皆さま、こんばんは。
【ロレックス】の中でも1位、2位を争う人気を誇る『サブマリーナー』。その歴史は深く、1953年の誕生から約70年もの月日が経ちます。モデルチェンジやマイナーチェンジを繰り返し、現在販売されている最新モデルへと進化してきましたが、”各モデルの違い”というのは、皆さまあまりご存じないかと思います。
そこで今回は、【ロレックス】『サブマリーナー』を現行モデルを含めて3世代遡り、(「Ref.126610LN」「Ref.116610LN」「Ref.16610」)徹底比較していきたいと思います!『サブマリーナー』が欲しいけど、「どのモデルを購入しようか迷っている。」、「『サブマリーナー』の歴史を知りたい」という方は、必読な内容となっていますので、是非とも最後までご覧ください。
まずは今回比較する『サブマリーナー』の3つのモデル「Ref.16610」「Ref.116610LN」「Ref.126610LN」をご紹介します。
ケース径 | 40mm | ベゼル | アルミニウム |
ダイヤル | ブラック | 夜光 | トリチウムorルミノバ |
素材 | SS | ブレスレット | SS |
防水性 | 300m | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | 3135 | パワーリザーブ | 約48時間 |
1988年頃~2010年頃まで製造されていたロングセラーモデル「Ref.16610」。ケースや夜光の変更など、様々なマイナーチェンジが加わりました。
ケース径 | 40mm | ベゼル | セラミック |
ダイヤル | ブラック | 夜光 | クロマライト |
素材 | SS | ブレスレット | SS |
防水性 | 300m | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | 3135 | パワーリザーブ | 約48時間 |
2010年~2020年まで製造されていた「Ref.116610LN」。スペック面では前世代とあまり変わっていませんが、ベゼルやブレスレットなど外装面で大きく仕様変更されました。
ケース径 | 41mm | ベゼル | セラミック |
ダイヤル | ブラック | 夜光 | クロマライト |
素材 | SS | ブレスレット | SS |
防水性 | 300m | 駆動方式 | 自動巻き |
Cal | 3235 | パワーリザーブ | 約70時間 |
2020年に登場した現行『サブマリーナー』「Ref.126610LN」。ケースサイズやムーブメントも変更され、細かな変更点が多数加わります。
まずは「Ref.16610」と「Ref.116610LN」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。
40mm | ケース径 | 40mm |
アルミニウム | ベゼル | セラミック |
ブラック | ダイヤル | ブラック |
トリチウムorルミノバ | 夜光 | クロマライト |
SS | 素材 | SS |
SS | ブレスレット | SS |
300m | 防水性 | 300m |
自動巻き | 駆動方式 | 自動巻き |
3135 | Cal | 3135 |
48時間 | パワーリザーブ | 48時間 |
❶【ケース】
ケースサイズは40mmと同じサイズですが、見た目は「Ref.116610LN」の方が多少大きく見えます。理由は、「Ref.16610」はラグ幅とリューズガード幅がどちらも細いのに対して、「Ref.116610LN」はどちらも太めに作られているからです。また「Ref.16610」のF番より前は、ラグ部分にベルトと本体を留めるバネ棒を通す横穴があるのに対し「Ref.116610LN」では横穴が完全に無くなります。
❷【ベゼル】
「Ref.16610」が”アルミベゼル”を搭載しているのに対し、「Ref.116610LN」ではより傷がつきにくく、退色もしづらいとされている”セラミックベゼル”を搭載。この変更により、光沢感が増し、見た目の高級感がグッと上がりました。ちなみに、セラミックベゼルのステンレスモデルへの採用は、『GMTマスター』「Ref.116710LN」に続いての採用となっています。
❸【文字盤】
