皆さん、こんにちは。

【ロレックス】の『オイスターパーペチュアル』に始まり、【パテックフィリップ】×【ティファニー】の『ノーチラス』の発売で人気が爆発した”ターコイズカラー”。各社、カラーの呼び名や色味は微妙に違えど、ここ1、2年の間に文字盤、ケースに”ターコイズカラー”を採用したモデルが多数発表されていますね。

そんな中、先日、日本が誇る【グランドセイコー】からも『メカニカルハイビート36000』スカイブルーダイヤル“銀座限定モデル”が発表されました。SNSを中心に話題となっており、既に予約販売分は完売となっています。おそるべし(笑)

ちなみに、銀座のシンボルとしてそびえ立つ和光の時計台の文字盤も、写真で見る限り、こちらのモデルと類似したカラーとなっています。元々は白い文字盤でしたので、経年で変化したものと思いますが、限定モデルの着想源となったのかもしれませんね。

ということで今回は、いま話題の『メカニカルハイビート36000』”スカイブルー”ダイヤルも含めた、【グランドセイコー】の“銀座限定モデル”をご紹介していきたいと思います。是非とも最後までお楽しみください。

グランドセイコー】の”限定モデル”戦略

日本の伝統や価値観をデザインに落とし込んだ『白樺』や『水面』をはじめ、海外からの評価が急上昇している【グランドセイコー】。2017年を境に、“銀座限定モデル”製作に注力しており、これまで5本の限定モデルを発表しています。

でも、なぜ【グランドセイコー】が“銀座限定モデル”をリリースするのか。その一番の理由は創業者「服部金太郎」の出生地、創業の地であったことです。「服部金太郎」の出生地は、現在の銀座四丁目角近くの京橋采女町(うねめちょう)でした。【グランドセイコー】は1881年に、当時の東京市京橋区(現在の東京都中央区南部)で創業し、1883年に銀座の裏通りに、1887年には銀座四丁目の表通りに店舗を移し事業拡大をしていったのです。

*初代時計塔

また、「株式会社和光」が「セイコーホールディングス」の子会社ということもあり、【グランドセイコー】【セイコー】各社から和光限定モデルも毎年のように発売されています。服部時計店の小売部門の業務を継承して1947年に設立した「株式会社和光」は、やはりその存在も特別であり、こちらの限定モデルも、企画・製造・小売を上手く絡めた戦略の一つなのでしょう。

*【セイコーホールディングス】は2022年10月1日より、社名を【セイコーグループ】へと変更。

余談ですが、話題の『メカニカルハイビート36000』の発売日でもある、2022年6月10日「時の記念日」に、和光本館の建物がリニューアルされます。和光本館は「SEIKO HOUSE GINZA」へと名称を変え、新たな【セイコー】の発信拠点となるようです。屋上のテラスなど非常に素敵な雰囲気となっていますので、銀座にお越しの際は是非足を運んでみてください。

銀座限定モデルのご紹介

では、ここから【グランドセイコー】がリリースした、“銀座限定モデル”5本を紹介していきたいと思います。

■①2019年
『スプリングドライブ 銀座リミテッドエディション』「Ref.SBGA409」

Point
・2019年に100本限定で発売。
・和光/GSブティック銀座/GINZA SIX/銀座三越/日新堂本店の5店舗で販売。
・「西銀座通り」は柳が植樹されており、その柳をイメージした「グラスグリーンカラー」を採用。
・ダイヤルパターンは、季節の移ろいと、風に揺れなびく葉柳をイメージ。
・ムーブメントは、スプリングドライブ「Cal.9R65」を搭載。
・スケルトンケースバックには「GINZA LIMITED EDITION」、柳の葉をモチーフにしたオリジナルパターンが描写。

【出典】グランドセイコー

■②2019年
『スプリングドライブ 銀座通連合会100周年』「Ref.SBGA399」

Point
・2019年に117本限定で発売。
・「銀座通連合会(旧 京新聯合會)」の加盟店である和光/銀座三越/松屋銀座/日新堂本店の共同企画で制作。
・ダイヤルにはかつての銀座を思い出させるレンガやガス灯の色味を表現。
・ダイヤルパターンは、東西南北に碁盤目状に広がる銀座の街並みをイメージ。
・ムーブメントは、スプリングドライブ「Cal.9R65」を搭載。
・スケルトンケースバックには「GINZA ST.LIMITED EDITION」、ガス灯が描写。

【出典】グランドセイコー

■③2020年
『スプリングドライブ 銀座リミテッドエディション』「Ref.SBGA425」

Point
・2020年に250本限定で発売。
・和光/GSブティック銀座/GINZA SIX/銀座三越/松屋銀座/日新堂本店の6店舗で販売。
・ダイヤルには光の加減によってダークブラウンに見える深みのあるブラックダイヤルを採用。
・針、インナーリング、インデックスにローズゴールドカラーを取り入れることで高級感を演出。
・ムーブメントは、スプリングドライブ「Cal.9R65」を搭載。
・スケルトンケースバックには「GINZA LIMITED EDITION」、獅子の紋章が描写。

【出典】グランドセイコー

■④2021年
『スプリングドライブ 銀座リミテッドエディション』「Ref.SBGA447」

Point
・2021年に200本限定で発売。
・和光/GSブティック銀座/GINZA SIX/銀座三越/松屋銀座/日新堂本店の6店舗で販売。
・ダイヤルには、放射状パターンのブルーが採用されており、日暮れ刻の薄明るい夜空「華やかな銀座の夕暮れ」をイメージ。
・針、インナーリング、インデックスにローズゴールドカラーを取り入れることで夕焼けを表現。
・ムーブメントは、スプリングドライブ「Cal.9R65」を搭載。
・スケルトンケースバックには「GINZA LIMITED EDITION」、獅子の紋章が描写。

【出典】グランドセイコー

■⑤2022年
『メカニカルハイビート36000』「Ref.SBGH297」

Point
・2022年に260本限定で発売。
・和光/GSブティック銀座/銀座三越/松屋銀座/日新堂本店の5店舗で販売。
・ダイヤルには歩行者天国など昼下がりの銀座の高揚感を想起させるスカイブルーを採用。
・ダイヤルパターンは、「銀座グリッドパターン」を採用しており、銀座の街並みを表現。
・ムーブメントは、銀座限定では初となるメカニカルハイビート「Cal.9S85」を搭載。
・スケルトンケースバックには「GINZA LIMITED EDITION」、獅子の紋章が描写。

【出典】グランドセイコー

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日本の伝統や価値観を表現したデザインが特徴的な“銀座限定モデル”。全世界からの注目度が年々高くなってきている【グランドセイコー】の、更に限定モデルということで、お目に掛かれる機会も今後少なくなってしまうかもしれませんね。

また、『メカニカルハイビート36000』スカイブルーダイヤル“銀座限定モデル”は、冒頭でもお伝えした通り、既に予約販売分は完売となっているようですが、和光本館に確認したところ、若干ではありますが店頭販売用の割り当てがあるとのこと。2022年6月10日 10:30~11:00に、来店もしくは電話にて抽選券を発行するようなので、ご興味ある方は詳細を問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

ではまた!

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