インターネット上での商品購入が当たり前となっている昨今。高級腕時計も例外ではございません。当店においても、ホームページ(以下:HPと表記)で公開している情報を、事前に検索して来店される方や、そのままインターネット上で購入される方も多数いらっしゃいます。実際に、アクセス数が多い商品に関しては即販売に至っているケースがほとんど。このことからも、市場での注目度や人気の度合いを測るうえで、HPアクセス数は重要な指標となるのです。
そこで、当店の直近半年間におけるアクセス数上位5本を、ブランド毎に複数回に渡ってご紹介していきたいと思います。こちらのランキングに注目し、是非とも実需の高いモデルを見極めるひとつの知見にしていただければと思います。
今回は、高級腕時計の代名詞【ロレックス】のヴィンテージモデルにフォーカスを当て、ご紹介していきます!ぜひ最後までお楽しみください。
第5位
『デイトナ』「Ref.6263」
第5位には、1969年頃~1988年頃に製造されていた、プラスチックベゼルが特徴の手巻き『デイトナ』の最終型「Ref.6263」がランクイン。
プッシュボタンがねじ込みスクリュー式になったことで、防水性能が30mから50mへとスペックアップし、文字盤には『デイトナ』で初めて”OYSTER”の文字がプリントされました。ムーブメントは第2世代から引き継いだ高精度の「Cal.727」を搭載。製造年に合致したオリジナル性を保っている個体は少なくなっており、6時位置インダイヤル上にレッドロゴが配された”ビッグレッド”や、レアダイヤル”ポールニューマン”等は特に希少性が高く、オークションピースと化しています。市場に出回ることは少ないですが、見つけたら即購入ではなく、まずは整合性の確認など、しっかりとお店の方に聞いてみることが大切です。
第4位
『サブマリーナー デイト』「Ref.1680」
第4位には、1969年頃~1980年頃まで製造され、同モデルで初めてカレンダー機能が搭載された『サブマリーナー デイト』「Ref.1680」がランクイン。
2.5倍に拡大表示するサイクロップレンズ付きプラスチック風防が特徴的で、初期個体にはモデル名のロゴを赤字で印字した通称”赤サブ”が存在しています。赤サブは現在6種類に分類されており、特に初期個体は非常に希少性が高くなっております。1976年頃からはモデル名のロゴが白字へと変更され、ムーブメントは「Cal.1530」をハイビート化した「Cal.1570」を搭載しています。『サブマリーナー』の中でも根強い人気を誇り、デイト表示となったことで利便性が向上したこちらのヴィンテージモデルを、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
第3位
『GMTマスター』「Ref.1675」
第3位には、1959年頃~1980年頃に製造されていた、『GMTマスター』第二世代モデルの「Ref.1675」がランクイン。
初期のギルトダイヤル、後期のマットダイヤルと、大きく分けて2つのカテゴリーに分類されるこちらは、初期モデルはポインテッドクラウンガード(PCG)などのレアポイントが数多く存在する一方、マットダイヤルは比較的経年変化が少なく、実用志向のユーザーからの注目度が高い傾向にあります。『GMTマスター』と言えば、ベゼルの色味によって大きく変化する”表情”が一番の魅力ですので、色鮮やかなモノから、薄くヴィンテージ調に変化したモノまで、お好みの個体を探してみてはいかがでしょうか。
第2位
『エクスプローラー』「Ref.1016」
第2位には、1960年頃~1990年頃までの約30年間製造されていたロングセラーモデル『エクスプローラー』「Ref.1016」がランクイン。
初期型は、艶のあるミラーダイヤルにゴールドのミニッツサークルが入った、通称”MMダイヤル”、1967年頃からは艶のないマットダイヤルへと変更されています。ムーブメントは2種類存在し、初期が同社独自のアジャストスクリュー方式の時間調節機能を備えた、毎秒5振動の「Cal.1560」、1965年頃から振動数を5.5振動に上げて精度を高めた「Cal.1570」が採用されています。その普遍的なシンプルなデザインは、初めて高級腕時計を購入する方から、数々の高級腕時計を所有してきた愛好家に至るまで、絶大な人気を誇っています。
第1位
『サブマリーナー』「Ref.5513」
栄えある第1位には、【ヴィンテージロレックス】の入門モデルとしても高い注目を集めている「Ref.5513」がランクイン。
こちらは、1963年頃から1990年頃まで製造されていたロングセラーモデルであり、マイナーチェンジによる仕様の違いが大きな魅力を持つモデルです。6時位置にある防水表記がメーター、フィート(ft)の表記順になっている、通称”メーターファースト”や、ドットがミニッツインデックスに接していることで、キャンディーのように見える、通称”ロリポップ”の個体などは、特に探されている方が多くいらっしゃる印象です。他にも、流通個体が比較的多いことから、好みの仕様を探す楽しみだけでなく、バースイヤーの個体を探されている方も多くいらっしゃいます。この哀愁漂う風貌には、ヴィンテージの魅力が凝縮されており、男性なら誰しもが一度は手にしたいと思うモデルなのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
経年変化により独特の雰囲気を放つ【ヴィンテージロレックス】は、現行モデルに比べてサイズ感が小ぶりなモノも多く、老若男女問わず様々な方に選ばれています。また、生まれ年の時計を選ぶというのも粋な選び方のひとつ。今後は、より一層個体数が減っていきますので、ピン!ときた方はお早目に手にしておくことをオススメいたします。
今回も、本記事が皆さまの売買における参考になれば幸いでございます。次回以降のアクセス数ランキングもお楽しみにお待ちください!