【文字盤】も、「Ref.116610LN」の方が「Ref.16610」よりインデックスが一回り大きくなり、針も太くなったことで、時計全体が大きく見えるようになりました。夜光塗料は青緑色に光る”ルミノバ”から水色に光る”クロマライト”へ変更され、発光時間も約2倍となっています。ちなみに、年式が古い「Ref.16610」の夜光塗料は”トリチウム”が使用されており、クリーム色に変化している個体はヴィンテージロレックスファンから高い人気を集めています。
❹【ベルト・バックル】
どちらも3列のオイスターブレスを採用し、見た目は同じですが、実は作りが一部変わっています。「Ref.16610」では3列ベルトの真ん中の内部が空洞になっているのに対して、「Ref.116610LN」は空洞ではありません。そのため、前者は着用した時の軽さ、後者はブレスレット伸びが起こりにくい、という各々のメリットがあります。
バックルは、「Ref.116610LN」にエクステンション機能を備えたグライドロッククラスプを採用し、サイズ調整が簡単にできるようになっています。
次に「Ref.116610LN」と「Ref.126610LN」を比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。
40mm | ケース径 | 41mm |
セラミック | ベゼル | セラミック |
ブラック | ダイヤル | ブラック |
クロマライト | 夜光 | クロマライト |
SS | 素材 | SS |
SS | ブレスレット | SS |
300m | 防水性 | 300m |
自動巻き | 駆動方式 | 自動巻き |
3135 | Cal | 3235 |
48時間 | パワーリザーブ | 70時間 |
動画では実機比較をしていますので、こちらも是非ご参考にしてみてください。
⇩⇩「Ref.116610LN」「Ref.126610LN」実機比較動画はコチラ⇩⇩
❶【ケース】
「Ref.116610LN」が40mm。対して新型「Ref.126610LN」は41mmとサイズアップしましたが、ただ大きくなったのではなく、その分ラグが細くなり厚みも薄くなっています。ラグの形状は「Ref.116610LN」が真っすぐ。対して「Ref.126610LN」はシェイプした形状になったため、ケースの大型化を感じさせないスタイリッシュな見た目へと仕上がっております。
❷【ムーブメント】
“Cal.3135”と言えば、登場から27年間活躍してきた、【ロレックス】ムーブメントの中でも名機と呼ばれるキャリバーです。そんな”Cal.3135″から進化した、”Cal.3235″は約90%のパーツが新たに作られており、14件にも及ぶ新規特許が取得されています。中でも1番の変化は、パワーリザーブが約70時間と、旧型の約48時間と比較して大幅に延長されている点。他にも、耐衝撃性・耐磁性共にアップしており、”日付変更禁止時間帯”も無くなりました。
《日付変更禁止時間帯とは》
歯車が日付ディスクを動かす際に生じる機構の特徴で、この時間帯に日付表示を行うとパーツに負荷がかかり破損してしまう可能性があります。
❸【ベルト・バックル】
「Ref.126610LN」は、ラグが細くなったのと同時にブレス幅が”1mm”大きくなりました。同様にバックルの厚みも増し、着用時に安定感プラスされております。また、12時側のベルトのコマ数が1つ少なくなり、サイズ調整の幅が少し狭くなりましたが、合計5つのコマの取り外しができるため、ほとんどの方には影響がないと思われます。
❹【文字盤】
針は新型「Ref.126610LN」の方が、「Ref.116610LN」よりも太く、大きくなりました。同様に12時位置に配された「ROLEX」のブランド名の書体が、僅かに厚みと太さが感じられるように変わっています。
また、6時位置の「SWISS MADE」表記については、新型には「SWISS MADE」の間にクラウンマークが入ります。パッと見た感じでは、双方を見分けるのは難しいですが、このマークの有無で見分けると分かりやすいかと思います。
いかがでしたでしょうか。
このように比較してみると、どのように『サブマリーナー』が年月を経て進化してきたのかが、よく分かったかと思います。
【ロレックス】の最新の技術が詰まった現行モデル「Ref.126610LN」はもちろん、旧型の「Ref.116610LN」「Ref.16610」も各々違った魅力がありますので、皆さんのお好きな『サブマリーナー』を是非手にしてみてはいかがでしょうか。