皆さんは二次流通市場における高級腕時計の価格相場をどの程度知っていますか?毎日のように時計屋各社のデータを見ているのであれば「全て分かる!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、そのような時間を設けることは不可能に近く、そんな方はそうそういないかと思います。(毎日調べている愛好家の方は大目に見て下さい(笑))更に言えば、時計初心者の方にとっては「高級時計は買いたいけど、正直幾ら必要になるのか見当もつかない」なんて方も多いはずです。
そこで本記事では、当店における”過去1年間“の平均販売価格に基づいて、各モデルが「どの程度の価格で売れているのか」=「どの程度の価格で購入できるのか」をお伝えしていきたいと思います!
第9回目となる今回は特に人気の高い【グランドセイコー】の『ヘリテージコレクション』『エボリューション9コレクション』にフォーカス!おすすめモデルについてもピックアップしてご紹介いたします。あくまで目安にはなりますが、是非とも最後までご覧いただき、ご参考ください!
スタンダートなデザインで、オン・オフ問わず使いやすい仕様のモデルが多い『ヘリテージコレクション』。ここでは、SS(ステンレススチール)モデルのポイントと、特にオススメしたいモデルについてご紹介していきます!
『ヘリテージコレクション』SS(ステンレススチール)モデル
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/grand-seiko/heritage-collection-44gs-55th-anniversary-model-250634/
*写真は「Ref.SLGH009」
長年受け継がれているデザイン哲学”セイコースタイル”をベースに制作された『ヘリテージコレクション』。無駄な装飾を排し、シンプルでバランスの取れたデザイン、クラシカルな意匠など、最新技術を盛り込んだモデルがラインアップされています。見た目の美しさだけでなく、実用性にも富んでおりますので、特にビジネスマンの方には一度手に取ってみていただきたい1本です。
Ref.SBGH297 : 1,395,000円
Ref.SBGA387 : 1,452,000円
おすすめモデル①「Ref.SBGH297」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/grand-seiko/mechanical-hi-beat-36000-237177/
【セイコー】創業の地である銀座の街並みをダイヤルに表現した「Ref.SBGH297」。
“銀座グリッドパターン”で描かれたダイヤルは、昼下がりの銀座を想起させる色鮮やかなスカイブルーで配され、腕元を華やかに照らしてくれます。またデザインだけに留まらず、熟練の匠の技によって組み立てられた、毎秒10振動のメカニカルムーブメント「Cal.9S85」を搭載しているのも特徴の一つです。【パテックフィリップ】×【ティファニー】の『ノーチラス』発売で人気が爆発した”ターコイズカラー”は、今もなお人気が高くなっておりますので、今後を見据えても楽しみな1本ではないでしょうか。
おすすめモデル②「Ref.SBGA211」
雪に覆われる穂高連峰からインスピレーションを受けて制作された「Ref.SBGA211」。
風に吹かれた雪面によって作られた風紋をダイヤルに再現した、白一色の美しいカラーが特徴的なこちらは、ケース・ブレスレットにSS(ステンレススチール)と比べて約30%軽量なブライトチタンを採用し、装着感に優れているのも魅力の一つです。ムーブメントにはスプリングドライブ「Cal.9R65」を搭載しており、流れるように動くスイープ運針をケースバックから鑑賞できます。爽やかな印象のモデルをお探しの方には、まず見ていただきたい1本です。
おすすめモデル③「Ref.SBGA387」
アメリカ市場での販売強化戦略の第一弾となるUS限定モデル「Ref.SBGA387」。
“sparkling painting”とも紹介されているキラキラと輝く文字盤は、東洲斎写楽、喜多川歌麿の版画にも見られる、浮世絵の技法”雲母摺(きらずり)”に着想を得て制作されています。ムーブメントは文句無しの性能を誇る、スプリングドライブ「Cal.9R65」。アメリカ限定558本のこちらは、国内市場ではほぼ見掛けることが無く、プレミアム価格となっておりますが、ご所望の方は見掛けた際に即決出来るよう準備しておくのが良いかもしれませんね。
2020年誕生の、新コレクションである『エボリューション9コレクション』。ここでは、SS(ステンレススチール)モデルのポイントと、特にオススメしたいモデルについてご紹介していきます!
