みなさん、こんにちは。
ここのところ雨が続き、西日本では大きな災害もでており心配な日が続いておりますが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。オリンピックも終わり、なんだか心にポッカリと穴が空いたような感じもしますが、24日(火)からはパラリンピックも開催となりますので、そちらも熱戦を期待したいですね。
さて、本日は【パテックフィリップ】の希少な限定モデルで、私も大好きな時計が入荷しましたので、ご紹介していきたいと思います。是非最後までお楽しみください。
カラトラバ「Ref.5565A-001」ジュネーブ・サロン限定
2006年、スイスジュネーブにあるパテックフィリップ・サロンの全面改装が完了し、その再開を記念して発表された、ジュネーブ・サロン限定モデル(ステンレススチール仕様)、『カラトラバ』「Ref.5565A—001」。300本限定のモデルです。
そのとき、同時にPlatinum(プラチナ)ケースを採用したゴンドーロ「Ref.5105P」も、僅か100本限定で販売されました。
※参照:PHILLIPS
こちらの元ネタになったモデルは、1937年に誕生したレクタンギュラーケースを採用した「Ref.492」と言われており、搭載するムーブメントもその当時のモデルに搭載されていた「Cal.9-90」を再現し、その姿をサファイアクリスタルバックから眺める事が出来ます。海外の時計オークションで過去に出品されていたこともありますが、なかなか市場で見かける機会もなく、今後コミットでも是非とも取り扱いたいモデルです。
さて、話を戻しまして、今回ご紹介する「Ref.5565A-001」ですが、ケースデザインの元ネタとなっているのは、ご存知の方も多いアンティーク・カラトラバ「Ref.565」。
※参照:PHILLIPS
1930年代後半から1960年代後半頃まで生産されていたとされる、当時としては35.5mmと大ぶりなケースで、防水性の高いスクリューバックを採用した人気のモデルです。このアンティーク・カラトラバ。SS(ステンレススチール)を採用した個体は極めて少なく、ブレゲインデックスを採用したモノや、オリジナルでブラックの文字盤が使われてコンディションが良い個体は、海外の時計オークションに出品されると、驚くような落札金額を叩き出しています。
話の流れの通り、こちらの「Ref.5565A-001」の特筆すべき点も、やはりSS(ステンレススチール)をケース素材に採用した点です。
【パテックフィリップ】の時計は、基本的にゴールドやプラチナの素材をケースに採用している事がほとんどでした。今でこそ、人気の『ノーチラス』や『アクアノート』をはじめとしたスポーツモデルを中心に、SS(ステンレススチール)素材を採用しておりますが、 それ以外のアンティークやレアピースにSS(ステンレススチール)を採用したモデルは、海外の時計オークションでも特に人気です。
ケースは「Ref.565」を彷彿とさせるベゼルレスの重厚感のあるデザインと、リューズも「Ref.565」に採用されていたマッシュルーム型。より手巻きがしやすくなっており、リューズにあしらわれたカラトラバ十字が上品さを漂わせています。
ダイヤルも「Ref.565」をオマージュしたデザインとなっており、2トーンの配色に控えめなアラビックインデックスと、バーインデックスを使用しております。針デザインも、アンティークに見られる、夜光が入った個性的なデザインです。
裏蓋も「Ref.565」を彷彿とさせるスクリューバックが採用されています。
そこには、【パテックフィリップ】社が創業された1839年。それまで賃借していた工房を自社物件として購入し、その当時の最先端設備とスタイルで見事な改装がされた1892年。そしてジュネーブ・サロンが全面改装された2006年の記念すべき年代が刻印されております。もちろん、建物はジュネーブ・サロンです。
また、このモデルが特別であることを表しているのが、オリジナルの保証書に加えて、Attestation(限定証明書)が付いている点です。2006年に300本の限定で特別に製造された事が記載されているのですが、さらに購入された方の名前も記載されているのです。大袈裟な言い方ですが【パテックフィリップ】が、選ばれし方に販売したのが分かりますね。
箱もコンパクトな正方形状のデザインですが、このモデルの為に特別に作られたもので、窓から覗く「Ref.5565A-001」はとても趣がありますね。
限定モデルは、付属品の状態なども気になるところですが、こちらは付属品もキレイな状態で保管されておりました。
まとめ
いががでしたでしょうか。
実は今回、残念ながらご紹介するタイミングで既に販売が決定しており、実際に現物をお見せ出来ない状況が分かっていながら、どうしてもこのモデルを【パテックフィリップ】論で取り上げたく、、、筆を執ってしまいました。申し訳ございません。
ただ、それだけ魅力的な時計であったこと。なかなか見る、知る機会すら少ない時計であったこと。そんな時計を一人でも多くの方に伝えたかったこと。この想いに尽きます。
今後もこのような希少モデルを積極的に取り扱っていき、ご紹介もしていけるよう精進していきますので、みなさま楽しみにお待ちください。
では、また!