三針モデルの高騰ぶりを見ると、狙い目としてオススメしたい1本です。

●概算予算 16,000,000円前後

④【パテックフィリップ】『アニュアルカレンダー』「Ref.5036/1G」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/patek-philippe-other/annual-calendar-29/

『アニュアルカレンダー』機構が世界で初めて搭載された「Ref.5035」の後継機で、1998年発表の「Ref.5036/1G」。

1996年に登場した前モデルの「Ref.5035」は、同年の”ウォッチ オブ ザ イヤー”受賞という快挙を成し遂げた歴史を持ちます。今回ご紹介の「Ref.5036/1G」は、アリゲーターストラップ仕様からブレスレット仕様に、更にはダイヤルレイアウトも大胆に変更され、12時位置にパワーリザーブ表示、6時位置にムーンフェイズおよびブランド名が配されました。(「Ref.5035」では12時位置にブランド名、6時位置に24時間表示)37mmのやや小ぶりなケースに、アニュアルカレンダー機構を完璧なレイアウトでまとめた、【パテックフィリップ】の技術力とデザイン力の粋が詰まった魅力的な1本です。

●概算予算 5,000,000円前後

⑤【パテックフィリップ】『アニュアルカレンダー』「Ref.5396R-001」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/patek-philippe-other/annual-calendar-moon-phases-298682/

最後にご紹介するのは、1950年代頃まで採用されていた「セクターダイヤル(トリプルサークル)」を搭載した、2006年発表モデル『アニュアルカレンダー』「Ref.5396R-001」。

ダブルギッシェ(12時位置に並んだ2つの小窓)のデザインは、従来”グランドコンプリケーション”モデルのみに搭載されていましたが、「Ref.5396」から”コンプリケーション”モデルにも搭載されるようになりました。こちらの「Ref.5396」は、4年後の2010年にディスコン(廃盤)となり、ドルフィン針×バーインデックスのクラシックな文字盤へと変更になったため、【パテックフィリップ】の伝統を色濃く受け継いだ数少ない『アニュアルカレンダー』と言えます。シルバー文字盤×18KRG(ローズゴールド)の組み合わせが爽やかで美しい印象の1本は、デザイン性良し、希少性良しと、オススメポイント満載の1本です。

●概算予算 4,600,000円前後

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は人気モデルから玄人好みのモデルまで、特に【パテックフィリップ】を中心に選出させていただきました。というのも、やはり『アニュアルカレンダー』を初めて発表したブランドであり、完成度、デザイン性の高さが群を抜いているモデルが多い!ということに尽きます。

『アニュアルカレンダー』が気になっている方!どのモデルを選んだら良いか悩んでしまうかと思いますが、当店には知識豊富なスタッフが常駐しており、デザイン、機能、予算などに合わせてアドバイスさせていただきますので、是非お気軽にご相談いただければと思います。

今回も、本記事がお気に入りの一本を見つける一助となれば幸いです。

ではまた!

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