『エボリューション9コレクション』SS(ステンレススチール)モデル
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/grand-seiko/evolution9-collection-ajhh-287575/
*写真は「Ref.SLGA017」
従来の”セイコースタイル”をより進化させたデザイン文法”エボリューション9スタイル”を採用している『エボリューション9コレクション』。光と陰の美を追求し、ケースの面をはっきりさせるなど、メリハリの効いたフォルムが特徴となっています。日本の自然からインスピレーションを受けたラインアップが多く、そのどれもが他に類を見ない美しさを有しています。
Ref.SLGH015 : 1,166,000円
Ref.SLGA007 : 1,177,000円
おすすめモデル①「Ref.SLGA007」
*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/grand-seiko/heritage-271864/
【セイコー】創業140周年記念モデルとして発表された「Ref.SLGA007」。
セイコーエプソン株式会社が有する塩尻事業所”信州 時の匠工房”。そこからほど近くに位置する諏訪湖の水面をモチーフに製作されたこちらの”ミナモブルー”ダイヤルは、深い濃淡や陰影を華麗に表現しています。更には、諏訪湖の水面に差す光を連想させるゴールドカラーの秒針とブランドロゴが、より美しさを際立たせていますね。ムーブメントには最新のスプリングドライブ「Cal.9RA2」を搭載し、機能面は抜群です。2021年に西暦と同じ2021本限定(日本国内は500本のみ)で発売されたことで、市場への出回りも少なく、気になる方は是非ともこの機会にご購入を検討されてみてはいかがでしょうか。
おすすめモデル②「Ref.SLGH005」
岩手県雫石の時計工房から見える白樺林をイメージして制作された「Ref.SLGH005」。
白樺林を表現した立体感ある凹凸と、煌めく白の輝きが特徴的なダイヤルに差し色となるブルーの秒針が映える、美しい仕上がりのこちらは、自動巻ムーブメント「Cal.9SA5」を搭載しながらも、ケース厚11.7mmという薄さを実現しております。時計界のアカデミー賞とも呼ばれる”ジュネーブウォッチグランプリ(GPHG)”のメンズウォッチ部門を受賞し、世界から認められた、同ブランドのアイコンウォッチとも言える存在になりつつある「Ref.SLGH005」。一度手にしたら、その魅力の虜になること間違いなしのおすすめモデルです。
おすすめモデル③「Ref.SLGH015」
2022年6月10日の『時の記念日』に発売された、銀座和光の時計塔竣工90周年を記念した和光限定モデル「Ref.SLGH015」。
和光本館の外壁に使用されている”御影石”を表現した柔らかいシャンパンゴールドのパターンは、華やかな印象ながらも落ち着いたカラーとなっており、着用シーンを選ばない汎用性の高い1本。ケースバックからは、新世代ムーブメント「Cal.9SA5」を鑑賞できると同時に、「CLOCK TOWER 90TH ANNIVERSARY」の文字を確認することが出来ます。ブレスレットの他にブラウンの革ベルトも付属され、気分に合わせて付け替えることで長くお楽しみいただけるのではないでしょうか。限定50本の希少モデルとなっておりますので、見掛けたら迷わず手にしておくことをオススメいたします。
いかがでしたでしょうか。
時計の販売価格というのは、その時のトレンドや需要と供給のバランス、個体の状態や希少ポイントの有無、年式や付属品の有無など、様々な要素によって大きく変わってきます。要するに、色々な要素が絡み合って決まる販売価格なのですが、おおよその販売価格を知っておくことで、ご自身でどの程度の資金が必要になるか、目標を立てることはできるかと思います。
今後も、他の商品の目安についてもご紹介していければと思いますので、是非お楽しみにお待ちください!
今回も、本記事がご購入の意思決定における一助となれば幸いです。